風に乗れ -Winddriven Current-

ワイヤーフォックステリアのナイトさんとORIXを応援する日々
“Challenge Together @KOBE”

真夏の夜の悪夢

2012-08-15 | Bs現場レポ2012 
『骨まで溶けるような テキーラみたいなキスをして』というのはユーミンの懐かしい歌。
それに似つかわしいかどうかは別として,カクテル光線を浴びた神戸のライトスタンドより。

いつ雨が降るかというような湿度の高い,しかしながら時折太陽が覗く神戸の夜空の下での一戦。

お盆休みのナイターゲームとあって,開門前の外野自由席の行列は去年の休日並みまで伸びました。
前日までの天気予報は,この1ヶ月の中で今日だけが雨マークで,
しかも前日の夜は激しい雷雨で1時間200ミリを越える史上最大級の豪雨も襲うという近畿地方。

数少ない神戸での試合と天気との相性の悪さが浮き彫りになって涙目にもなりましたが(ひょっとして私は雨男なのか?)
試合中に雨が降ってくる可能性も大きい中でも,今日の試合を楽しみにしていたファンが多かったということです。











試合はオリックス木佐貫,西武は岸が先発ということで投手戦が期待されました。
序盤は木佐貫がボール先行の危ういピッチング,ただ西武打線がゲッツー炸裂で木佐貫を助けたところもありました。

特に,1回表は木佐貫が四球連発で1死満塁のピンチを招き,ヘロヘロの中でヘルマンの遊ゴロ併殺で無失点。
そして2回表は先頭カーターにホームランを打たれて1失点と,カーターとヘルマンの打順が逆であれば,4失点は覚悟しなければいけないところでした。




しかし,逆にカーターのホームランで木佐貫は覚醒したのか,ピッチングが見違えるように改善。
ゲッツー炸裂で打線のブレーキ役を務めたナカジとヘルマンには感謝しなきゃいけませんが,
木佐貫に喝を入れてくれたカーターさんにも感謝するべきなのでしょうか。

そして,1点ビハインドの2回裏には・・


高めのクソボールに手を出してヒットで出塁したT-岡田に続き・・
(誰の影響だ?)

バッターはこの日1軍に昇格した高橋信二。
1球引っ張りすぎて大ファウルを打った後,タイミングを修正して・・・






逆転の2ランホームラン。(オ2-1西)




一歩間違えば,ボロ負けの可能性のあった試合で,ひょっとして勝てるかも。
しかし,先発ピッチャーっていうのは,立ち上がりは最悪でも,最小失点で試合を作るのが役目。
今の木佐貫は,4回で80球のペースでも,7回を110球以内で収めてしまうのだから大したもの。



あと,ことごとくゴロはショートに飛びましたが,難なく処理したスタメンの縞田。
今日は打撃では目立てませんでしたが,1つ1つのプレーに気合いを感じました。






こうして,5回裏終了時に『花火は舞い上がり』・・








『夜空もむせ返る 激しいダンスを踊りましょう』
7回裏,SKYダンスタイムを迎え・・・



早い展開で,オリックスリードで順調に試合が進むわけ・・・でしたが。




8回表,1点リードで岡田監督の「型」どおりに登板した平野でしたが,
今シーズンは安パイとばかりに打線の切れ目となっていたオカワリ君に,見事にストレートを弾き返され,
まさかの同点ホームランを被弾。(オ2-2西)


9回表は同点のまま岸田が登板し,ランナーを抱えながらも無失点で抑えはしましたが・・



バルディリスが西武2番手の長田に死球を受けて睨みを効かせるシーンもありましたが・・
打線は奮起できず,試合は延長戦へ。


10回はミンチェと涌井が投げ合ってともに無得点。一進一退の攻防。



そして11回表,オリックス投手は監督が骨まで愛した4番手のナカヤマ。
今季はあまり怖さの無い先頭の浅村にライトポール際への2塁打を放たれ,迎えるは途中出場の上本。

バントの構えで1塁手のデホがホームベース手前まで前進してチャージを掛けるも,上本はそれを嘲笑うようにバスター。
しかも1,2塁間のゴロがデホの死角に入り,前進守備体型の後藤がボールを弾き,その隙を見て浅村が一気にホームへ。



この試合,西武は散々チャンスを作りながら,ソロホームラン2本でしか点が取れなかったというのに,
ここぞというときにオリックスが自滅してしまい,西武が勝ち越し。(オ2-3西)

ここは完全に上本がバントをすると見計らい,バスターへの対処ができなかったオリックスベンチの
指示ミスと捉えられても仕方ないようです。





まぁね。9回裏なんかサヨナラのチャンスもあったけれども,それを生かせなかったのが響いたのかもしれませんが。
平野が打たれさえしなければ,8時30分には試合が終わって高橋信二のヒーローインタビューでも聞いていたかもしれませんが。

結果的には,『骨まで溶けるよな』痛い敗戦。
Bs 2 - 3 Lions

ただ,この敗戦の中でも今日の試合に限れば,内容は平野・岸田よりもミンチェ・香月の方が結果が良かったりしました。
そりゃ,平野・岸田の方が実力も信頼度も上ですよ。1試合に限れば。

でも,これからも連戦は続くわけですし,全ての試合に平野・岸田が登板すると,逆に負けてしまう可能性も高くなります。
そこで,敗戦が混じったとしても,結果的に多く勝てる組み合わせみたいなものを模索してみて欲しいですね。


優勝した当時でも鈴木平や平井正史で試合を落としたことの方がよっぽど多く,
彼らよりも今の平野・岸田の方がよっぽど優秀だと思います。
一方で,当時の仰木監督は先発投手に対しても厳しく,星野や長谷川を4回で降ろしたりしても勝とうとしていました。
だから,野村や清原みたいなピッチャーもよく投げていたものです。

また,相手西武も中継投手陣がシーズン序盤は『俺達』と言われる程どうしようもないくらい悲惨な状態だったのが,
成績の伴わなかったエース涌井を抑えに回した他,荒治療を経て相当改善されました。
今日なんか,あの長田に無得点でしたし。そして,涌井に勝利をつけてしまいましたし。

そういう意味で,何か今日の敗戦を違う戦略に生かしてもらいたいものです。
てか,生かせ。


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1 コメント

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西武に勝てない (広島のオリックス)
2012-08-15 23:08:43
ファームの試合にて一目惚れしてしまった信二選手(シモヤマンもカッコ良かったです!)が逆転2ランお立ち台立てますホームラン打ったのにですね・・・
木佐貫も相変わらず勝ち星が中々増えないですし。
今日も井川で完敗して痛いですが何とかホーム6連戦で負け越すことのないようにしてもらいたいですが・・・
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