現在では高値で取引されているブリキのおもちゃもその中にかなりあった。
ブリキでできた自動車のおもちゃを兄と1台ずつ買ってもらって、遊んでいた。
5歳ぐらいのときだったろうか?クリスマスになにか欲しいものはないかと聞かれた。
もう、その頃からクリスマスプレゼントはサンタクロースではなく親からもらっているものと知っていた。ただ、寝ているうちに枕元に置かれていた。
その時、大型のブリキでできた消防自動車が欲しいとねだった。赤い色をした梯子車で、梯子が長く伸びるものをおもちゃ屋さんで見て知っていた。ところが、その消防自動車は買ってもらえなかった。枕元にあったのは、木製のミニカー風のセットだった。可動部分のない、木製の自動車の形をしたものがいくつかあった。大きさは長さ5cm、幅2cmぐらいの大きさだった。その他に、信号機があった。
畳のへりを道路に見立てて、手で木製の車を移動させて遊ぶということだった。
なぜ、消防自動車を買ってもらえなかった理由を聞いたが忘れた。お金がなかったのだろうが、そういう説明ではなかったように思う。
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