SPILL THE BEANS:Be cautious!

All About Kristen Holden-Ried & others

Rowing Through

2008年11月13日 | Kristen Holden-Ried
美術館を巡るカソリック系の女子高生、セントセバスチアヌスの前で佇むその女生徒。苦しむさまが美しいと・・達観してますね(笑

彼女、ケイトは、ハーバード大学のボート部に所属して、エイトスカルのコックスしています。

The Rude and Smooth1975-1976

大学4年。卒業間近。みな進路も決まって、エイトのメンバーも社会人として巣立つ時を迎えています。
テフは大学卒業後も、オリンピックを目指して練習を続けて行きたいのですが・・・テフは1年後。新しいパートナーと頑張っていました。
ケイトとも巧く行ってる様な・・居ないような(笑)喧嘩ばかり。スポーツライターになっているケイトはテフのよき理解者で、恋人ですが・・荒いテフはボートの事ばかり考えています。

The Joyous Oarsman1977-1980

なかなか練習ができないティフ。クラブのコーチ、ハリーパーカーに勧められて、シングルスカルに転向します。
シングルを試してみます。元々負けん気の強いテフ。いい記録をだして、モスクワオリンピックのボート競技のUSの選手団のキャプテンに・・・ところが、勃発したアフガン戦争。
アメリカは、モスクワオリンピックをボイコットしてしまいます。

ボートクラブハウスでオリンピックの放送をききながら沈み込むテフ。大学終えて、あと4年後の次のオリンピックまで4年。それでもひたすら練習を続けるテフ。

All the Pretty sharks1981-1983New Yourk Spring
バナナボート歌いながら練習をするティフ。川でシングルで練習をする男とであいます。



「ねぇ、ティフでしょ?」
「ああ。」
「僕はジョンビッグロー」
お互いに気があったようです。仲間が居ると練習も楽しいもんです。


1984 5月6日日曜日。朝、オリンピックの選考をかねたレース。

嵐です。レースには向かない一日です。
昼過ぎ、やっと天候が回復したようです。最後のレースがはじまります。

スタートラインにつく選手。
テフはスタートで遅れて仕舞います。周りはもちろんテフを意識してますが、当人は淡々とこぎます。苦しみの顔は美しい。
あと1ストローク。
もし、ダメだったら・・ダブルスカルで・・一瞬気持ちが揺れます。
彼の8年は一体なんだったんでしょう?ビックローが優勝しました。

The Amateurs 1984夏

やっとクリスが出てきました。
次世代の選手という事です。いきなりアップで編み物してました(笑



ティフはまだボートに乗っていました。
代表選手たちの、ダブルスの調整中です。
「あの二人いいねスムーズで・・」
「Fuckin’Loveボートだね」
そういわれるペアも居るんですが・・・クルーズとジョーの組です。
夜、皆の前で、テフと組みたいと申し出るスキンヘッドのおじさん。
でも、認められません。
「テフにはポールエンクイストを」
彼なら合わせられるかも・・でも、ポールは頑張りすぎて、腕を痛めてリタイア。
4スカルに入ったスキンヘッドのおじさんはあれています。
レガッタブルースなる歌・・・
クリスちゃんギターも引くのね。
ちょっと押さえが甘い。3コードギターっすね。でも見た目は素敵。

コーチに問います。
「なぜだめなんだ?私にチャンスをくれテフとダブルスを組んでくれ!」
「今年は不味」と監督・・オリンピックがありますからね。

「テフと試しにダブルスをくむよ」とビックロー。
彼はテフとやってみたかったんです。憧れる選手でしたから。
でも、今までダブルを組んでいたジョーはそれを知って身支度をはじめます。
「何があったの?」ビックロー。
勝手にペアを解消されて、怒るジョー。
「君はテフと」・・なじりあいを聞いてしまうクルト。

「一体どうしたって言うんだ?昨日までは巧く行ってたじゃないか」と監督。
今まで6年も組んでた奴を捨てて、違うペアにするなんて・・皆がやはり不満を口にします。
「テフ明日からシングルで練習しろ」
翌日、ビックローとティフは二人で、ボートを出してきます。
「おい、ダブルスは解消したはずだ」とコーチ
お前のルールなんてクソ食らえ。

「ビックロー、お前シングルのタイトルは欲しくないのか?」
「オレはダブルスを試してみたい。きっと巧く行く」
でも、チーム内の不和を招いてまでと、テフはスキンヘッドおじさんに声を掛けます。
巧く行かなくて、途中で彼は怒って逃げてしまいます。
「大丈夫さ3時間もすれば帰ってくるよ」

さて、選考レースの最後。
それぞれに準備を整えています。
相変わらず怒りんぼのジョーはクルーズと波長を合わせられません。



そして、レースがはじまって・・・
あと一ストローク。苦しみの表情は美しいものです。
自分の時代が既に過ぎてしまった事を知ったテフ。
ボートは止められないけど、第1線でかっ飛ばす事に無理を感じたようです。
今度のレースは完全燃焼だったと勝てなかったけど満足だったとケイトに告げます。

きっとあの当時、オリンピックのボイコットという行動で泣いた選手はテフだけじゃなかったと思います。
すさまじい執念。でも越えられない壁。苦悩のテフをコリンはとても巧く演じていました。

ゆったりと風景と溶け合うシーンは、JP監督の色合いかな。Kaki役の彼女は必要ないな。
テフの映像が出てこないわ。
ま、良いか、クリステンの記事なんだから(笑


で、もちろんJP版がございます。VHSですが・・・


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