雨が降れば虹が射す

日差しは相変わらず強い神戸市北区有野台。

しかし六甲山系の裏まで来てみると，平野部より涼しく感じます。
ヒグラシの声が響き渡るだけで，山の心地よさを感じ，都会での雑踏から離れた気分になれるってもんです。




というわけで，午後の夕暮れに久々のあじさいスタジアムに訪れてみました。
今回は，オリックスのファームチームと滋賀高島ベースボールクラブのプロアマ交流戦。





オリックス2軍も育成重視の選手＋αで編成されたチーム。
とあって，普段なかなかお目にかかれない，育成重視の選手が登板されていました。

注目は，高卒1年目で支配下登録されている堤選手だと思いますが，
育成枠の柿原もスタメンで出場，稲倉も最終回に代走として出場していました。
彼らからすると，高卒1年目で滋賀高島ベースボールクラブの選手達より若く，野球選手としては後輩なのかもしれません。
ただ，アマの選手からするとプロ野球に所属していることが，涎が出るほど羨ましく思っていることだと思います。
それだけでも，プロとして恥じないプレーを期待したいものです。









一方で，甲斐や延江といった長期間ケガに苦しみ，ドラフト1位から育成枠へ降格され，
窮地から這い上がろうとする選手の姿も。

特にノブエは靱帯再建となる大手術を受け，全治1年間，半年はノースローという状況の中，
こうやってマウンドに立つ姿を見られたのはある意味進歩であり，
オリックスのスタッフもノブエを支えてきた証拠でもあります。



しかし勝負の世界というのは厳しいものですよ。
明暗というのを結果で表してくれます。



ノブエは先頭打者にヒット，2死まで堪えるものの，8番バッターにタイムリーを打たれて1失点。
結果的にこれが決勝点に。







Bs 0 - 1 滋賀高島
結局，オリックスが1点も奪えずに負け。

今季オリックスの1軍は，主力がケガに悩まされている点から，トレーナー人事に言及する声や
若手育成に対するコーチング能力に疑問を投げかける声が聞かれます。

ただ，トレーナーとしては，清原和博のリハビリにしても，急性骨髄性白血病から這い上がった岩下修一（現日本ハム打撃投手）の事例からも，
オリックスのトレーニングスタッフは，かなり有能だと思います。

ただ，他球団に比べると，どうしてもスタッフ不足は否めないのかな，と思うところです。
巨人やソフトバンクは育成選手を20人規模で確保しているところもあり，3軍チームを作るだけのスタッフを有してますし，
ロッテは選手やコーチ陣よりもソフト面のスコアラーのスタッフを充実させているようです。

それに引き換えると，オリックス2軍の練習はスコアラーの仁藤やマネージャーの町さん，用具係の山内さんが
打撃投手を交代で務めてますし，そうしなければ練習が間に合っていないとも言えます。
ファンが少ないために，お金が掛けられない⇒スタッフの人員削減となっているならば，
それでチームが強くなれないとすると人気も上がらず，悪循環だと思いますしねぇ。

そんなことをボーっと考えながら，1軍の試合を気にしつつ，目の前の試合を1時間ほど見させてもらいました。


しかし山の天気はよく変わりますね。
強い日差しが差し込んでくると思いきや，雷鳴とともに雨が降ってきたり。



でも，そのお陰で雨が上がると虹を見ることもできました。
何かこう，一時の暗黒も時間と共に過ぎ去って，虹が差し込んできてくれると良いんですけど。



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