MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



日本代表はチェコ代表に勝利した。それ自体、一先ず大いに喜ぶべきことだと思っている。しかし、金星とかジーコ解任論トーンダウンとか言われているがそんなに楽観視して良いものか?むしろ問題が浮き彫りになったと思う。


やはりジーコには監督は向いてないと思う。


選手時代からボールに唾を吐くなどある意味、人として最悪だったのであるが、人格が悪くても結果を残せばそれなりに評価されるのがサッカー選手とコンサルタントである(苦笑)。事実、選手としての彼の才能は良かったのだろう。しかし、批判をするなら練習を観に来いと言う監督、試合をぶち壊したと試合後にレフェリーに相手チームのユニフォームを投げつける監督,,,監督としては明らかに人格がおかしいことは明白である。練習を観に行ったら解説でもしてくれるのか?いや、恐らく解説したくてもできないのであろう(苦笑)。無策さ加減が白日になってしまう。また、それ程高度な練習をしているとは思えない。いや、高度である必要性はない。基礎的でも構わない。それにどう言う意味があるのか、と重みを持たせられているのであるならば。また、ミーティングの風景など公開できないことを分かっていて練習を観に来いだなどと、興奮するたちが祟り自己矛盾に気付かないまま報道陣に軽口を叩く。。。彼が監督として不適切なのは、残念ながら人格だけの問題ではない。監督しての手腕は既にないと思われることがこの試合で更に明らかになったと思う。


今回、3バックを採用して欧州遠征に挑んだ。何故だ?おかしいではないか?今まで4バックに下らない程拘って来ていたのに、キャバクラ8を締め出して以来人が足りないとでも言うのだろうか?あれだけこだわってきたにもかかわらず、(一部でピッチ上の通訳と揶揄される対象に貶められた)サントスは何故今回DFではないのか?まさに今回の3バック採用で自ら言い続けてきた4バックシステムが如何に思慮が足りなく勝手気ままに採用されたものだったのか、露呈されたと思う。そして選手のコメントから如何に的外れな指示を試合前のMTGで言っていたかが容易に推察でき、それらコメントが彼の監督としての無知さ度合いの証明となってしまっている。


ハンガリー戦の試合前後に磐田のDF田中が〝守備面で決め事がない〟と言っていたのが際たるもので、3バックにしたところで何をどうしたいのか?、何故3バックにするのか?など戦略などなかったのである。当然通常の監督ならば、1トップの場合、2トップの場合とケースを分け、それぞれ右、左、真ん中からの場合、またDFの位置(高さ)によってどう対応するべきか、を指示するものと推察される。しかしながら、仮に坪井、茶野、田中の3選手がどのように動けば良いのか、自主的に決めねばならなかったとすると、アジアチャンピオンズリーグに出てから合流した田中にとっては話しをする時間などなかったと感じて当然である。逆に通常の監督なら自分のイメージをきちんとした言葉で伝えるのが当然で、それがそのチーム、ひいてはその監督の戦略であり、組織論になるのだと思う。きちんとそのイメージを予めデザインし、何故その組織構造を構成するのか、個々の役割は何なのか、規定しておき、誰がそこに入っても同じように機能するように人事をするのが監督して当然の行動だと思う。


  *通常の日本の企業のように、誰某が転勤するに当たっ
   て引き継ぎは、、、などと悠長なことをしている暇は
   なく外資系企業のように誰がその〝ポジション〟を担
   っても即機能するように組織構造、職務規定を執り行
   うのが監督なのである。


ハンガリー戦の試合後の田中のコメントは本来あってはならないコメントなのである。また、今日のチェコ戦後のコメントでは〝ジーコから不要なファールをするな〟と言われたとある。ハンガリー戦の反省を踏まえての指示であろうが、余りにもおざなりだと断じざるを得ない。それ以外の指示をMTGで伝えていないとは思いたくないが、田中のコメントの中で、〝一人が当たって、一人が引く〟と言うくだりがあったが、これは3人の中で決められたもので、ジーコでは〝決められなかった〟のだと推察される。またチェコ戦後の茶野のコメントでも〝田中がコラーをマークして、その1列前で小野と稲本が2列目を受け渡してくれれば大丈夫〟とあるが、これも選手同士でしか決められなかったのではないだろうか...更に、稲本のコメントで〝小野との役割分担が決められていた〟とあったが、それも同様に選手同士での決め事だったのだと思う。

結果的に的外れになり、プレーを迷わせた挙句、前半だけで交代をさせられた西はいい迷惑だと思う。西のコメントでは〝7番のスミチェルを見ろと言われたが見たらサイドバックになってしまう〟とある。また〝結果的に意識し過ぎた〟とあることから、西への不適切な指示のおかげで3バック構造を内部から壊しかねない状態を引き起こしたのである。結果的に西がそのせいで交代させられたかどうかはまさに〝神〟のみぞ知るなのだが(苦笑)、、、

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