MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



ここ最近就活している学生に会うことが多い。

おいらは独立しているから、一般的な会社の採用は推察しかできないけど不況って言っても1人も採用しない訳じゃ無いし内定貰えないのは方法論が悪いに決まっている。そりゃ学歴低い学生とかには差別しないと言っても現実的に差別はするから最初から機会均等なんて有り得ない。逆に機会不均等だから差が付けられる部分もある。


就職協定が無くなった1997年に就活したおいらたちの世代は経済的不況も重なり、就職氷河期と言われる状況で更に混乱に拍車が掛かりメチャクチャだった。おいらは実は大学院行こうかなと思っていたが、二浪してたから親から働けと言われ急遽就活。しかしやり始める前に自分の夢をどうやって実現するか、どこの会社なら本当に実現できるのか考えて短期間でかなりの数OB訪問してあっと言う間に両手両足では足りないくらい内定貰ったし。OB訪問、一日平均2人から三人ずつを二ヶ月半くらい続けたし。その間マゾ的に努力したし、方向性見失わなかったから、その結果は当然だと思う。就活楽しい思い出しかないしなぁ。親父の同級生のH堂の人に兎に角自己PRと志望動機を何回もみてもらった。当時はFaxで書いたもの送り、アポ取りして何度も田町へ行き、商社、金融等どの会社にでも対応出来るよう色々バージョンを揃えた。最初は何度もセンスない、これでは芋っぽいとか怒られてこれでどうだとFax送って会いに行くの繰り返しだった。

あるときいつものように考えて書き直しをFaxして電話したらもう来なくて良いと言われた。

一瞬見捨てられたかと思ったけど、送ったFax見ながら「これならどこでも内定貰える。存分に戦って来い」と言われた。これ程嬉しかったことはない。この人を突破出来たら自分でもスレッシュホールド抜けると思っていたから。実際結果は上記の通り。入れぐい状態。

また、当時I忠にいらした大学の先輩が、ここ迄はっきりやりたい事も夢も決まっていて、しっかりした自己PRと志望動機書けているならうちの会社はICU枠は埋まったがリクルーター仲間に連絡してやるとその場で次々と他社を紹介してくださった。「本当はうちで採用したいんだが枠が埋まった。もし選考枠が空いてるなら絶対お勧めなやつがいる」と。おかげで次々と内定貰った。逆に内定の断り方、流儀を教わった。コーヒー掛けられると言う都市伝説は強ち嘘では無く、カレーぶっ掛けられたと言う某証券会社の話しが回ってきてたから。そう言うのも1人では解決出来なかったと思う。良い先輩に恵まれたと思う。それも努力したからだし、そのレビューも間違わず、努力したけど空回り、にならなかったからだ。

正直楽しかった以外ない。

内定取るためのねたをインタビューするのに取材協力費も払わないどころかランチをご馳走していただいたり、お茶とケーキをご馳走していただいたり。役立つ情報をタダでもらうなんて社会人だと有り得ない。絶対会議費が掛かる。良いよなぁ、学生は、と今でも思う。


今まで何十人も面堂見たけどこれまた意識が変化して行くのを見られて楽しい。ダメな奴は自ら途中で消えてくれるからね。粘ってくる奴からはこっちも刺激もらうし。実際今年の春先に某コンサルの内定貰った後輩はインターンで使ってるし。良い出会いだね、就活は。

頑張っていると思っていたけど社会人から見ると頑張ってない、って思われたら終了。出口はあちらです、ってなる。独り善がりな奴なんて企業の中では邪魔なだけ。新卒如きが、と言うより就活生如きが馬鹿じゃないの?ってたまに思うよね。学生の批判とかプレゼンス無視した発言とか虫酸が走る。努力の空回りってそう言うことだよね。

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コメント
 
 
 
Unknown (やまだ)
2010-12-04 15:00:47
1997年の就活世代と大きく異なるのは①インターネットの出現と②大学全入です。この二点がまったくことなります。確かに今学生さんの就職は困難です。
 若者の数は減っているのに、反対に大学生の数は、1985年は185万人。2010年には288万人と100万人も増えています。猫も杓子も大学進学。AO入試や推薦入試でほぼ無試験で入る子が増えました。そんなに都会で大卒の仕事が正社員であるわけないのです。大学が増えすぎたツケが学生にきているのです。そして、大学生たちが希望するのは都会の大企業や有名企業、人気業界。これらの採用のパイは決まっているから、当然、枠からはみ出る人が大量に出てきます。一方中小企業は採用意欲が旺盛なのです。農林水産業や介護の現場では人出不足です。徳島県などは県をあげて第一次産業助成をしています。3Kを嫌い、自分の実力アップに努力せず「70社受けました。何処も採用してくれません。」と嘆くのは、おかしいのです。
「分数の足し算もできない大学生が増えている。」と、大学生の学力の低下をかつて大きく取り上げたマスコミが今度は、そのレベルの学生たちが内定をもらえないと騒ぎ立てるのはそもそも論としておかしい。テレビ局も新聞社も自分達は採用数を抑え、かつ早期に採用活動をしておきながら、です。よくわからん勉強内容の大学へ無試験で入り、だらだらすごしてネット中毒になっている非リア充が厳しい就職試験の面接試験で敗退するのは当たり前なのです。無試験進学+ネット&携帯文化の相乗効果で今学生の質は非常に低下しているのです。
 
 
 
当たり前の話です… (KEN)
2010-12-25 00:54:23
そもそも大学生が我々の時代の約倍いるのであれば、全員が就職出来る訳ない。出来ないんであればどうするかをより真剣に考える必要がある。

一定の確率で世の中を動かす人材が発生するのであれば、大学生の意味が問われるべき。分数計算も出来ないような奴は正直社会人になって本当に仕事が出来るのであろうか…。基礎がなければ応用なんぞ出来るわけない。逆に分数計算出来なくても生きていける。そしてひょっとするとそう言う人の方が年収高いかも知れない。

真面目に電子金庫の鍵師とか、花火師とかのことを語りました。尤も、そう言う人達は恐らく賢い筈。いや絶対に賢い。一部上場企業でなくとも全然問題なく働ける。むしろその方が良いくらい。学歴とか関係なく、賢い人は絶対にちゃんと道を選ぶ。

自分のやりたいことも考えずに、自分の基礎学力や応用能力も考えずに就活しても先がない、なんて愚の骨頂。ましてやデモしたところで、バカじゃないの!?と。それじゃ、反日運動しているお馬鹿中国人学生と同じ。あれは学歴の低い、就活の出来ないネットだけは出来る学生がやっていると言われている。日本人の学歴信仰が間違った方向性に向いているのであれば絶対改めるべき。
 
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