携帯電話
2014-08-27 | 日記
友人が80歳になる自分の母親と駅で待ち合わせをした。
待ち合わせ場所に行ったが、母親が見つからなかったので、彼女の携帯に電話を掛けた。
十回ほどかけても出ない。母親は携帯電話を忘れて出かけてようだ。
もうだめだとあきらめて椅子に座っている間に、電話があったらしい。
それは公衆電話からだった。伝言が残っていた。
「わたし、お母さんだけど、今どこ?」
この伝言を聞きながら、彼は叫んだ。
「今、駅だよ。お母さんは今どこなの?」
伝言はむなしく切れた。
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