MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



最近サッカーネタが多かったのでまたミラノ生活編に戻してBlogを書こうかと思っている。今回は先日London、Manchesterに(図らずもGlasgowにまで飛んだ...)行ったのであるがそこで見たヨーロッパの旅行者から見た彼らの自己実現について書いてみたい。

ヨーロッパの旅行者は家族連れ多い。しかも小っちゃい子連れてる人が多い。二人の子供を連れてる人なんてざらにいる。こっちの
人、特にイタリア人なんて言うのはバカンスのために生きているので、家族連れで旅行するのはもう疑問の余地もない。。何で生きているの?と言う質問に対しては、必ずバカンスのため、と答えるくらいであるから。それが彼らにとって生きている、自己実現と言うことなのであろう。


小生がこの前乗った飛行機は格安系航空券で、Blogにも書いたとおり辺鄙なところから出発する。しかし、何しろチケット代が安い!事前に予約しておくと、LondonとMilanoなんて1ユーロ掛からずに飛べる。。(これは飽く迄もチケット代だけの話)空港利用税とか税金とかは別だが、全部あわせたところで大体10ユーロくらいであろう。だから家族4人で行ったとしても40ユーロくらいのものである。まぁ、5000円ちょっとな訳である。ヨーロッパの旅行者に家族旅行が多い事は、安いことから後押しされていると言えよう。


格安系航空会社はサービスを徹底的に省く。機内食がタダで出てくる事など絶対にない。欲しければ全部機内で買うことになる。勿論価格は割り増しされているコーラ一つ1.5ユーロくらいだっただろうか。その他食べ物でも兎に角タダなんてことあり得ない。考えられるサービスはほぼないと思った方が良い。機内誌だって欲しい人に後から配るだけだし、持ち帰られないように着陸前に全部回収する。兎に角スループット上げるためにコストリダクションを徹底的にする。日本人には信じられないと思うが、機内でのシートアサインすらない。いわゆる早い者勝ちでシートが決まる。空港のカウンターでインターネットでの予約番号を告げるとチケットが発券されるが、そこに整理番号が付いてくる。待合室でその番号順に呼ばれ、その順番どおり機内へ入っていく。しかも格安系は待合室までが遠いし出発前ギリギリまでどこのゲートを使うか決まらない。。。遠さに関しては、ちょうど福岡空港でSkynetがJAL、ANAに比べてメチャメチャ遠いローディングブリッジを使わされるように。。。

しかし、家族連れにとって利点が一つだけある。

小さい子供がいる場合には整理番号関係なく先にシートに座れる。よって前の方とかに座って離陸前に子供を落ち着かせられる。まぁ、そう言うこともあってか、ヨーロッパでは子連れで旅行する人多い。たとえ格安系だとしてもそう言う子供を連れた旅行者に対してのケアはきちんとする。きっとそう言うことが前提となってるから、気軽に旅行にいけるのであろう。

小生の家の周りは何気にホテルが多いのだが(ま、だからHookerがチラホラいるんだけども。。笑)子供を背負って、ベビーカー押した旦那の横で奥さんがスーツケースガラガラ引く、って言う姿、結構頻繁に見る。子供ができたから暫く旅行できないね、みたいな日本人の感覚はゼロなんでしょうなぁ。子供がConstraintsになることなんて考えもしないんでしょう、きっと。。と言うか、あり得ないんだと思う。そんなこと気にしていたらバカンスに行けない。ちょっと前まで3ヶ月バカンス取ってた奴らだからね。。。(こんな国がG8のメンバーだなんて未だに信じられないけど…)


俺たち旅行好き、だから旅行する

と言うよな単純な図式。。。(笑)下手に〝子供いるのに旅行?〟なんて聞くと、きっと〝質問の意味が分からない〟とか聞かれちゃうでしょうな。。日本人的には機内で子供が泣くと迷惑、とか言って遠慮するんでしょうけども、そんなことまーーーーったく、気にしてないと思う。子供が泣くのは当たり前。お前も小さい頃泣いただろ?子供に機内だから泣くなって言えるのか?って言われるのがオチだ。。(苦笑)まぁ、実際、五月蝿いのは五月蝿いんだけが。。。

好きなことをして生きていく、とても単純なことなのだが、意外とそれを実行していくのは難しい。しかし、ある意味全く他人のことなど気遣いせず、しかし、自分たちが生きていく上で実現したいと思うことにはとても忠実に且つその最適な方法を選択していく。日本人のように我武者羅に働き、何だったんだろう、みたいな後悔をすることは多分ないんだと思う。ある意味見習うべきところの一つなんだと思う。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
完読 (yui)
2004-06-07 09:22:09
今、一時間くらいかけて第40回まで全て読ませていただきましたー。かなり面白かったです。



イタリア人がバカンスの為に生きているのは明らかですね!友達も明言しています。ホント遊び方がうまいですよね。感心します。もっと日本人は学ばないと。。。過労死とが問題になってる場合じゃないですよ、ホント。欧州の友達にそんなの説明ができません。



では今後ともミラノ通信、楽しみにしています!



是非、秘密の?レストラン教えてください。ミラノ行きますので。
 
 
 
どもども (Yas)
2004-06-07 16:35:28
Yas@今年からBocconiです。

KENさんのHPを見つけ、一晩で読破しました。

これからMilanoで生活する小生としては、おかしくもあり不安でもあり・・・なイタリア生活模様のレポートに感謝感謝!!です。

(それにしてもイタリア人のVacanza観・・・日本人にはありえないですね。うらやましいですが。)



明後日、MAFEDのTスケさん達と飲み会です。

まだお会いしたことがないので楽しみ楽しみ♪



ではでは。Milanoではよろしくお願いいたします。



Yas
 
 
 
え、読破? (KEN@Milano)
2004-06-08 03:56:00
全40話を読破頂いた方が二人も続けて。。。

感涙です…



Yuiさん、今月末、オツレしますよ。。

Yasさん、いついらっしゃるんでしたっけ?来月ミランのAbbonament(年間シート)発売ですけど購入しておきましょうか?たいちゃんによろしくです。他誰が来るんだろう?Takとかかな?

 
 
 
お二人とも・・・ (KEN@Milano)
2005-05-25 08:30:20
MBA佳境でしょうねぇ。。

おいらは無事終わりましたよ…
 
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