MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



昨日のBlogエントリーも既に術後だったのだが、一晩明けて思ったこと。。

手術後、そう言う気分にはなれず、余り連絡した人は多くない。一人だけ直接電話したのだが、お疲れ様、と声を掛けられて結構ホッとした。昨日は相当精神的に張り詰めていたなぁ、と実感。家に帰ってからも一人だけメッセンジャーして結果を伝えた。その子は昨日のエントリーでも書いたけれども、前々から色々な形で直接に言葉を掛けてもらっていたしね。勿論、Blogを通して、またメールを多数頂いていた人にも感謝しております。メッセなど頂いた方々にはそれぞれお返事させて頂いたとおり、とても感謝しております。

改めて感謝でございます。

正直、昨日も書いたが直接看病する母親のケアしないとこれは多分ヤバイと感じた。僕と弟は普通の面会終了時間には病院を抜けたのだが、どうも母親は消灯時間まで病院にいたようだ。実際帰りの時間が10時過ぎていたしね。親父が寝付くまでは何か話したのだろう。まぁ、夫婦間での話しに口を挟むつもりは毛頭無いので、特にこの先聞きもしないが。

以前にも書いたが、実は親父が全身麻酔をしてまでする手術を受けたのは初めてではない。確か胆嚢だったかの摘出をしている。まぁ、色々と病気する人だ(苦笑)。母親にしてみれば初めてではないと言うのもあって、入院準備とかも手馴れていた。これには別の意味で感心した。日曜日、手術前に読むべきものをそのタイミングで初めて目を通す親父に呆れていたことは書いた通りだ。その時初めて保証人のサインが必要だ、どうする、どうする、と慌てる親父に呆れる息子…母親はまた今頃そんなこと言って、と半ば呆れつつ親父を叱っていた。息子のサインで良いよな、と安易に事を済ませてしまう親父も親父だと思うが、まぁ、こんなものか…

色々と動揺してたんだろうかねぇ。。

今朝は歩行練習している筈だ。勿論経過が良ければ、の話だが。後、手術中の出血が予想よりも多かったせいで、貯血(自分の血を事前に採血して輸血用に貯めておく)した血を使って輸血するかどうか朝の検査で決めます、と医者が言っていたので決めているのだろう。自分がサッカーやら何やらで怪我して流血しても全く動じないのだが、人の血見るのってやっぱり嫌なものですな。。

話を元に戻す。術後思ったこととして、自分もいつそう言う病気になるか分からんなぁ、と言うのがある。前々から肝臓悪いし(これは遺伝で親父も昔若い頃肝臓の手術か何かしているはず)いつかそれで倒れたりするのではないかと若干心配だ。幸か不幸か結婚していないし、誰かに迷惑掛けることってないのだが、夫婦で術後に会話したりしているのを見ると結婚も捨てたものではないなぁ、と妙なことを考えてしまったりもした。

大学の時に一番最初に付き合ってた子に、僕が交通事故で生まれて始めて入院した時に言われたこと。関西出身の子だったからこんな言い方していたと思う。

〝あんたが何かあったときには、なんでもさせて欲しいねん〟

その子、学内の寮から授業放り出して飛んできてくれた。その時僕は意識はあったが、母親が用事で帰宅した後も病院で付き添ってくれた。院内は車椅子でしか移動できない状態だった僕がトイレに行きたくなった時に、立ったままでは普通に用も足せない自分を精一杯の力で抱きかかえてくれて、全部処理してくれた。恥ずかしながら、老人でもないのにそんなことされている自分の姿があったのだが、男のトイレにも臆することなく車椅子を押してくれて助けてくれた時には感謝でいっぱいだった。

それ以来かなぁ、誰かと付き合う時には必ず何かあったときにどんな形でも助けてあげたいなぁ、と思うようになったのは。そんなことを昨日も思い出しながら病院を後にしました。

(この写真はお見舞いに来た時に、今まで見たことない親父の格好にビビっていた智子。小さい子からしてみると、体からチューブ出てて点滴とかぶら下げて辛そうに歩いてるの見るのは嫌だったみたい。陽子も相当ビビっていた...)

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コメント
 
 
 
Unknown (エミュ)
2004-12-02 09:26:38
こんにちは、初めておじゃまします。

KENさんのご両親、とってもステキですね。

お二人に深い絆を感じてしまいます。



術後の経過が穏やかにいきますよう、祈っています。
 
 
 
ありがとうございます (KEN@Tokyo)
2004-12-03 01:53:50
術後の経過をきちんと見極めて、親父にとってはより早く社会復帰して好きなゴルフができるようにしてやりたいですよ。
 
 
 
KENさん (りんご)
2004-12-10 10:50:33
お父様の手術後の経過が順調なようで、

良かったですね^-^

たくさんのKENさんのお友達や、

KENさんのブログのファンの方々も、

昨日のKENさんの文章を読んで、

とってもホッとしていることと

思います。(私もその1人です!)



こうゆう風に、少しホッとできるまで、

なんとなく、コメントするのを控えてしまって

いたのですが、

KENさんが、大学生時代に初めて付き合った

彼女さんとの、

このエピソードと、KENさんの言葉は、

なんだかものすごく強く、私の心に響いていました。



本当に素敵な彼女さんですね。

ほんとうに、KENさんのことをとても大好きだった

んでしょうね・・・。



そして、



「それ以来かなぁ、誰かと付き合う時には

 必ず何かあったときに

 どんな形でも助けてあげたいなぁ、

 と思うようになったのは。」



という、KENさんの言葉に、

涙が出てしまいました。



KENさんという方の大きな要素となっていく、

大切な重要な経験だったのですね・・・。

ほんの少しだけ、KENさんの優しさや大きさのモト(?)が解れたような気がしたし、



それにやっぱり、こういう体験があったとしても、

こんな素敵な考え方にたどり着けない人も

たくさんいるだろうから、

KENさんだからなんだろうなー、

って思ったし、



あとはやっぱり、自分の結婚生活を考えて、

本当に困り果てて助けを求めているような時でさえ、

助けてくれなかった配偶者のことを思うと、

「愛」って何なのかなぁ・・・?、

とか、

いろいろ考えてしまったり、



とにかく、涙が出てしまいました。



私にとって、KENさんのこの言葉は、

とってもとっても大切なキーワードのように思えるので、

日記みたいなノートにも記させてもらいました。



こんな素敵な言葉を語れるような人に私も少しずつでも

なれるように、

ほんの少しずつでも、進んでゆきたいです。



KENさんの文章や言葉には、

いつも本当にたくさんのことを考えさせられています。



どうもありがとう。
 
 
 
そんな、、、 (KEN@Narita)
2004-12-10 12:44:21
照れますな。。(苦笑)

僕はそれ程の男じゃーござんせん。

実際、殊自分の恋愛に関しては、全く実りなく...



ま、人生そんなものです。。(笑)



今度は会いましょう、是非♪

 
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