MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



先ずはっきりと断言しておくが、Interは死ぬほど嫌いである。

しかし、このスポーツマンシップの欠片もない事件はやはり看過できないことであろう。先日のSan SiroでのInter vs Juveの試合でのことだ。マリオ・パロテッリに対してユーベサポーターが試合を通して人種差別的なフレーズで冒涜し続けたとのことだ。報道によると下記のように立て続けに行ったようだ。

「ユベントス対インテル戦の試合中、前半4分、26分、35分、41分、42分、後半11分、19分、22分、25分、30分に、対戦相手のインテルの選手に対して、人種差別的な意味を含む野次がスタジアムの数か所で何度も繰り返された。これはスポーツ精神に反する行為で、しかもホームチームは何度もコールが繰り返されているにも関わらず、それを制止することはなかった」

どのような言葉を発したのか分からない。しかし、イタリア人でありながらアフリカに起源を持つ彼は見た目は黒人である。

それの何が悪いんだ?!

繰り返し言うが、Interは死ぬほど嫌いだ。しかし、InterはUEFAの中でも名の知れているトップクラブである。昨年まで2年連続Campionatoを取っている(3年ではない)クラブだ。そこで試合に出られる程の逸材なのである。我がMilanはInterから流れてきた選手が活躍することが非常に多く、下手をすると今回再びアドリがRossoneroのジャージを身にまとうかも知れないが、このパロテッリがその移籍のフックになっているかも知れない訳だ。そのレベルの選手、よくイタリアーニが使う表現で言えば、彼は〝カンピオーネ(優秀な選手)〟であろう。

その彼に対して、言うに事欠いてスタジアムのスタンドから人種差別的な発言をするのか?

この卑劣極まるユーベの意地汚いスポーツマンシップの欠片もない行為に対してたった1試合の無観客試合の制裁があったのみだ。確かにユーベのフロントにこの〝クソッタレ〟な行為を制限できたか否かは分からん。しかし上記のとおりGazettaなどの報道によるとどうやら試合中ずっと発言していたとのことである。であるならばせめてハーフタイムにピッチにいたジョカトーリは全て聞こえている訳だから、監督、コーチに伝え、San Siroに来ていたユーベフロントに伝えて止めさせるべきではないか?!ゲームを構成しているのは、選手、監督、コーチだけではなく無数にいるスタジアム関係者、そして観客である。選手にしても無観客など望んでいない。Interistaは以前CLの準決勝のDerby del Milanoの時発炎筒をピッチに投げ入れ試合が止まった。



この時は愚かなInteristaの愚行で試合が止まり、その後Interは4試合の無観客試合を課せられた。今回のJuventiniの愚行は2005年4月のInteristaの愚行も含めて、Italianiが如何に低俗で無知蒙昧であるかを如実に示してしまった。とても残念なことであるが、我がMilanistaでさえもいつこのような愚行をしてしまうか正直分からない。以前San SiroでRomanistaがジーダに向けて槍を投げ、カンシャク球がジーダの数メートル脇で破裂してジーダが失神したことがあった。以前から警官殺しをしたりするティフォージが多いことは知られている。イタリアサッカー協会(FIGC:Federazione Italiana Giuoco Calcio)は本当に真剣に話をすべきだ。横断幕の禁止だけでは事は済まない。

恥ずべきを恥じず、罰すべきを罰せないのであれば、スポーツクラブなど運営すべきではない。CalciopoliでSerie Bに落ちたが、今度はSerie BではなくSerie Cにでも行ってしまえ。

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