トランプの朝令暮改ぶりはみっともないが、たぶん本人はこの状況をみっともないとは思っていないのだろう。また、トランプの誕生日をアメリカの祝日にするとかいう法案を提出した共和党議員がいるようだが、この議員を含めて共和党議員のあまりの腰ぎんちゃくぶりはまたなんともみっともない。
さて、という私は一応陰謀論をうんぬんするのはみっともないという感性は持っているつもりなのだが、もしかして私もみっともないことを言うかもしれない。
アメリカには産軍複合体というものがあって、この産軍複合体が生きていくためにアメリカは定期的に戦争をしているという説がある。(アイゼンハワー大統領の退任演説は有名。)これも一種の陰謀論か?
産軍複合体のような具体的な組織があるとは思わないし、また具体的にその組織が戦争が必要だと言って戦争を要求しているとも思わないが、アメリカの軍需産業と軍が定期的な戦争を必要としているというような社会的傾向をアメリカの国全体として持っているような気はする。私も陰謀論に取り込まれているのだろうか?
なぜこれがトランプと関係しているのかというと、ニューズウイークの評論等にもあるように、トランプは随分変なことをやっているが、彼が戦争を嫌っている・戦争に金を使うのはばからしいと思っているとのことだけは確かなのでは?という説があることについてである。そのような傾向は確かにあるとも思える。
ウクライナへの軍事援助停止やガザの停戦圧力を強くかけたこと、イランへの対話呼びかけ等を見ていると正義はさておき戦争そのものはやめようという方向にはあるようにも思える。これらがすべて実現すれば少なくともアメリカの軍需産業はもうからなくなることだけは間違いない。ヨーロッパは軍拡するようだが、アメリカは頼れないようだとの情勢からアメリカ製の兵器でなくヨーロッパ製の兵器で軍拡するだろう。そこで上記の産軍複合体論を思い出したわけである。
産軍複合体というもが本当にあるのかなど私ごときが知る由もないが、もしあるとすればトランプに圧力がかかるまたは別な場所での戦争というものが起こるような気がするのは穿ちすぎか?(2025/3/9)