every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

UKベースカルチャー 1:Bleep meets Dub Steps

2009-04-07 | DUB

http://diskunion.net/clubt/ct/detail/CM-0027025
UKのカウンターカルチャーに於けるベースラインの重要性。
古くはデニス・ボーベル、エイドリアン・シャーウッドといったUKレゲエの影響はとてつもなく大きい。
クラッシュやPiLを振り返れば分かるように、あの国から流れる尖った音にはいつも重低音が響いていていた。

88年の恋の夏以降もそれは変わらず、レネゲイド・サウンドウェイヴやLFOはニューヨーク、シカゴ、デトロイトへの真摯な回答として彼らが用いた武器はダブベースだった。

LFO「LFO」とNightmare On Wax「AFTERMATH」のダブステップ・ヴァージョン。
そのひとことで伝わってしまう、まぁそれだけのシングルといえばシングルなのだけれどダブ~ブリープ~ジャングル/ドラムンベース~2ステップ~グライム/ダブステップと脈々と蠢くUKベースカルチャーの歴史を俯瞰するかのような思いが駆け巡って、買ってしまいました。

ダブステップがどこへ行こうとしているのか?
そのボールはMartynやScuba、Bengaあたりがパスまわしをしているけれど、そのボールがどこから来たのかというのはこのシングルを聴けばあきらか。

ジャケットはもちろんラベル、簡素なスタンプさえない真っ白なホワイト版。
データやCD-Rなど様々なフォーマットの選択肢があるなかで、リスクを背負ってまでダブステップの歴史を一枚のアナログ盤につめこんだ思いを買いたい。

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