MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



一時帰国のお土産を買わねばならないために、テロ後初めてLondonの中心部に買い物に出掛けた。

Notting Hillの自宅前のバス停からはOxford Circusを通る390番やPiccadilly Circus行きの94番のバスも出ている(Piccadilly Circus行きの94番のバスはOxford Circusを通るのだけれども。。)。僕らは久々に日差しの出たLondonの気候の暑さに適していない服装をしているねぇ、と厚着した格好に少々やられながらバスを待った。テロ後、バスの本数が間引きされているのか、いつもよりも94番のバスがなかなか来なかった。Victoria行きの148番のバスが続けて来る辺り、テロ後とは限らずやはりLondonの市内交通はある意味通常通りと言え、しばし待たされる羽目になった。

Fortnum & Masonの紅茶やショートブレッドを買いたかったので、94番のバスを待っていたのであるが余りにも来ないので、仕方なく390番のバスに乗ってOxford Circusで乗り換えることにした。Lancaster Gateを越える辺りで、後ろから94番が2台連続で追いついてきてそのうち一台は、バス停にも止まらず僕らの乗ったバスを追い越していった。後ろから追いついてきたバスに乗り換えても良いのだが、折角390番に乗って座れたことだしそのまま予定通りOxford Circusまで座っていくことにした。

Oxford Circusはいつもどおり混んでいた。テロ後、市内への交通が遮断され、Oxford Circusからトットナムコートロードまでが見渡せた、と言うことであったが(みっちさんBlog談)この日は全くそのようなこともなく、普通に混んでいた。

バスの中も混み合っていて、ダブルデッカーの二階部分にも普通に人が座っていて座るところも無いほどだった。Russel SQのバス爆破を受けて2階席に座るのを嫌がる人が多いのかと思いきやそんなことはないらしい。ただし、僕の彼女はやはり嫌がっていたので内心皆少なからず嫌がる気持ちはあるのであろう。気のせいか、1階部分に立つ人がいつもより多い気がした。仮にプラスチック爆弾が1階席に置かれていたら1階席が爆発するだけなのだが、心理的に2階席には行きたくないのであろう。。僕だって嫌だ…

Marble Archを過ぎてOxford Streetに入ってから混み合った為に15分程掛かってOxford Circusに着いた。直ぐ後ろから追い越して行った94番のバス停は390番とは違うバス停なので、少々小走りになりながら94番のバスを捕まえた。そこからPiccadillyはものの5分程だ。Regent Streetは全然混んでいなかったので予定通り5分程でバスを降り、Fortnum & Masonまで歩いた。土曜日だと言うのに店内はそれ程混んでおらず、いつもなら苦痛なほどいる日本人も割かし控えめ?にいただけだった。とは言え、やはりF&Mは日本人に愛されているのか3分の1程は日本人だったように思えた。テロ後にLondonに来た人にとっては、一見すると平穏に見えるのか、不安などないように思えた。それこそ次にいつ来るか分からないLondonであろうから、お土産を買うのはある意味責務であろう。主に紅茶のコーナーでは日本とは比較にならないほど安い紅茶を物色する観光客が多く見受けられた。

暑さにやられていた僕らは店内に入ると同時に奥のTea Roomに行った。それぞれ、彼女はQueen Ann、僕はBroken Darjiring Orange Pekoeを頼み、彼女はいつもどおりミルクを入れて飲んでいた。僕はホットティーの場合にはミルクは余り入れないようになっていた。何故だか…(笑)二人でクリームブリュレを頼み、甘いものを頬張った。これがLondonとは思えない程美味しい。値段はそれ程高いとは思えず、これくらいだったら良いかな、と思う値段であった。因みに紅茶(フルサービス:ミルク、継ぎ足しようのお湯を含むティーサービス)2種類とクリームブリュレで12ポンド程。手頃ではないだろうか。

因みにF&Mは5階にもっと格式張ったTea Roomがあり、そこではAfternoon Teaが出来る。時間がある人はそこでゆっくりと休むのも乙だ。

お茶を楽しんだ後、弟や親、親戚などにはいつもどおり紙パックに入っている紅茶を買い、お世話になった方々へはF&Mのショートブレッドを購入した。いくつか好きなジャムがあるのだが、これはHeathrowでも同じものが帰るので重いし今度買う事にした。余り知られていないであろうが、F&Mのワインとか紅茶以外のラインナップはかなり充実している。またこの店内ではF&M以外のブランドのものも普通に買える。言わば、食料品のデパートと言う趣だ。

しかし、上の階に行けば、ベッドリネン関係やカバンやらその他筆記具などが買える。F&Mのバッグは目下のところ、バッグ好きのおいらの眼に止まっている最大のお買い上げ希望商品である。。(笑)メチャクチャ可愛いのだが、スタイリッシュ。値段はGT並みに高いのであるが、Glove Trotterよりも一部機能的だったりする。うーん、今度は買ってしまいそうな勢いだ…その場で衝動買いしそうになったのであるが、妻が驚き僕を止めていた。。。(笑)

そんなこんなで久々に買い物に出掛け、街中を見て廻ったのであるが、テロがあったとは思えない状態だった。ただ忘れているわけでは決してなく、この辺りがテロ被害の場所からは結構遠いためである。。

皆悲しみに包まれたまま買い物しているに違いない…
許せないと言う気持ちを抱きつつ。。。

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