冒頭から不遜なことを言えばやはりレベルが違う試合だった…。
Toyota presents Club World Cupの準決勝の試合後の号外では浦和惜敗と出ていたが誰がどう見ても浦和完敗だ。日本のメディアは大丈夫か?!正直雲泥の差があったことをきちんと伝えていたところが殆どなかったのはとても残念だ。これではヒデがマスコミを避けたがる理由も良く分かると言うものだ。一体どこを見たら浦和に勝てるチャンスがあったと見えるのか…。マスコミのレベルの低さは兎も角として、このままでは、以前のトヨタカップの図式を崩すような、つまり、決勝がヨーロッパ王者対南米王者の試合ではなくなるようなことは当分ないだろう。
世界レベルだったのは、浦和ファンの声だけだったな、残念ながら…。あの声は恐らく放送を通じて世界を驚愕させたと思う。
が、真のサポーターとはまだまだ言えないようなお馬鹿もいっぱいいたねぇ。。人からチケを借りたか何か知らないが、本来のシートとは違うところを占拠し、本来そこに座るべき人たちを押しのけるなんてのは、世界大会ですべきことではない。応援したいと言う気持ちと場所を占拠することはえらく次元の違うことだと認識すべきだ。
試合に関して…。
前半から、ミランは遊びの要素が多々垣間見られたのは少し目の肥えた人には明らかだ。決勝に向けての調整若しくは有料の練習試合程度の位置付けだったのではないだろうか。そう思われても仕方ない側面があったことは否定できない。マルディニスタにとっては嬉しい限りだが、通常から言えば、怪我やイエローカードなどがあったわけでもないのに後半80分近くにもなってDFラインを触ることなどはやはり尋常ではない。ただ、これでマルディーニは一昨年のカズの最年長出場記録を抜いた。
後半は、寄せの強さ、速さ、ワンタッチの精度を前半より上げたことで、浦和はまともにボールを触ることすらできなくなった。Optaのデータなどを見てみたいものだが全体を通してボールポゼッションは60%を越えていたのではないだろうか(後半の率は更に高かったと思うが…)。一点取った後は、前半同様余裕の試合運びだった。全く持って不安なところなどなく、組織的にボールが出そうな芽を潰す上手さ、速さはもう全くレベルが違った。Serie AのCampionatoでもきちんとやって欲しいよね、全く。。。
しかし、敢えて言えば、この試合はuno-zero真骨頂だったと言える。
Curva sudでは、試合終了後に浦和ファンとミランサポが揉めたりしていたが、それもまた一興。また、警備員にえらく捲くし立てているイタリア人がいるから通訳してあげると〝俺はどうしてもこの警備の柵をイタリアにお土産として持って帰りたいんだ。お願いだからお前から警備員に言ってくれ〟などと、イタリア人の愚かさが全面的に出た会話などもあったが…笑。
スタジアムを出た後はミラニスタが文字通り終結。日本人、イタリア人が入り混じり、あたかもSan Siroのように歓喜の歌を歌いながら新横浜駅へ歩いたのは自分個人としても非常に嬉しい久々の体験だった。San Siroの年間シートが懐かしく思えた。。
次節いざ決勝…
| Trackback ( 0 )
|