時々眺める富士山

リハビリ病院の担当者が訪問した

母の妹が先月30日に亡くなられた。

そのことは、すでに誰かが伝えているのだろうが、「それはどうでもよい」との答えだった。
「早稲田を卒業したからいいだろう」ともいった。


今日の午後、前のリハビリ病院で大変お世話になった介護士の方が訪問された。

母はその方たちを学生さんと呼んでいるようだった。

「お前がいたらよかったんだよ。
学生さんの話を聞いてもらいたかった。
私にはよくわからないから。」
といっていた。

以前大変お世話になったことは忘れたのだろう。
直近の短い間の記憶は残らないのかもしれない。

その後、
「あんただって話は下手なんだから」とも付け加えた。

「そのメガネは私のではない」
ともいった。

メガネの横の真っ赤な布を指して、
「智恵子が買ってくれたのよ。玄関の横で売っていたのを買った。赤なのでビックりしちゃう」
「智恵子は今日来ようと思っていあんじゃない?ここに」
「だって、行くところはないだろう」

「電話すればすぐ来る」

「添田先生が、早稲田はどうですか?て聞いてくれてた」

「車椅子を押してくれよ。」といわれ、押したら、タオルを引き出しに入れたいようだった。
タオルが2枚、外に出ていたが、1枚は入れることができたが、もう1枚を入れるスペースはなかった。

以前からそうだったが、身の回りの片付けておかないと気が済まないようだ。
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