2021/10/31に”人を殺して死刑になりたかった”と無差別殺人を試みた事件が京王線で発生した。
私は死刑制度に反対する。理由は2つ。一つは死刑の判決が間違っている可能性があること。二つ目は今回の事件のように”死刑になりたい”ための殺人を誘発するからだ。
本当に故意に人を殺したのであれば、死刑になるのは当然と考える。ただ、実際には人を殺したとの自白があってもそれが嘘であったり強制されたものであったりすることがあるのは、これまでのたくさんの冤罪事件を見れば明白である。死刑判決にも間違いがあるのであるから、死刑制度に反対する。
もう一つの理由は大量殺人の誘発である。過去にも”死刑になりたい、自分で死ぬのはこわい”との理由で大量殺人を行ったケースはあった。アメリカでは死刑制度のない州からわざわざ死刑制度のある州へ移動してきて”死刑になりたいから”大量殺人を行うケースはたくさんある。今回の京王線での事件も福岡から人の多い東京へ出てきての犯行なので、このアメリカの州またぎ殺人に似てなくもない。
電車の改札に空港のようにセキュリティゲートを設けるわけにはいかず、今回のような”死刑になりたいから”大量殺人を試みるようなケースを防止するのははっきり言って不可能だろう。
となれば、せめて”死刑になりたいから殺人”の発生のリスクを少なくなるためにも死刑制度を廃止すべきと考える。