イヨ、サラバ

一日一生〜胃なし生活の記録〜

CART入院

2013年05月14日 | 術後4年~

腹水抜きの入院が終わり、無事帰宅。

■5月13日

朝9時、病院に到着。
入退院窓口で手続きを終えて8階東病棟へ向かう。
久しぶりだけれど懐かしい風景。

ナースステーションで挨拶し
担当看護師さんに案内された部屋はなんと、またまた820!
それも窓側。
これで何度目?
と過去のブログを振り返ると、5回目。
もしかして、
前回ここの部屋の窓際を希望したことが記録されてるとか?
そりゃないか。
それにしてもすごい偶然。
それともここは短期入院者用の部屋なのか?

病衣に着替えて入院の説明を受けて、暇。
本も雑誌も持って行かなかった。
売店で雑誌とカプチーノスティックを購入。
おやつを食べながら持参したお花の内職をする。
4コほど作って疲れたので休憩、横になって雑誌を読む。

先生が針を刺しに来るのが午前中の外来が終わってからとのことで
昼食を食べて横になって待つ。

ごはんはおかゆの小盛りにしてもらった。
翌日の朝食はパンに変更が間に合うか尋ねたら
「ロールパン2コね、
 それはもう先生がそう書いてたから大丈夫ですよ」
勝手知ったるなんとやらではないが
何度も入院しているお陰で
食の好みも分かってもらえているところはありがたい。

・ 昼食
全がゆ 200g
鶏団子煮
ほうれん草のピーナツ和え
蒸かしキャベツ

他の人を見るとデザートに牛乳かんがついている。
献立表を見ると「軟菜食」メニューにはついてないようだ。
私はそっちなのか。
蒸かしキャベツはマヨネーズがぎっつり感じて食べられず
あとは45分位かけて完食。
私、お粥200gなら食べられるんだ。

13時を過ぎても先生はなかなか現れず。
相変わらず忙しそうである。
14時近くになりようやくハンディエコーを持って先生登場。
ん?エコー?
もしかしてお腹に針を刺す?

てっきりポートから抜くと思って気楽に考えていたが
よく考えてみればポートは注入用であって
注射器で吸引しない限り自然に出てくることはない。

「ここ、左側から」と消毒を塗られて
マスキングを当てられて
「はい、痛み止め打ちますよ」と局部麻酔。
続いて「はい、ちょっと押される感じがしますよ」と針を刺された。
痛くはないが、確かに鈍く押される感じ。
きっといつもより太い針が入っているのだろうが
そこはさすがに怖くて見れなかった。

針を刺したという予想外の出来事に動揺したのと
動くのがなんとなく怖いのとで、そのまましばらく昼寝。

トイレに行きたくなり看護師さんを呼ぶ。
起きてみると
床に置かれた貯留バックはクリーム色の腹水でほぼ満杯。
もう殆ど出切ったようだったが
起き上がって動いたらまた出たみたいで
「もうちょっとですかね」
起きていていいとのことなのでおやつを食べる。
そう、
やはり先生が胃切除後の食事を指示してくれていたらしく
おやつが出たのだ。

・15時のおやつ
マシュマロ
マリービスケット

マシュマロでお腹いっぱい。
ビスケットは夜のおやつに残す。

貯留バック3リットルがいっぱいになり
どうやらもう出なくなってきたようなので
「じゃあこれ、精製に回しますね」と携帯バックに交換され
晴れて自由にトイレ可能となった。

17時過ぎ、先生が来てバックを見て
「あ、もう出ないじゃん。抜いていいな」と言って去って行く。
先生が抜くんじゃないの?

夕食前に看護師さんが抜いてくれて
お腹の線から解放されて夕食。

・夕食
全がゆ 200g
大根ときぬさやの味噌汁
白身魚と野菜のレモン酒蒸し
筑前煮
青菜のおひたし

筑前煮とおひたしを半分ずつ残し、あとは完食。
おひたし、あれは絶対に味付けしてなかった。
薄味なのかと思ったけれど
いくら噛んでも醤油の旨味を感じない。
味のないおひたし、美味しくないでしょ。

夕食後、腹水の精製液を点滴開始。
200~300cc位だろうか。
1割程度が栄養分だったってことね。

腹水が抜けてお腹はぺちゃんこ、しわしわ、たるたる。
起き上がると重力に従って腸が下がるので
お腹が重く前かがみになってしまう。
腹筋の大切さをこれほど感じることは
健康な状態ではまずないだろう。
腹筋が割れている必要はないが
普通についている腹筋は大切な存在である。

腹水はなくなってもやっぱり食後はお腹が苦しいので
しばらく横になって休み、久しぶりにテレビを見た。
どこもスペシャル番組。
4chはフナッシーが出ていてしばらく見てみたが
興味をそそられなかったので今やんと山ピーの番組に替えた。
世代別ランキングのやつ。
ネットニュースで視聴率が低いようなことが書いてあった割に
私は結構面白いと思う。
バナナ世代だからか?

