カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

ネット・プロレス大賞2020【最優秀新人】投票内容

2021-01-18 21:30:00 | スポーツその他
カレーです。

緊急事態宣言下でもう少し文字書く暇ができるかと思いましたが
全然そんなこともなく日々ただただ忙しい。

立ち止まったら時間の方に追いつかれてしまうので、
書ける隙に上げていきましょう。



そして、今まさに発表は始まっているので、
そちらの結果も是非ご覧下さい。



〜最優秀新人〜



割と個人的には例年頭を悩ますこの部門。
一方で2020年は、その個性をちゃんと把握できるほど
新人選手を見る頻度が高くなかったりもしてですね。
ちょっと例年とは選考過程に変化があったような気がします。

※ちなみに個人的なレギュレーション
○前年以前に投票した選手には投票しない
○極力キャリアのより若い選手から選ぶ
○極力見た選手から選ぶ




1位 薄井鉄央(プロレスリングBASARA)
2位 小石川チエ(我闘雲舞)
3位 桐原季子(我闘雲舞)




私の中での2020年の1位は、
プロレスリングBASARAの生え抜き2号・薄井鉄央選手。

そもそも男子と女子とではキャリアパスが大いに異なるプロレス界、
活躍の機会が比較的早く訪れる女子に比すれば、
この項目に男子選手を挙げるのはどうしても稀になってしまっていました。

しかしまあ個人的には割と早い段階で決めていたというか、
正直、2019年12月27日のデビュー戦一発でほぼ決め打ち。

薄井鉄央選手の何がそんなに魅力的かと言われると、
中々表現に悩むところではありますが…
“戦いっぷりの良さ”がとてもとてもいい。


もちろん新人たるキャリアで持てる武器もまだまだ少なく、
線もまだ細く映りますが、
それでも、持ちうる武器で最大限渡り合おうとする姿というか、
武器が足りなきゃ気合で補おう、みたいなところとか、
とにかく、試合でエネルギーを注ぎ込んでいるのがよくわかる選手。

その戦いぶりに10月の千葉大会でメインで相対したS.O.Sをして
「デビュー1年もしてないのにお前凄いな!?」
と言わしめ、
(木高イサミとの軋轢から)BASARAを好ましく思っていない
佐藤光留にすらも目をつけられる、など…
とてもとても気になる存在として頭角を現した一年だったように思います。

惜しむらくは11月末、
この感染症禍での欠場を契機に、
「一区切りになるかもしれない」ということを残して、
欠場期間に入っているところ。

様々に模索をしているところだとは思いますが…

個人的には大変その道行きが気になるレスラーだけに、
どんなかたちになれども、プロレスラーとしてあり続けてほしいし、
そうなることを願ってます。



2位に投票したのは我闘雲舞から。
2019年8月に一挙6人デビューすることとなった新人の一人、
静岡出身・小石川チエ選手。


その顔立ちが「じゃりン子チエ」の主人公に似ていることと、
再び後楽園大会をという思いから授けられたのが小石川チエというリングネーム。
しかし出身は静岡。
トレーナーでもある駿河メイ選手の方がむしろ関西(京都)出身という、
地理と名称的には若干の混乱をきたすところであります。

2019年7月にさくらさんからリングに呼び込まれたメンバーにはいませんでしたが、
その後デビューを目指す意志を
同期の咲百合選手とともに示し、新人6人が一気にデビューすることに。

帯広さやか選手に憧れている通り、
有り余るエネルギーから無軌道な動きを展開する帯広フォロワー。

長い手足とフェンシングの経験からくるものなのか、
リング上での体力もあって、とてもリング映えする選手ですが、
デビュー当初は管理栄養士という職業柄、
試合に出る機会はかなり限られていました。

しかし2020年1月に初となる他団体として、
HEAT-UPでの提供試合に出場したときに個人的にはかなり印象に残りまして。

長い手足と溢れるエネルギーが織りなすダイナミックさと、
その溢れるエネルギーを振りまいても後半にスタミナ切れを起こさない、地の体力。
“外”に出ても、しっかり印象を残せたような、
そんな気がしてます。

