壁は破れた

リレーっていいですね。
あの歴史的瞬間を作った4人の選手たちの表情・・・


自分もかつてやってた競技でしたので、見てるとついつい涙脆くなってしまいます。
私などレベルが違いすぎて、コメントする立場ではないのですが。

とにかく、日本陸上短距離界初の快挙。
アジアで見ても、短距離でメダルを取ったのは快挙だと思います。
おめでとうございます。

ほんとに、凄かった。

朝原選手は、私と同じ神戸出身の選手。
高校の頃からずっとプログラムに大会記録に名前が連なっていました。
すでに学生の頃から、遥か彼方に存在していた、そんな選手のラストランかと言われる今日の決勝。
私も瞬きせずに見せていただきました。

そして、レース後のはしゃぎっぷり。

塚原選手のインタビューも、末続選手の晴れやかな顔も、高平選手の目も、
みんな私の涙を誘ってくる。


レベルはぜんぜん違いますが、
学生のときにリレーをやってたメンバーは今でも仲良くさせてもらってます。
一生の友になります。

それもいろんな大会で勝ったり負けたりしたからこそ。
で、最後にとても満足いく走りがあったからこそ、何度あってもあのときの話に花が咲くものです。
リレーのメンバーが抱き合って喜ぶ姿を見てると、私もそんなことを思い出しました。


スタンドで見守っていた為末選手の涙も印象的でした。
直前に行われた4×400mリレーでは、リレーだけのために五輪に出場した選手のために、
五輪に出場してもらうために、
アクシデントで急遽代行で出場したようですが、よく走ったと思います。
それで組の中で6着でゴールしたわけですから、十分戦ったわけです。




そして、うまくいかなかったときに罪悪感が起こるもの、と言われた伊東浩司さんの言葉も印象的でした。
400mを走るのに、ペース配分などいろんなパターンがありますが、
やってみて結果論でダメが見えてくる競技だけに、何をやっても悔しい思いはあるということ。

また、出場する予定だった金丸選手の気持ちは、今、いかばかりかと。
ただ、気持ちを落ち着けてほしいと思うばかりです。


メダルがどうのとか、いろいろありますが、
選手たちが夢の舞台に立ったことを無かったことにしないで欲しい。

4×400mリレーを走り終えた選手たちが、
フィールドの端に座ってスタンドを見上げていたこと、を見てそう思いました。
400mを走り終えた後って、地獄になるんよ。座っても寝ても苦しくなるとき。
そんなときに、見上げた景色を忘れるなって声をかけた為末選手の言葉はさすがです。


そんなわずか今日の2時間ほどを垣間見ただけですが、
オリンピックっていいものだな、て思った次第。