お腹が楽になったので
テレビを見ながらまたお花内職を4コほど。

夜のおやつが来ていたが
今朝作ったポテトサラダのサンドイッチを持って来ていたので
その残りと15時のおやつのビスケットを食べて
夜のおやつは明日の早朝おやつ用に冷蔵庫へ。

・20時のおやつ
トマトとキュウリのサンドイッチ
ジョア

「21時(消灯)までに終わるようにするね~」
そう調整してもらった点滴は
時間になってもまだ大分残っている。
点滴が外れてトイレに行ってから寝たいのに。
テレビを見て待ちながら
22時過ぎ、ようやく点滴終了。
全ての線が外れてすっきり、眠りに就く。

■5月14日

ところが、
点滴のせいか2時間おきにトイレに行きたくなる。
まぁ、家にいても2時間くらいしか睡眠が続かないから
同じなんだけれど
病院にいるときくらい、ゆっくり寝たい。
結局、朝の4時まで2時間おきにトイレに行って
明るくなってきたので早朝おやつのサンドイッチを食べて
テレビを見て、またお花内職。
疲れて休む。

・朝食
ロールパン2コ
いちごジャム&マーガリン
とうふとねぎの味噌汁
旨煮
しらすのおろし和え

パンは1コ残してお持ち帰りかなと思ったが
以外に食べられて完食。
昨日から鶏団子煮、筑前煮、旨煮と煮物続きでさすがに飽きた。
具もほぼ毎回
大根、にんじん、じゃがいも、さといも、いんげんのどれかだし。
同じいもならポテトサラダとか塩煮とか
味付けの違うものにして欲しい。

先生の回診が済んだら帰宅してOKとのことで、回診を待つ。
9時過ぎ、
「回診です」の声にお腹を見せる準備をして横になっていると
現れたのは研修医らしき若者数名。
続いて外科チームの先生方、最後に担当医登場。
針を抜いた跡に絆創膏を貼ってあるだけのお腹
研修医に見せる必要ないでしょう。
お腹出して準備していて損した、というか恥ずかしい。
先生、こういう時は一番に来てくださいよって感じ。
私のたるんだお腹を見て
「久しぶりの感触でしょ?何年ぶり?」
となんだか嬉しそう?に笑って去って行った。
いつも飄々としている姿は4年前からずっと変わらない。

回診も済んだことだし、さて帰ろう。
着替えて荷物をまとめて、手首の名札ベルトを切ってもらって。
そしたらちょうど10時のおやつが。
食器ものじゃなかったので、お持ち帰りにいただいた。

・10時のおやつ
あかちゃんせんべい2枚
ヤクルト

最後に同部屋の皆さんにご挨拶。
向かいとお隣のベッドのおばちゃんにはお花をプレゼントした。
術後でまだ動くのが苦しそうなおばちゃんと
抗がん剤の副作用で辛そうなおばちゃん。
早く体が楽になって家に帰れますように、幸せの黄色いお花。
お花内職は結構はかどって、15コほど完成。
いい暇つぶしになったし、仕事もはかどったし一石二鳥。
時間は使いようである。

もう一人いた同部屋のおばあちゃんは半分認知症のような方で
80代かな、私と同じく一泊二日入院。
「ようこちゃん」という姪らしきおばちゃんが付き添っていたのだが
まぁ大変で…ここに書くのも大変なのであえて書かない。
「ようこちゃん」はさぞお疲れだったことだろう。
残ったカプチーノを1本
「おうちでゆっくり休んでください」と帰り際に渡した。

かくしてCART入院は無事終了。
買い物をして家に帰った。
しかし、買い物中もやはりお腹がなんだか重い。
腹筋ゼロなんじゃないの?ってくらい、支えられてない感じ。

家に帰って
産後だか術後だかに巻いていた腹帯をタンスから出して巻いてみた。
なんだか、いいかも。
下から持ち上げるように巻くと楽ちん。
でもトイレが面倒臭さそう。
家だからそれくらいいか。
しばらく腹帯にお世話になる生活が続きそう。
バイトにも巻いて行かなくちゃ。

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