このブログを何度か来訪された方はご存じかと思いますが、このブログには故 堤邦彦先生(北里大学病院救命救急センター(当時))の哀悼記事を掲載していますが、2005年12月の先生のご逝去以降も命日にはいろいろな方が先生への想いをコメントしに来てくれました。
今年の先生のお誕生日の頃に、先生のお考えに再度触れる機会があったらいいなと思い、先生の著書を購入して、少しずつ読んでいました。
基礎から学ぶ救急看護のメンタルケア 堤邦彦著
内容としては、救急看護に携わる人に、メンタルケアの重要性とそのソフト・ハード両方の手法等に言及した「メンタルケアの総合書」を目指した本となっています。
メンタルケアというと、外部から見ると通常の生活環境要因による精神的な問題に対するケアのように思いがちですが、目次にあるように事故等による後遺症(熱傷、肢切断、脊髄損傷、災害による心理影響等)も当然のように含まれています。
たとえば事故による脊椎損傷では、動けなくなったことを、患者にいつ、どのように伝えるか等、普段の生活では想像もしないような点にもきちんと言及されており、実務者向けの本としてまとめられている点がよく伝わってきました。
もちろん、出版から28年も経っているので、最新のメンタルケアの考えとは違ってきている点もあるかと思います。
それでも、こうして先生の残したものに触れることも、故人を忘れない方法のひとつなのだと思います。
新品はもう入手困難ですが、中古書であればまだ入手できるようですので、興味ある方は購入を検討されてはいかがでしょう。
今年の先生のお誕生日の頃に、先生のお考えに再度触れる機会があったらいいなと思い、先生の著書を購入して、少しずつ読んでいました。
基礎から学ぶ救急看護のメンタルケア 堤邦彦著
内容としては、救急看護に携わる人に、メンタルケアの重要性とそのソフト・ハード両方の手法等に言及した「メンタルケアの総合書」を目指した本となっています。
メンタルケアというと、外部から見ると通常の生活環境要因による精神的な問題に対するケアのように思いがちですが、目次にあるように事故等による後遺症(熱傷、肢切断、脊髄損傷、災害による心理影響等)も当然のように含まれています。
たとえば事故による脊椎損傷では、動けなくなったことを、患者にいつ、どのように伝えるか等、普段の生活では想像もしないような点にもきちんと言及されており、実務者向けの本としてまとめられている点がよく伝わってきました。
もちろん、出版から28年も経っているので、最新のメンタルケアの考えとは違ってきている点もあるかと思います。
それでも、こうして先生の残したものに触れることも、故人を忘れない方法のひとつなのだと思います。
新品はもう入手困難ですが、中古書であればまだ入手できるようですので、興味ある方は購入を検討されてはいかがでしょう。
先生の名前を見るだけで、うれしい、懐かしい、ちょっと悲しい。
先生は病院・大学以外にも、いろんな活動をされていたことを亡くなった後に知りました。
亡くなって時間が過ぎて行くにつれ、先生の存在が皆さんの中で薄れて行ってしまうのかと思ったりします。
でもご家族はもちろん、先生にお世話になった私たちは決して先生のことを忘れたりはしません。
この記事を書いてくださって、ありがとうございます。
少しずつ先生の記憶が皆から薄れていくのは仕方ないのかもしれません。
忘れたいのでも忘れないのでもなくて、人間は忘れていくものだから。
生きていくために。
それでも先生が遺したものや想いは、一人でも先生のことを覚えている人がいれば残り続けます。
ドラマ版セカチューで最後に出てきた絵本のフレーズを思い出しました。
「おまえは最後に聞く
となりのあの子はどこにいったの?
すると私は答えるだろう
もう見えないよ
なぜなら、お前の中にいるからさ
お前の脚は、あの子の脚だ」
先生に救われた人たちが、前を向いて生きていき続けていくことが、先生が生きていた証なのだと思います。