スポーツ業界にいるものとして、またコンサルタントとして、そしてビジネスマンとして、更に人として、色々と今回のケースを考えず、また何も書かないままと言うことは気持ち悪すぎるので、敢えて、Blog Entryをすることにした。
今回の、と言うのは、言わずもがな、日大フェニックスの今回の不法行為の件である。ただ、弁護士でも、裁判官でもないので、彼らの不法行為に関しては、司直の手に任せるとする。一般論として言えば、行為責任と監督責任の区別をすることもできない大学行政を嘲笑うのは簡単なのだが、論点はそこではない。それも司直の手に委ねる。
ポイントとしては、、日本大学アメリカンフットボール部の愚者3人(監督、コーチ、司会者)の会見から学ぶとしたら、何か得られるか、ポジティブな気持ちになりたいので考えることにする。
時系列で追う価値もないと思うので、都度都度の話で追っ掛けることにする。何度か「謝罪」にもなっていないこの愚かな対応、しかも危機管理学部まで取り揃えているこの大学側からのアプローチや、勇気を出してゴメンナサイをした宮川くんの記者会見を含め、この件で、誰が嘘をついたとか、考えるのは止めることにした。愚者2人が学生の後追いで記者会見をする、と言う笑えない構図の中、通常であれば、その学生が記者会見で伝えたことと、仮に齟齬があれば、その相違点をホワイトボードか何かに書き出して、自分たちの主張のポイントを明確化し、その上でその根拠を列挙し、また変な反証をされないように一晩掛けて確認するよね。普通、します。しないとどうなるか...。下記のことが学べましたな。
→ ① 挙証責任が自分たちに降り掛かってきていることをきっちりと認識しないと、正しいことを言ったと世間に思われている記者会見のあとなのに、前に話しをした内容に対してきちんと証拠を含めて話すことができないことになり、結果、火に油、となることが学べました。
→ ② 世の中に出てしまった情報を整理した上で、自分たちが世の中に情報を出す際にはきっちりと理論武装しないと、火に油、となることが学べました。
この2人に加えて、広報担当の白髪の男性も含め、気持ち悪いです、ホント…。
気持ち悪いと言うと感情論になってしまうのであるが、正邪、相反する2つの記者会見を見た結果、最初は感覚と言うか、あ、こっちは正しいと直感がそう断定し、そのあとに、あ、こっちは完全に嘘をついている、とそう断定させる感覚が自然と芽生える。そして後者はなんと愚かな話しをしているのか、と言うことも。と言うか、知能指数が低いだけではなく、危機察知能力がないとこんなに鈍感なまま人間は歳だけ取るんだな、と。内部告発者に対して、事業者が完全否定と言うような、そんな構図にも見えましたが、真実は本人たちにしか分かりませんからね、色々と考えるのは止めることにした。繰り返しますが、真実は当人にしか分からないので。。。ただ、これは学べた。
→ ③ 危機察知能力がなく、KYなままになると、人間として、ビジネスマンとして、コミュニケーションが成立させられないため、火に油、となることが学べました。
事実関係だけ洗えば、この当事者の宮川くん、一度はね、罪を犯しました。
これは事実です。いくら完全にパワハラの構図と言うか、卒業後の将来のことを握られている前提で、殆ど殺人教唆に近い形での監督、コーチからの指示があった構図で、自分でも語っていたように、最悪の判断として相手の奥野選手の人生を壊すような可能性もある不法行為を行なった訳です。これは事実です。
しかしね、アメフト選手を辞め、退路を断ち、真実を話したと言う点で、またそれが大学生と言う点で、十二分に責任を果たしたと言えましょう。
罪に真摯に向かい合い、顔を出し、罪を告白したと言う点で、二度目の過ちは犯しませんでしたな。つまり、日本大学のような、この(言葉を選ばずに言えば)クズ2人のような嘘をつかなかったと言う意味で、ね。宮川くんは、別にそこを求めていた訳ではないと思うけれど、結果的に彼の言葉は関西学院大学の鳥内監督にはきっちりと伝わっていて、その誠意が感じられた。飽く迄も誠意が伝わるのは結果論ですけどね。事実、愚者2人の言説は関西学院大学に伝わってない。逆に宮川くん、彼の誠意ある姿勢、誠意ある言葉が、相手方に謝罪をきっちりとしていただいた、と伝わった言う結末になった訳です。関西学院大学側がそう言っているのだから。
→ ④ 人間、悪いことをした場合にはしっかりとその事実を捻じ曲げずに伝え、その件に対して誠心誠意の謝罪をすれば、相手も人間なのでそれを受け入れる、と言う人間的な関係性が再構築される、と言うことが学べました。
どう償っていくかは、宮川くん次第だとは思います。が、これ以上この彼が矢面に立つようなことはないよう、周りの大人、メディアも含めて、全力で守るべきかと個人的には思います。一部のメディアは、彼の顔をばっちりと映し、監督、コーチが促したんだよね?といつものマスゴミっぷりを発揮してくれた訳ですが、今回のこの件はSNSの後追いで、マスメディアが報道をした訳ですが、そんな出遅れに対して微塵も気後れすることもなく、センセーショナルな撮れ高を求めての記者会見しか出来ないメディアが殆どだった、と言うことも分かりましたな。
司会をした広報の初老の男性、如何にも象牙の塔の最悪な対応であったことを、恐らく一晩明けた今日ですら、まだ認識出来ていないと思うけども、質問をした記者側も、正直断定口調で、ブランドが下がる、的なことを言い放つような愚行を犯したことを多分認識出来ていないことでしょう。
自分たちが正義、とでも言わんばかりの言説は、記者会見とは全然異なる。飽く迄も記者会見は「質問」をする場であり、断定で彼の「主張を聞く」場ではないことを認識し得ていない。。。何様ですかねぇ、マスゴミは...。
大学行政のNo.2が平気で嘘をついているかも知れない、とかなり大多数がそう思ってしまうような、真実の認定すら出来ない輩が大学行政を取り仕切っている大学に子供を行かせますかね?親も馬鹿じゃないと思いますけどね。。。選択肢がある場合には、日大には行かせないよね、普通の親であれば...。それが明確になったと言うことで、山田顕義先生も草葉の陰で嘆いておられることでしょうな…。
収束するどころか、燎原の火の如し、です。
火に油、でした。