MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



久々にSan Siroでミラン戦を観戦した。

とは言っても2月3週目以来である。しかし、今日はミラノのメトロ大幅に遅れが出て、Cadornaの駅で15-20分以上待たされた。おかげでキックオフに間に合わなかった。こんなこと初めてである。途中からトラムにでも乗れば良かった。。

さて、今のミランはCL明けと言うこともあって、プロビンチャや下位チームとは違い、フィジカルには疲れていると思う。折りしも怪我人が結構増えてきており、その中にシェバが入っていることは衆知である。ミラネッロには復帰したようなので、そろそろ戻ってくるとは思うが。。シェバが抜けて以来、クレスポが調子良い。CLではマンチェスターでもホームでも1点ずつ入れた。今年のCLはクレスポ様様であることは間違いない。クレスポを尊重しての陣形か、4-4-2なのか4-5-1なのか分からない布陣が引かれている。スタメンは次の通りである。

PO  ジーダ
DF  カフー
   ネスタ
   スタム
   マルディーニ
CC  ガットゥーゾ
   ピルロ
   セードルフ
   ルイコスタ
   カカ
AT  クレスポ

カカの位置がアタッカンテなのかチェントロカンピスタなのかよく分からない場所だったが、結論としては効果的だったと思う。事実、決勝点はカカの頭からだった。

前半は16分当たりにカフーからカカへのパスが通り惜しいシュートや18分過ぎにルイコスタのシュートがDFに当たり、クロスバーを叩く場面などがあったが、サンプドリアはよく守っていた。ミランは攻めあぐねていたと思うが、サンプはなかなかフィニッシュまで持っていけない状態が続いていた。やはり中盤を厚くして、支配率を上げていたのが功を奏したか。何度か惜しい場面があったが、前半はスコアレスだった。

誤算は二人のディフェンソーレの怪我である。

ネスタが左サイド際で足を押さえて悶えていた。結構痛そうにしているな、と思ったら裂傷だったようで7針縫ったそうである。次節Roma戦と言えども、やはり戻ってきて欲しいものである。ネスタはコスタクルタと交代した。またマルディーニが怪我をしてセルジーニョと交代したが、余りうまく機能していたとは言い難い。。ただ、この交代で思わぬ効果が出たのが〝リンギオ〟ガットゥーゾであった。なんとマルディーニからキャプテンマークを受け取った後から急にプレーのキレが鋭すぎるくらい鋭かった。このカピターノ効果で、スタム一人が戻り掛けてカウンターを仕掛けられている時にガットゥーゾが戻って止めたり、何度も良い読みでサンプボールを摘み取っていた。これは試合終了後まで続いていた。

後半は、その前半はミラン、後半はサンプの時間帯であった。ミランは攻めの手を緩めることはなかったのだが、なかなか最後まで持っていけない。セルジーニョ当たりが突破を試みるが、やはりリズムが悪く、ゴールラインギリギリまで持っていかなければ罰を受けるのか、と思うくらいドリブルが多い。そこまでもっていかずともクレスポは良いポジショニングをしていたし、ルイコスタが引き付けてスペースを作っていたりしたのだが。。。

64分頃だっただろうか、試合の均衡が破れた。

右サイドからカフー、ルイコスタ、そしてピルロと繋がったボールは中央にドフリーで待つカカにドンピシャで合い、カカが頭で右サイドにボールを突き刺した。このゴールは久々に綺麗なヘディングだったと思われる。

その後サンプはカウンター、そして波状攻撃を続けるが、クトゥゾフのシュートはスタムに阻まれるなど、惜しい場面はあったものの、San Siroに沈んだ。81番のガスバッローニや77番のゼノーニなどセリエは大きな番号を付ける事は特に禁止されていないので、変な番号のジョカトーレが結構いるのだが、この二人はなかなか効果的だったと思われる。サンプが現在良い順位をキープしているのは、個々人の頑張りもあるのだが、チーム全体として非常によくまとまっているせいだと思う。この調子だと、恐らくCLの予備予選行きは決められると思う。

カカの得点で再び勝ち点3を延ばしたMilanは、どこかが綻んでもそれを補う選手がいくらでもいる。ここら辺がやはり強さの秘密なのであろう。個人的にはディフェンソーレをもう少し分厚くして欲しいものだが、今の老体面子で十二分に押さえられるであろう。








コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 『第455回 あ... 『第457回 合... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。