2020年3月にこの感染症禍で
チョコプロ(チョコレートプロレス)が
開始してからも、You Tubeの画面の中ではなく、
コメント欄にその存在を示し続けていました。

が、9月。

チョコプロが“シーズン3”へと突入するとともに、
小石川チエはついにチョコプロ初参戦を果たすと、
その“too much energy”ぶりを瞬く間に発揮。





戦績には恵まれなかったものの、
重度のプヲタで知られるクリス・ブルックス氏をして、
“チエはチエのままであれば(チョコプロの)MVPが獲れる”と
その戦いぶりを高く評価していました。

シーズン3に入ってチョコプロ参戦頻度がグググッと高まった
小石川チエ選手、9月30日に行われたチョコプロ51内で、
衝撃の事実を明かします。

「私、小石川チエ。
チョコプロに、出たいがために。

 仕 事 を 辞 め ま し た ! 」

かくして、先輩である紺乃美鶴選手に引き続いて。

仕事よりプロレスをとる選手がここにまた一人、爆誕。

“Too Much Energy”小石川チエ選手のその前途に、
大いにご期待申し上げます。



3位も我闘雲舞から、
“おトキさん”桐原季子選手。


総合格闘技(柔術)の経験もあり、
6人同時デビューとなった我闘雲舞の新人たちの中では
最もはやく勝利を挙げた桐原さん。

デビュー当時44歳、現在45歳という年齢は
チェリーさん、大鷲透選手、ヤス・ウラノ選手、石川修司選手あたりが
多分同世代に当たるのですが、
なんというか、“年齢なんてただの数字よ”という言葉が
とても似合うほどの、若々しさとコンディションの良さ。

リング上での個性の出し方という面では、
ルル ペンシルやリンリンという実に多彩な同期のインパクトが
あまりに強かったわけですが…
…チョコプロで重ねた試合経験が、というか。

アントーニオ本多や藤田ミノルとの邂逅が、
桐原さんの才能を(あらぬ方向に)覚醒させることとなりました。

世界とダイレクトで繋がっているチョコプロではやはり
わかりやすさが重要なためか、
桐原さんは“昭和”を一つアイデンティティとして押し出し始め、
その姿からアントーニオ本多選手が実況で呼んだ
“おトキさん”という愛称が定着し始めると、
おそらくはいうほど世代ではないゴーゴーダンスやツイストを
試合の中に取り入れ始めると、
アントーニオ本多選手との対戦では“コマネチ”に開眼。
真顔で“コマネチ”を繰り出し続ける姿は、
You Tubeの画面の外の人々を大いに困惑させましたが、
そのはっちゃけっぷりは、やはり衝撃的でした。

シーズン3に入るとアントーニオ本多との
衝撃的なタッグチーム“ブラックコマネチ”を結成。





ド腐れヤッホーズやBestBros、
東京失恋学園やペンシルアーミーなど、
短期中期的に様々な個性的タッグチームを生んだチョコプロにあっても、
その存在感は(たぶん2回しか組んでないのに)圧倒的。
どこがどのように衝撃的かは、
是非、その目でご覧頂きたい。

我闘雲舞における偉大なる“先人”里歩選手は、言いました。

「アントンさんで覚醒するみたいなところあるからね、人は皆」

この箴言を引き出したあたりがもう、
桐原さんの凄さ。






…にしても我闘雲舞の同時デビュー6人、
見る機会が多いからそう感じるだけかもしれませんが…
全員が全員、(いい意味で)やばい。

ルル ペンシル選手には前回の大賞で2位に投票しましたが、
2020年も2020年でさらにその個性を著しく発揮。





チョコプロで世界との距離がより狭まったことで、
彼女のプロレスの衝撃はうっかり簡単に海を超えてしまうようになりました。
しかも、なんというか…
ちゃんと、プロレスラーとして強くなっていてですね。
その独自性を担保しながら着実に成長しているのが、
恐ろしいところです。



