MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



スピリッツに連載されているのは知っていましたが、正直申し上げますと、そこまでこの作品の事を追っていませんでした。

ここ最近、漫画を新しく買うと言うことに妙に臆病になっている自分がいましてね。専ら、作者指名買いで、どんなにその作者が低空飛行をされていても、その作者のコミックが出れば必ず買う、と言うことをし続けて、早20年?いやもっとかな。ここでのポイントは「コミック」と言うこと。申し訳ないが、漫画雑誌は学生の頃から買ったことがない。。。これは漫画を愛するものとしては失格であることは重々承知の恥ずべき行動なのであるが、通勤電車に乗らないのでキオスク立ち寄りもないし、また全部を読みたくなるので防波堤として何も買わない、に落としてしまった。。。以前、と言っても20年位前の話だけども、地下鉄サリン事件以降電車の網棚に読み終えた雑誌を置かなくなったから、予備校時代に井の頭線で通っていた時くらいまでは網棚拾い読みをしたりしていたけど、その後は全く手に取ることもなくなった。一時期までは電車通勤して会社に行っていたけど、駅でJapan Timesを買ってオフィスに向かっていたからなぁ。

しかし、好きな作者のコミックは出れば必ず買うようにしているが、これだけは譲れない。

たとえ、漫画家の勢いがあるのは10年くらい、、、と言われようが、北条司先生のコミックは何が何でも買うし、細野不二彦先生のも必ず買う。。きたがわ翔先生のとかもね。そう言った漫画家さんは結構実は居るんだけど、それがやはり最近は単行本が3巻くらいで打ち切り、と言うようなことが結構ある。自分が若いころに買っていた漫画家のコミックがきっとランキングを含めて芳しくないのであろう。若しくは時代に合わなくなってきているか。。。自分が小学生の時に好きだった漫画家は一般世界で言えば定年退職になっていてもおかしくないだろう。あれから30年近く経っているのだから。だから、時代に合わないとかは普通に起きていると思うが、残念ながらそう言うことは多々あると思う。

どんな漫画家のでも、その作品を読んでいて、「何故このタイトル?何故このテーマ?」と頭に一瞬でも浮かぶと、あれ?どうしたのかな?って長年のファンは気遣う。しかし、その作者のことを知らなかったりすれば単行本など買わないと思う。


仕事し始めてそろそろ20年と言う数字が見えてくる昨今。。正直、漫画を読んでいます、と世間様におおっぴらに言うようなお年ごろではございません。が、好きなモノは好き。そして漫画にこそあるエートスがあるのでそこを捨てられない・・・。勿論、漫画だけではなく、一般書籍もよく読みますけどね。本屋にいると幸せになるが、大半はビジネス書籍を買う。それでも漫画コーナーに行かないと言う事は絶対にない。

て、今回は思い切って新たな漫画家の漫画を買ってみた。

この漫画の中に出てくる漫画家のbehaviorが、物凄く共感出来たのだが、昔は作風を表紙から見て、それでも気になる漫画を買うか、物凄く悩み、仮に失敗すればなんて目利きの悪い自分が居たんだぁ。。。と反省するような事を幾度となくした。でも、今回はそう言うのなし。確信を持って買った。何故なら買おう買おうと思っていたし、先にドラマ化されたから。そして、そのドラマがとても良かったから。

ぶっちゃけてしまいますが、ドラマの第2話を観て、二度泣きました。。 

何処で泣いたとは言いたくないけど、営業が幽霊扱いされていたのに、その営業が主人公に絆されて頑張ってコミック販売を伸ばそうとする努力の中に、書店の店頭で注力するコミックのプロモーションを書店サイドが独自にし、それをそのコミックの作者が見て感涙、、、と言うところで泣いてしまった。あとは、最後そのコミックが『重版出来になりました!』と編集部に営業が報告するシーンでもね。生瀬勝久さんがこのドラマでも物凄く良い役柄なんだよなぁ。空飛ぶ広報室のテレビ局のシニアの役柄の時以来のグッとくる役柄。こう言う上司になりたいと思うようなタイプ。

現実は知りませんよ、僕は出版業界にいる訳ではないですから。

だいたい、ドラマ化されると虚飾が酷すぎてそんなの現実ではないよ、なんて言われる。刑事ドラマとか、医療ドラマとか、大概そのようですからね。航空会社のドラマとかでもそうみたいです。実際、ドラマが現実を忠実に再現出来るなんてことないのかも知れません。それでも、このドラマを完全に否定出来るのではないのであれば、たとえフィクションだとしても、仕事をする上での矜持、意味、甲斐を見いだせるのではないかと思う。松重豊さん演じる編集長と生瀬勝久さん演じる営業部長が、「部決会議」であんなに熱い議論を交わしても、その後タバコ部屋であんなに意気投合しあったり、、、しますかね?って思うけど、実際、そう言うのが伏線でとても良かったりするんだよねぇ。仕事上の、その会社の方向性の在り方が素晴らしいなぁ、と思った。

そう言う意味で、自分を克己せねば、と改めて思い直した。

どんな仕事をしている人にとっても、その意味を見つめ直すと言う意味でこれ程適した作品ないんでは?と思う。単行本も全て今のところ出ているものを7巻まとめて買いましたが、コミックはコミック、ドラマはドラマでそれぞれ素晴らしいねぇ。

就活している学生はこれを観るべし。別に雑誌社、出版会社を希望していなくても良いと思う。画風は正直荒いけど、ギャグ漫画ではなく、こう言う内容にピッタリ合ってるよ。また、ドラマのキャスティングを見ると、ビックリするくらい漫画と一致する。残念なから漫画の脳内俳優とドラマのキャスティングの俳優の声とは一致しないけど、そこまて一致するようなことまずないからね。

 

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