母はベッドの中で寝ていた。
声をかけると目を開けたが、昨日のようにすぐにしゃべりだすことはなかった。
今日はずっと寝ていたの?と尋ねると、
「そうだね。よくやってくれるからね」と答えた。
ところが、介護の方から、今朝はお風呂に入ったので、たぶん疲れているでしょうとのことだった。
やがて、看護師の方が背中のニトロの張替えに来た。
それが終わって部屋に入ると、いつもはその後目を開けているのだが、今日はまたよく寝ていた。
そこで、床の拭き掃除と、車いすのクッションと肘掛けのごみをきれいにした。
そろそろいつもは昼食に向かう時間となったため、昼食に行こうか?と尋ねると、
「いい」と答える。
介護の齋藤さんが部屋を覗くと、「井出さん」と言った。
他の入居者がホールに向かっているので、車いすに乗せてホールに向かった。
今日は割と乗せやすかった。
介護の方が大きな声で、食前の体操を使用と呼びかけたが、母はちょうど自分の前にあった新聞を読み始めた。
指を1から10まで数えながら、開いたり閉じたりする運動は、促すと右手だけ1回やった。
次は少し早くやろうということになったが、できないので、作り笑いをした。
それから口腔体操もやったが、あまりできずに笑う。
唾液を出すために、耳の後ろを押そうという掛け声だが、右手は耳の後ろを抑えられるが、左手は頬までしか抑えられない。
それからアイウエオを大きな声で言おうということになったっが、小さな声でアイウエオと言った。
それからパタカラと何回かいうことになったが、言えなかった。
体操が終わり、いつもの席に移動した。
「あれ」という。
何?と尋ねると、思いだそうとするがなかなか出てこず、指で短冊みたいな動作をする。
だいぶ考えた挙句「小さなくまで」と言った。
孫の手?と尋ねるとうなずく。
今使うのか?と尋ねると「あとでいい」とのことだったが、バスの時間があるのでここで帰ることにした。
いつも通り、昼食が運ばれてくると「お前食べなよ」と言った。
しばらく来られないといって帰った。
「本格的に行くのね?」と言った。
事情は理解したようだった。
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