リンリン先生に関しては、まだまだ全然その個性の底が見えない。


そもそもデビュー時点で“唯一神”藤原秀旺に傾倒していたり、
「人生を何周かしている」というほどの落ち着きというか底の見えなさ。
昨春に高校一年生となると、何故か高校では相撲部に所属。
謎。

感染症禍で試合の機会は減りましたが、
ファッションセンターふじたの愛好者であったことからか、
チョコプロよりも藤田プロレススクールチャンネルへの
登場頻度が高くなり、何故か名古屋の影山道雄選手の主催する
“なぞなぞキャス”に主題歌を(水森由菜とのコラボで)提供するなど…
なんていうか、まだまだ全然正体が見えない。
確実に何かしらの怪物の気配でしかない気がしています。

あと、(冬休みで)久々に参戦したチョコプロ見て思いましたが、
身長、駿河メイ選手を抜きましたね、おそらく。



沙也加選手は、デビュー大会ではメインを務め、
2020年一発目の我闘雲舞の大会でヘッドライナーも務めました。


そもそもコスプレイヤーとしても“教祖”と崇められ、
パイルドライバーやシエロという、大変プロレスに結びつきの深い
組織体に所属している、底の深さ。

しかしこの感染症禍、様々な事情があると類推しますが、
試合の機会がまだまだ限られている状況に。
とはいえ、チョコプロの旗揚げ戦に出場し、
また、その大会で“ボス”である鈴木みのる選手を引っ張り出したり、
試合はしていないながらも今年に入って少しずつ
顔を出し始めていたり。

体格も柔軟性や跳躍力も、選手としてのポテンシャルが大変高いので、
その試合がまた安定して見れる日を心待ちにしています。



咲百合選手は小石川チエ選手とともに、
他の4人と一歩遅れてデビューを志願した一人。
個人的には最初のエキシビションマッチをみたとき、
なんとなく“できる”印象を覚えました。


リングの上ではもしかしたら、
体格的な部分苦労は多かったかもしれません。
しかし、久しぶりにチョコプロでその試合を見たときの印象は、
“咲百合さん、デカくなってる”
です。

肩周りの筋肉が明らかに一回り大きくなっており、
ステイホームの世界の中でもできる準備をしてきたことを
なんとなく感じました。

あとチョコプロでは準備運動としてスクワットをするときに
出場選手が歌を披露するのですが、
そこで咲百合選手が「かわいい歌」として披露したのが、
BUCK-TICKの「♪惡の華」。

…おう。

…やっぱりあれですね。
市ヶ谷に集う人は何か、違いますね。



投票には間に合いませんでしたが、
個人的にもっと見る機会があれば
票を回していた可能性を感じるのは、
プロレスリングディアナのマドレーヌ選手。


佐藤光留を敬愛する同じ“下水道民”としてのアレもありますが、
結局初めてそのプロレスを目撃したのは、
2020年も残り10日に入ってからになりました。

その戦いぶりからは、なんというか…
こちら側に言葉を喚起させる何かを感じる。

その何かをどう呼ぶのかは大変難しいので、
“下水道イズム”とでも言葉を(文字通り)濁しておきます。

というか彼女もまた“ダレジョ”出身者である辺り、
あの空間はなにかの種類の魔窟であるとしか思えない。



試合数に恵まれなかったり練習環境に恵まれなかったり、
様々な困難が想定されるこの状況下にあっても、
プロレスという道に進む選手がまだまだいること、
そして、その道で研鑽を続ける選手が沢山いることが、
プロレスを見る人間として、本当にありがたいことで。

その一方で、
思い起こされるのは、
とある試合のあとに藤田ミノル選手が述べた言葉。



「日本のプロレスラーはだいたい10年もたなくて辞める人が半分ぐらいいるよ。
そのたびに俺は悔しい。
プロレスのことが何もわかってないままプロレス界を去っていく人材のことがすごく悔しい。」



一人でも、一日でも、プロレスラーの皆様がよりご自身の目指されるところへ。

長く、その歩みを続けられることを、切に願います。


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