道端で老易者を見つけたぼくは礼儀正しく占いをお願いした。
「先生、私を占っていただけませんでしょうか?」
ところが、その老易者は占いを断った。
「若者よ。申し訳ないが、あんたの占いはできないね。」
「どうしてですか?」
「あんたは一文無しだろう。」
そう言われて、ぼくはポケットに手を入れてみた。
すると、財布がない。
驚いたぼくは、この老易者を敬い、道に手をついて尋ねた。
「ああ、易者先生!神様!仏さま!誠に失礼なことをいたしました。すばらしい眼力です。でも、どうしてわたしが一文無しだとわかったのですか?」
易者の老人は東のほうを指さして言った。
「あんたの財布を盗んだやつが、今、あっちへ逃げて行ったよ。早く追いかけたらどうだ!」
《開心笑吧2016-07-26「怎么算的这么准」》
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