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【世界の論考 – 異論反論】数十年で最も暗い時期に、ヨーロッパには新しいチャーチルが必要だ

2025-03-06 | 国際政治

今回は、数十年で最も暗い時期に、ヨーロッパには新しいチャーチルが必要だ、というテーマで、最近読んだ論考を、概略紹介したいと思います。 (この動画は、世界の、異論・反論、様々な立場での論考を紹介するものであり、必ずしも私の個人的な立場を反映するものではないことを、ご留意ください。)

 


今月のミュンヘン安全保障会議は、冷戦以来、大西洋を越えた安全保障と防衛に関する決定を長年行ってきた場だが、不確実性に彩られていた。


内部の疑念に囚われたヨーロッパは、ウクライナ戦争、中東の混乱、中国からの圧力、世界秩序の崩壊など、山積する課題の中で世界が崩壊していくのをただ見ている。


そしてヨーロッパはよろめき、せいぜい不十分な対応を模索している。


ヨーロッパが現在直面している戦争と危機の網の目の下には、根本的な疑問がある。


西側諸国に何が残り、その中でヨーロッパはどのような役割を果たしたいのか?


冷戦の終結時には、「西側諸国とそれ以外」という考え方が、世界の力学を理解するための支配的な枠組みとなった。


しかし今日、その二分法は薄れつつある。多くの力がこの崩壊に貢献してきた。


しかし、この分裂の中心にいる人物が1人いる。米国のドナルド・トランプ大統領だ。


トランプ氏は、最初の任期中にそうした変化をほのめかしただけだったが(異例の事態として過小評価されていた)、今では西側を共通の使命を持つ地政学的ブロックという概念そのものとの関係を断つ方向に動いている。


トランプ氏の国際関係に対する取引的見解は、NATOを米国の直接的な利益と財政収支の単なる管理者に貶めている。


米国はもはや自らが作り上げたシステムの自然な支柱として行動することを望んでいない。


マデレーン・オルブライトが適切に表現したように、ワシントンは「不可欠な国家」という概念に背を向けた。


ヨーロッパにとって問題はもはやワシントンの戦略にどう適合するかではなく、西側が残したもの、つまり権利と自由、法の支配、制度、多国間主義の基盤をどう理解するかである。・・・


図290
詳細に興味がある方は、以下の動画を視聴ください。
https://youtu.be/8SsMBFjWR7s



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