MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



プロ野球やJリーグと言うのは、各球団やクラブが寄り合って一つのリーグ産業を構成している。

プロ野球で言えば1300億円産業だし、Jリーグは800億円産業にまで成長した。まぁメジャーリーグはもっとビジネスを拡大してきている一方で、プロ野球はここ10年それ程拡大はしていないんだけれども。現在のプロ野球のあり方と言うのは正直各球団に差がありすぎて全然面白くない。特にセ・リーグね。広島カープや横浜ベイスターズなんかは選手層が非常に厳しくジャイアンツやドラゴンズ、タイガースなどとは明らかに一線を画している。リーグ産業としての発展を考えなければプロ野球も賭博対象としての面白みもなくなるんだろうね。日本相撲協会が取り仕切っている大相撲は日本相撲協会に所属する親方衆がそれぞれの部屋を持ち、そこに所属する力士が戦う。適切なリーグ経営をしていなければ面白みも欠けるものだ。同部屋決戦なんてものは、優勝決定戦以外では実現しえないなど独自ルールを設定したまにしかない対決を楽しめるよう「リーグ」として運営しているのだと思う。そりゃ同じ部屋の力士同士が戦えば「手心」も加わると言うものだ。尤も、7勝7敗の力士が千秋楽で上げる勝ち星の勝率はどう考えても統計的に異様な結果であることは、以前にもエントリーした経済学の本で取り上げられているように、力士同士が「握っている」状況は不文律的に存在している。こう言った“力士個人”が純粋に戦っているだけではなく、部屋同士で勝ち星をお金で買う、八百長を横行させていることなど運営上の問題は諸々あったりするんだけども。

別に野球賭博なんて個人的には興味もないんだが、これが暴力団の資金源となっていると言うところが問題の本質。反社会的勢力に対してお金が流れて行っていることが問題。これを“お相撲さん”がやっていることへの日本人的な感情の葛藤…。

そもそもスポーツの競技者に「さん」付けがされて呼ばれるなんて相撲くらいではないか?!それ程日本人には馴染みがあるし親しまれているのである。街中でプロ野球選手に会ったって誰だか分からない人はいっぱいいるが、お相撲さんは古式ゆかしき丁髷に着物。誰が見たってお相撲さんと分かるし、この歳になった今でも「今日お相撲さん見たよ」と人に言いたくなるような存在なのである。小さい頃からNHKのテレビ中継でしか観られないと思っていた中で、街中で見つけた時にはまるで「ラッキーアイテム」を見つけたか如く崇められてしまうような、多分お相撲さんとはそう言う存在の集団なのである。

翻って、何があったって一生「お野球さん」とか「おサッカーさん」とは呼ばれない。これが日本古来の武術系であったとしてもそうは呼ばれない。「お柔道さん」とか「お剣道さん」などとこれも一生呼ばれないだろうね。相撲はそれ程日本の中で、もっと言えば国技とされているものの中でも別格なのである。日本相撲協会は公益法人であるが、こう言った日本人の中で馴染みのある相撲を生業とする競技だからこその立ち位置であろう。

お相撲さん、、、

改めて呼んでみると中々味わいの深い感じがするではないか。しかしながらそこにある膿は出し切ってもらわないとそうそうNHKの中継を観ようとは思えない。今しどろもどろに弁明しているのは、ちょうどおいらが小さいころお祖母ちゃんと共に観ていて活躍していた力士たちだ。

北の湖、千代の富士、北勝海、霧島、若島津…。

如何にも常識の無さそうな北の湖理事長から武蔵川に代わったものの、メディアの質問に逆ギレする始末…。霧島がどこまで激しい賭博をしたのかは知らん。しかし、暴力団が裏側にいる野球賭博と、身内で“握った”賭けゴルフの重大さの違いも分からずにテレビカメラの前に晒されるのは忍びない。忍びないと言っても、今の状況からして許されることはない。前述のとおり膿は出し切って欲しい。

また気持よくNHKの中継を観たいよなぁ。。。

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