MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



国家公務員が職務上知り得た機密情報を既存メディアではなくネットと言うメディアによって流出させた件に付いては起訴猶予処分となった。

この司法判断に関しては、内容を読む限り比較的合理的だとは思う。が、今回の行動はある意味昔で言う軍部、警察の行き過ぎた行動に近くないだろうか。物凄く極論を言えば、1936年2月26日に陸軍皇道派の将校などが武装蜂起をしてクーデター(未遂だが)を起こそうとした事件がその延長上にあるような気がする。特に保安官だから、と言うのもあるが、背広組だとか単なる事務所勤務のホワイトカラー公務員だとしても同じで、公務員が恣意的な判断に基づいてあたかも「英断」的に扱うのは正しい報道スタンスなのか?

国家公務員、地方公務員等は特別な保全地位があったり、公には出来ないような情報に接する機会があったりする訳で、そこの中だけで勝手な恣意的な判断をしないために、官僚組織的と言われようが統制を取っている筈だ。しかしながらその上意下達の情報・行動統制が乱れ、今回のような個人の勝手な意思に基づいて機密事項として扱われるべき内容(これがたとえ海上保安庁の内部で誰でも閲覧出来たとしても)が国民がこれを見てどう思うか、勝手に政府がClosedにするかどうかなどは疑問と言ってOpenにしていたら公務員が提供するサービスに一貫性はなくなるし、特別な地位であるが故に得たものが特定の人にだけ渡り、公共性が失われるのではないかと思う。

経済的な利得を得た訳ではないと言うことは確かに言える。しかしながら、一人の公務員が勝手に公共性だとか知る権利と言うものを援用、解釈して、許可もなく情報公開をすることは認められていないのではないの?勝手な解釈に基づいて、恣意的に個人的な判断で情報を公開されては溜まらない。実際問題として武装蜂起に繋がること等はないと思うけども、海上保安庁の保安官なのでしょ?!勉強不足なのでどこまでどのような圧力的な権力を一保安官が持っているか知らないけれども、罷り間違えば危ないことに成り得るのでは?!

これは任意出頭する前の事前インタビュー、等と言ってスクープ的に報道したがるのは起きている事象を適切に捉えきれていないからなのではないの?マスゴミが今回の話を英断としてそれを助長して、自分たちメディアは知る権利を後押ししている、と言うようなスタンスは間違っていると思う。

どうなんだろうか?


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