ミラノに来てから3ヶ月以上が既に経ってしまった。早いものだ。最早、全くと言って良いほどホームシック(ただ日本代表の試合を観に帰りたかっただけ…)はなく、こっちの生活に慣れてきた。
が、慣れた時こそ何かある予兆…気を引き締めないとそろそろスリとかに遭うぞ!!!!
イタリアに来てから今の家は3軒目と言うことは以前書いたとおりである。最初のクソ神経質なイタリア人と同居した時は目の前にGS(イタリア語ではジーエッセと発音する)と言うスーパーがあった。これが結構便利と言うか品揃えがかなり良く結構お気に入りだった。また当時住んでいたマンションの目の前を走る15番のトラムの二つ前のFermata(停留所)にはEsselungaと言うスーパーがあったが、何となく野菜とかは新鮮味に欠け、どうも客の導線が悪かったので今ひとつ好きではなかった。
*通常、スーパーと言えば、進行方向に向かって
直角に陳列棚が配置されているものだが、ここ
は逆鋭角に配置されていたので店の中で若干迷
いが生じた。
スーパー一般論として、ミラノでは大体朝8時から夜9時まで開店している(勿論場所による)。尤も日曜は休みであるので土曜日に買い物に行くのを忘れるとかなりヒモジイ思いをするか必然的に外食になる。。(後述するが場所によっては日曜も開いている)
2軒目の家はたった3週間だけの間借りだったのだがここもGSが近くにあった。歩いて3-4分だったし結構便利だった。チェーン店だけあって品揃えは似たようなものだった。
そして3軒目の現在の家だがPamと言うスーパーが歩いて1分のところにある。近くに住むイタリア人クラスの子に聞いたところ、Pamよりも、僕の家からだと歩いて5-6分くらいのところにGSがあるのでそちらに行くとのこと。やはりイタリア人は味に五月蝿いのか、Pamは野菜の種類が今ひとつとのことである。僕もそれには同感だが、新鮮度合いに関しては問題ないと思う。(Pamの野菜は結構美味しいと思うのだがその子はGSに行くらしい)それに、1.5Lのペットボトル6本セットを一週間に一度は買っているために、やはり歩いて1分のPamに行ってしまう。。。Tesseraと言うメンバーズカードに入ってしまったくらいである。
ところが、先日別のスーパーを歩いて3分のところで見つけた。Unesと言うスーパーだ。正直ここは証明も何か陰気臭い感じがするしパッと見繁盛しているとは思えないのであるが、日曜の朝なら開店しているのである。まだ新しい家に移ってから5週間なのだが既に2回日曜に行った。理由は端的で土曜に行き忘れたからである。
こちらの野菜に関しては以前にも報告したとおり、昔ナツカシの野菜本来の味がする。ホウレン草ってこんなに味濃かったか?と思わず別のものを食べた感触、しかし、小さい頃ポパイみたいになるのよ、と言われてまんまと食べさせられていた頃の味を思い出した。因みに僕はホウレン草は葉っぱの方が好きで弟は竺の方が好きだったので我が家ではホウレン草に関しては食料戦争はなかった。。。。
【スーパーでの野菜の買い方】
以前はパックになっているホウレン草やアスパラを買っていたのであるが、Pamに来るようになってから野菜の買い方を覚えた。まるで子ザルが親ザルの行動を見様見真似で覚えるように野菜売り場で観察した涙ぐましい結果である。少なくともPamでは、以下の通りの方法で野菜が買える。
野菜はそれぞれカゴに入れられ陳列されているのだが、そのカゴには野菜の名前と必ず番号が振られており、1.先ずこの番号を覚える。2.そして野菜をナイロン袋に入れる。そして、売り場に必ずおいてある3.秤に乗せて重さを量る。4.そして先ほど覚えた番号を秤のキーボード、若しくはタッチパネルに入力する。5.そして秤から瞬時に出てくる重さと野菜の種類が印字されるシールを切り取りビニール袋に貼る。
もうお分かりかと思うが、最初に覚えた野菜に振られた番号と秤の番号が連動していて、野菜ごとに決められているkg当たりいくらと言う単価から自動的に値段が計算される仕組みだ。この仕組みを理解するまでに都合7-8分。明らかに怪しかったと思う...日本にもあるのかも知れないが、最近スーパーなんか行った事ない。。。
【レジでの作法】
よっぽど空いている時間なら兎も角、大体誰か他のお客がレジには並ぶものである。こちらのレジはベルトコンベアーでレジ係のところに品物が送られていく仕組みだ。サボりたがりのイタリア人ならではの案かと思ったがヨーロッパはどこもそうである(少なくともLondon、Paris、Amsterdamではそうだった)。前のお客の品物と混ざらないように、プラスチック製で30cm弱の山型になっている〝仕切り〟でここまでが私の縄張りよ、と区切らねばならない。おばちゃんによっては、私のはここまでなのだから早く仕切りを置きなさいよ、と暗に目で怒りを迸らせることがあるので、前の前の客が使い終わった仕切りをすばやく置かねばならない。逆に、前の前の客と前の客の仕切りが使われているか、そのレジに一つしか仕切りがない場合には僕はベルトコンベアーの上には品物を置かないようにしている。金持ち喧嘩せず。無駄な諍いは避ける(単にイタリア語ができないだけ…)。
因みに、レジ係には「Sacchetto?」と必ず聞かれる。これはレジ袋のことである。Che cosa?って聞いたら、レジ袋を持ちながら、これ!このこと!って。あぁ、レジ袋のことをsacchettoって言うのね、と思った。こうやって一つ一つ単語を覚えていかないとね。
【メンバーズカード : Tessera】
レジに並んだ後順番が来たらバーコードを読み取る前にカードを出さなければならない。理由は単純でそのカードに購入したもののポイントが付くからである。ポイントについては支払いの際の領収書にPuntoとして記載されているので、累積ポイントを確認できる。また、累積ポイントで鍋とかその他商品がもらえるのだが、1年以上ミラノに住んでいるデザイナーだいすけさん曰く、彼は未だに鍋とかには程遠いポイントしか貯まっていないようである。。。CRM的な観点から言うと既にインセンティブの効果は薄れているが、ぶら下げられたニンジンを目指してイタリアンホースは走り続けるようである。。。