MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



昨日のエントリーでは日本代表のことばかり書いていたが、ブラジルについても書きたい。

ブラジルはロナウジーニョの進言で、メンバーを落とすなんてジーコに失礼だ、と言うことでほぼフルメンバーで出たそうな。しかし、大黒の発言ではないけど、DFライン以下は酷かった。。日本が2得点したと言うのはある意味当たり前なのかも知れない。。完成度からすると、このグループではギリシャが相当酷く、逆にメキシコが群を抜いていたように思う。ブラジルは正直選手のモチベーションが落ちていたのか、ピークとはとても思えないパフォーマンス続きだったと思う。

福西の発言にもあったが、個々の力では到底ブラジルなどには対応できないと思う。技術は元より、ブラジルの選手は倒れない。日本の選手の中では、体躯がよく、よっぽど蹴り上げられるなどしない限り倒れないヒデは兎も角、(柳沢も体躯が良くなってきていて、少々のチャージではこけなくなってきていたのにはビックリしたが…)ブラジル戦のスタメンでそう言う状態でいた選手はいなかった。これは一朝一夕では絶対身に付かないものである。ブラジルセレソンはそう言うところで長けていたと思う。

後、ファール後の対応。

一人、後半にファールしたボールをピッチ外に蹴り出して時間稼ぎをしてイエローをもらっていたものもいたが、大概のケース、ボールを上に投げたり、ちょっとでも後ろ目にボールを蹴ったりして相手のリスタートを遅らせる。セリエAでずっと観てきていたために、これはある意味当たり前かと思っていたが、日本の選手はそう言うことしない。こともあろうか、ファールポジションにわざわざボールを置きに行っていた選手もいた程だ…

有り得ないから、マジで。。。

それと、個人的には最悪に嫌いになったがロビーニョみたいな悪童が絶対必要。大久保はそれに近かったが、あれは悪ガキで悪童ではない。何が悪童かと言われると特に明確な定義などないのであるが…少なくとも、

狡賢さ : マリーシア

が日本の選手には全然ない。これって何故やらないのか僕には不思議だ。ファールを犯したのは確かに悪い。悪いが、必要悪のファールだってある筈だ。その後の対応をするために、ファールポジションから遠いところにいる選手にボールを渡したり(勿論自陣から遠目に)ボールの前に立って審判とは目を合わさない方向を向いて遅らせたりしないのか(当然縦か横を切って前に進めないように立ちはだかる)。。。。

それと、前半の残り6-7分、スタンドから大ブーイングがあったのだが、これはブラジルが所謂、〝鳥かご〟をしたからだ。南葛が明和FCと戦った時に、三杉くんにやられた奴だ(うわぁ、ネタ、フルい。。。)。ゴールキーパーを含めて、相手にボールを触らせないようにしてボールを廻し続ける。これ、ホントに難しいことは、サッカーやってるやつならば誰でも知っている。絶対チェックに来るものだからだ。まぁ、前半終了間際にする場合には、確かにチェックに来ない場合があるが、それにしてもやはりこれを前半終了までやり続けたブラジルは凄い。こう言うところはメンバーが変わろうとも絶対に誰でもできるところがホントに層の厚さを感じる。

後、競り合った後のルーズボールに対する、ホントに零コンマ何秒でダッシュする瞬間的な速さはもう天性のものなのか、と思ってしまう程速い。この差がボールポゼッションの差になるのに、何故もっと真剣に集中して対応しないのか。しているのは重々承知なのだが、何故そこの差が埋まらないのか…

ここら辺、常日頃からボールを持ってる者が王様で、触れない限りはヒーローにはなれないことをストリートフットボール時代から痛感している者たちにしか分からないことなのだろうか…明らかに日本のプレーヤーとは育った環境が違うと思う。ラテンのノリで、自分、自分と主張を続けるメンタリティー。イタリアで嫌と言う程味わった腹が立って仕方ないものなのだが、サッカー選手たるもの、そう言う姿勢が必要なのではないだろうか。

予断となるが、試合の翌日、ケルンの大聖堂で本山やらがいたそうな。一緒に観戦していた仲間が良い試合でしたね、と声を掛けたところ、そうでしたか?と本山は応えたそうな...要らないよ、君。。だから出れないのだ。と言うかそう言うメンタリティーでは駄目なんだ、って気付いて欲しい。ミスをして、ヘラヘラしているような奴観たくない。ヤナギみたいに、露骨に悔しがるようでなければ。。

そう言う意味で、国内組はやはり甘い。

ブラジルはそう言うところでも凄いのだと思うよ、実際…


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