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風に乗れ -Winddriven Current-

ワイヤーフォックステリアのナイトさんとORIXを応援する日々
“Challenge Together @KOBE”

西神戸の「豪腕」

2009-12-18 | Bs-栄光の真紅と蒼 
今も記録は破られていない、日本人最高球速の持ち主である山口和男。

その最高球速を記録した2002年には、オールスターにも出場。
連続して繰り出す150キロのストレートに球場全体がどよめいていたことを思い出します。

かつてオリックスの選手って誰がいるん?て神戸でもよく聞かれたのですが、
私は葛城(イチローの後任はイクロー)、谷(りょうこのダンナ)、
大久保(2001年の新人王)、そして山口(最高球速)の4名を挙げていました。

その山口が現役引退を表明。
決断の表明に使われたのは本人のブログ。

今年はエイプリル・フールで「引退」と冗談めかしたことで騒動を起こしてしまいましたが、
普段の日記を見ていると、意外にソフトで丁寧な言葉で綴られています。

「見た目コワモテでぶっきらぼうなあの風貌や豪快な投球スタイル」とは打って変わって。
騒動のときしか見てない人にはわからないだろうなぁ。


ぶっきらぼうというより、ぼーっとしてるタイプなのかもしれません。


時折見せる弱音を含め、本心が垣間見えて、まさに自分の気持ちをストレートに綴っていたと思います。
(エイプリルフール騒動で凹んでいたときなんか、時速200キロのストレート・・)


今季はその騒動の懲罰とオープン戦での最悪な出来があいまって開幕時は二軍。
そして一番投手陣が苦しかった5~7月ごろに故障が重なり、
終盤は若手起用重視となって活躍の場を失ったわけですが、
そんな中でも自己最高の出来を目指して最後まで自分の力を出し切った姿は・・


2009年8月の北神戸にて。
少し弱っていましたが、懸案の減量にも取り組んでいました。


いろいろ球団の事情や、その時での人選など、
本人の努力次第でもかなわないこともあったかと思います。

本人のブログを見ていて、あぁ、こんな気持ちもあるんだなぁと思った記事がこちら。
2009-09-21 幸せ者です

結局2軍でのラスト3連戦、ブルペンに入るも登板もなく落ち込んでいた中で、
ファンから声を掛けられただけで救われたというもの。

それだけで気持ちの持ちようが変わるんだな、と。


あの「見た目コワモテでぶっきらぼうなあの風貌や豪快な投球スタイル」も、
こんな繊細な感情の持ち主だったわけです。

同じように、「見た目仏頂面で無感情」だと思っていた大久保投手も
今季最後の登板での出来事で弱音ともいえるブログ記事を書いてました。
2009-10-09 最終戦


今季誰も文句を言えないくらい活躍した千尋のブログがイキイキしているのと反面、
結果に苦しむ選手にとっては、ブログを書く難しさに直面したのだと思います。
うちらみたいな匿名性のものと違うわけですから。

でも、ブログを書く書かないは別にしても、登板するからには自信を持って堂々とした態度で臨んでほしかったと思ってます。
(ソフトバンクの斉藤和己があれだけ長期離脱しても、
 自信を持って毎日ブログ書いてるのはちょっと意味がわかりませんが・・。)

結果を出せなければ、何を書いてもマイナス思考になり、
見ている側も不満が募るばかりのマイナスのスパイラルになるもの。


そんな中、大久保は今季ラスト登板となった地元最終戦で、多くの声援に勇気付けられたとありました。
それをきっかけにして、またかつての輝きを取り戻してほしいものです。


そして、
人生を捧げたマウンドへの登板が最終戦もなく終わったことに対して、
ほんとに些細なことからプラスに変換できた山口和男。

今、人生で一番苦しい決断をしたと思いますが、
この先も、日本人最速の豪腕を誇って、自信を持って第二の人生を歩んでほしいと思います。


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