”あかいきつね”のCMは性的で不快だから停止させろという言説がSNSで出ているようだ。
①性的だとの意見を表明するのは表現の自由の範囲内で問題ない。
②私も見てみたが、性的だとは思わなかった。性的と思う人もいるかもしれないが、このCMの表現もまた表現の自由の範囲内だと思う。けっして差別・ヘイトスピーチと言えるものとは私には見えない。
明らかに性的な意味合いを織り込んであるCMは他に山のようにある。
③明らかに差別的であると断定できない表現をいきなりキャンセルしようとするのは「検閲」を行おうとするものと考える。
もしこのCM表現が「差別」であるなら、このようなCM(例えば女性がうどんを食べるCM)を作成しようとするとき「差別」でない表現とはどのようなもので、いったいだれが良い悪いを判定するのだろうか? お上がそれをするのか?
④今回の事例のようなキャンセルカルチャーの存在をマスクの類の人間が表現の自由の侵害の例として悪用するのだ。キャンセルは十分自制をもって行わねばならない、そうでないと逆に表現に対するある種の法制化を招いて表現の自由を失う方向へ行ってしまう。
ある年齢以上の人は覚えていると思う、昔「私作る人、僕食べる人」というCMが性別分業を固定化するという非難を浴びたことがあった........(古いね)。
あれもインスタント食品のCMであったように思う。私自身はあれも表現の自由の範囲内だったと思う。理由は上記に同じ。当時キャンセルカルチャーという言葉はなかったが。(2025/3/3)