実際に見る番組はリアルタイムで観ていた。この10年ほど、週末は両親と一緒に食事をしていたが、食事の時間は、父にとってTVを観る時間であった。食事の時ぐらいTVを観なくてもいいのにと思ったが、食事の時間をTV番組の時間に合わせるように要求された。衛星で刑事コロンボをやっていた時は、その時間に合わせて夕飯を取るように要求された。せっかく、一緒に食事をしているのに、刑事コロンボの方が重要だった。
刑事コロンボのDVDは持っているので、それを観ればよいというような意見は受け入れられなかった。食事の時間の、リアルタイムで放映されている刑事コロンボを観ることが重要であった。90歳を過ぎていた父には、説明なしに映像で事件が進行する刑事コロンボの内容はすでによく理解できないようであったが、刑事コロンボを観ることが重要であった。内容が分かっていないようなので、「今のシーンの意味は分かるか?」と聞くと答えはなく、不機嫌になった。
あるとき、今日は一緒に食事をする時間がないと言われた。理由を尋ねると、衛星で「7人の侍」があり、長い映画なので、食事を早い時間に済ませて観るという。黒沢作品のDVDはそろえてあるので、それを観ればいいといって、昼間に無理に観させ、夕飯はいつもの時間に一緒に取ることにした。DVDなら、適当な時間に止めてトイレに行くこともできる。父は、一応観たようだが、リアルタイムでTVで放映されていないものを観ても、あまり面白くないといった感じだった。
ここ1、2年は、やたらと大きな音でTVを観るようになっていた。それも四六時中である。こちらが訪ねて行っても会話にならない。傍から見ていると、TVを観れば観るほど、頭がバカになっていくようだった。自戒の念を込めて、自分はTVを観る時間を減らさなければならないと思った。
亡くなる前の1か月間病院に入院した時も、病室の有料TVを観ていた。訪ねて行っても、起きているときは、TVのイヤホンを耳に突っ込んでいることが多かった。その父が、なくなる1週間前にはTVを観るのをやめた。TVの画面がよく見えず、音も聞こえないからもうTVはいいといったのだ。
大きな音でTVを観ていた頃、遠くからでもTVはよく見えており、大きな音にすれば音は聞こえており、TVの内容はそれなりに分かっていた。それが全く分からなくなると、TVの用はなくなったのだ。
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母は、日本の昔の地震のデーターを調べている。
ノートにまとめたものを見せてもらった。
850 出羽(山形)地震。、最上川を逆流した津波が国府に迫る。
863 越中、越後(富山・新潟)地震。圧死者多し。海の小島壊滅。
864-866 富士山が噴火。溶岩流で青木ヶ原樹海ができる。
864 阿蘇山(熊本県)が噴火。3年後にも噴火。
868 播磨(兵庫)地震。官舎や寺がことごとく倒壊。
869 貞観地震。貞観11年5月26日。
871 鳥海山(秋田・山形)が噴火
874 開聞岳(鹿児島県)が噴火
878 関東地震。相模、武蔵で大被害。平安京も揺れる。
880 出雲(島根)地震。神社や仏閣が倒壊。
881 平安京(京都)地震。翌年まで余震が続く。
885 開聞岳(鹿児島県)が噴火
886 伊豆半島地震。(東京)
887 "西日本地震。平安京ほか各地で大被害。大阪湾に津波襲来。南海・東南海連動の可能性。仁和五畿七道地震"
888 八ヶ岳(長野・山梨)が噴火。
915 十和田火山の大噴火(日本最大の噴火)
1361 正平南海地震。
1605 慶長地震。
1707 宝永地震。3連動。
1854 安政南海地震 32時間後に安政東海地震
1944 昭和東南海地震
1946 昭和南海地震
2011 東日本大震災
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