MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



気仙沼ニッティングの話は以前から知っており、気になっていた事からふと書店で手に取った。

正直、自叙伝のような箇所を除けば、買う時の期待値は残念ながら満たされませんでした。いや、気仙沼ニッティングと言う会社がどう作られたか、どう苦労したのか、と言う事に関してはよーく分かりましたけどね。なんて言うのだろう、経営的な事が知りたかったので、こう言った話とは思わなかったと言うことです。いやぁ、その『気仙沼ニッティング物語』と言うタイトルでしたから正にその説明が軽妙に書かれていましたからね、そう言う意味ではとても読みやすかったです。大阪から東京に戻る50分くらいの間に読み切りましたからね。

元マッキンゼーと言う事でどう立ち回ったか、最後にメリデメの話が少しだけ書かれていたのだけども、過度にスタッフの方々に阿っていて。。。

気仙沼の地の利の話とか、それは事後評価としてはプラスの話になるとは思います。スタッフ宛の手紙をそのまま載せていたのですが、もっとその考察が書かれていないと何故あの手紙が皆さん宛に書かれたのかが分からなかったんだよなぁ。その辺りが何か経営的に参考になるかと思って買ったんだけどなぁ。。。糸井重里さんとの出会いがあり、社長をやらないか?と言われたと書かれていたのですが、そのfactorあってこその話なのにそこの深堀もなく。。アラン島に一緒に行った時とか、コピーライティングの件でチラッと話が出てくるだけではねぇ。。。資本金1,000万円の会社はポンっとは出来ません。

起業するのってそんなに簡単ではないのですよ。。。。

だからこの本買ったんだけどなぁ。。

期待値が高過ぎてがっかりした訳ではなく、寧ろ気仙沼ニッティングの製品が欲しくなった。途中で事前の期待値を捨てましたんで、ある意味最後は気持ち良くなったかなw。もしそれが著者の目論見と言うか、『戦略』だとしたら流石、マッキンゼーとしか言いようが無いw。少なくともおいらはこのニットが欲しくなったのだから。今度展示会があれば行きますよ。

 

気仙沼ニッティング物語:いいものを編む会社

クリエーター情報なし
新潮社


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