それまで、ホールで本を読んだりしていたという。
それから、いつも通り車いすに移動し、ホールで昼食となった。
昼食を待っている間、午前中に読んでいたという本の続きを読むことになった。
旅の宿を紹介した雑誌だった。
「どこか行ったところがある?」と尋ねると、
「みんな行ったよ」と答えた。
それ以外は、口きかなかった。
食事の前は、普通に座っていた。
お茶が来ると、自分からこぼさずに少し飲んだ。
食事が運ばれて来て、スプーンを渡すと、少しこぼすが、自分からおじやを食べ、それから置かずに移り、一椀すべて自分で食べた。
ところが、その後から、車いすの上で体が右に傾き出し、体をあちこち動かすのだが、結局右に傾いた姿勢に戻り、体が30度、頭は45度ぐらい傾き、右手出頬杖をつく体制となった。
自分からは食べなくなったので、食べさせたが、口が45度傾いているので、食べさせるのは大変だった。スプーンに掬ったものをこぼさないようにスプーンを水平にすると、スプーンがうまく口に入らないのだ。
姿勢を無理に矯正しようとしても、結局元に戻ってしまう。
こんなことから、今日はこぼす量が少し多かったが、取りあえず完食した。
食後、ベッドに戻るとすぐに寝てしまった。
寝る前に、「今日はこれからお風呂があるね?」と聞いたが、何を言われているのかわからないような表情だった。
何度か「お風呂、お風呂」と繰り返したが、
「ふにゃ? ふえ?」とか声を発するだけだった。
今日は熱はないようだった。
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