MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



Stadio OlympicoでのAS Roma vs AC Milanの試合を観戦した。

San Siro以外の地でのMilan戦は初めてである。それも、CLでフリスク主審にコインを投げたり、San Siroで爆竹や槍、みかんやバナナを投げると言ったお行儀が悪くて有名なRomanistaの前での試合。折角Londonからユニ、帽子、マフラーを持っていったが、何をされるかわからないので、ユニをタートルネックの下に着てスタジアムへ。何しろ土曜日のLondonは物凄く暖かかったために結構薄着で行ってしまったのだが、Romaは寒かったのである。。

さて、先発であるが、下記の通りである。

GK:ジーダ
DF:カフー、スタム、マルディーニ、カラーゼ
MF:ガットゥーゾ、ピルロ、セードルフ、カカ
FW:クレスポ、トマソン

前節でのネスタの怪我はやはり痛手が大きかったようで、Azzurriの方でも合流せずのようである。

さて、試合であるが、Milanは開始早々3分にガットゥーゾからの良いクロスが上がったりしたものの、その後若干押されていた。が、徐々に盛り返してくる。逆にRomaはパヌッチからカッサーノへのクロスがあがったりするが、全く良いところを見せられずであった。またその後イエローは取られなかったがトッティーがペナエリ近くでシミュレーションもどきをしたりなど、精彩を欠いたプレーが続出だった。前半12分にはMilanのミスで中盤辺りでトッティーが奪ったボールを少しドリブルした後、カッサーノへのパスが通ったが、カッサーノは力ないシュートで終わった。

14分、Milanはフリーキックを得、ピルロからカカへクロスが上がったが相手に辺り、コーナーキックに。しかし、これも結果には繋がらなかった。また立て続けにガットゥーゾ⇒カカ⇒カフーとボールが繋がったが、カフーのミスキックでRomaは事なきを得た。

21分、スタムがゴール正面辺りで相手を倒し、イエローカードを貰う。そのフリーキックはトッティーが蹴るものの、大きくゴールの枠から外れて飛んでいった。自分に苛立っているのか、ゲーム序盤は他の選手を使うタイミング、パスコースが良かったものの、どんどん調子が下がっていっていたのが目に付いた。正直、とても残念である。23分にも惜しいシュートがあったが、先ほどのイエローの汚名返上でスタムが見事に止めた。

  *スタムはストッパーとしては抜群のセンスとスキルを持つ選手である。
   もう少し、チームの戦術にフィットすればもっとコンスタントに出ら
   れると思うのだが…

24分、Milanはカラーゼからトマソンへパスがわたりそうになるが、トラップミスでチャンスの逃す。今日のトマソンは正直何もしていないに等しい…その後は27分にコーナーキックを得るもののどうしてもMilanはセットプレーからの得点に乏しい。。Milanの試合は2-30試合観ているが、コーナーから得点したことは正直見たことがない。

その後暫く膠着した状態が続いたが、35分ピルロのフリーキックをクレスポが受けたかのように思えたが、ハンドを取られた。もっと上手くやるべきか…(苦笑)また36分にはカカがシュートまで持っていくなどしたが、上手くゴールには結びつかない。

前半終了間際には、Romaが再びほぼゴール正面でFKを得たのであるが、トッティーのシュートはMilanのDFにあたり勢いが殺されジーダの正面に転がったのみであった。。

後半

後半3分にはクレスポがいきなりシュートを放つ。しかし、なかなかきちんと枠に飛ばなかったりする。また13分にはクレスポからガットゥーゾにパスが出され、シュートを放つものの、やはりきちんと枠に飛ばない。。その後16分にクレスポがシュートを放つものの、決まらない。

逆にRomaはモンテッラからトッティーへパスが通りシュートを放つもののこちらもまたシュートが決まりそうにもなかった。その後モンテッラは怪我からか、交代をした。

後半22分、カラーゼが左サイドから駆け上がり、綺麗にセンタリングを上げたところに頭一つ分抜きん出たクレスポが待ち受け綺麗にドスンとゴールへ突き刺した。

Milan 1点先制

その後もMilanが試合を優勢に進めた。恐らくボール支配率はアウェーでは考えられないほど高かったと思う。小生の感覚では60%近かったのではないかと思う。

  *ところでどなたかボール支配率が見られるサイトをご存知ないだろうか?

また後半27分頃、クレスポが再び頭で合わせたところをRomaディフェンダーのパヌッチが手で止めた。この日、レフェリーは余り良いジャッジをしていたとは思えないのだが、副審が駆け寄りハンドであることを確認。難なくピルロが決め、この時点で試合の趨勢は決まっていたが、決定的になった。オリンピコの観衆は単なるファン程度なのだろう。サポーターではないようだ。この時点でTribunaに座っていた人がどんどんと帰り始める。情けない。本当にチームのことを愛しているのであれば、最後まで応援するべきだ。途中で決まってしまった試合でも最後まで見届け、気持ちを伝えるのがサポーターではないだろうか。。やはり弱いチームになるとそうなってしまうのだろうか…

その後後半32分頃インザーギがトマソンに代わって登場した。カップ戦では復帰していたものの、久々のCampionatoである。

終了間際には、元々イエローカードを一枚もらっていたトッティーがクレスポと代わって登場していたアンブロジーニにボールを簡単に奪い取られた腹いせに報復し、一発レッド。もう、こうなると観ていられない状態であった。今のRomaでMilanに勝てるとは多分誰も思っていない。チームの状態、スキル、監督の力量、そしてサポーターの差。どれを取ってもMilanには程遠い。しかし、選手自体が諦めるようなことではどうかと思う。Inter vs Romaを以前San Siroで観た際にもかなり酷い試合だったが、今回のMilan戦でもRomaは酷いものだった。それもこれも、やはりカピターノがトッティーのような大人気ない選手だったからではないだろうか。。あれでは周りは堪らない。イラついて試合を駄目にするのであれば、正直要らないのではないだろうか。。次節自動的にトッティーは出られないが、ここで代わりに入る選手が一気にポジションを奪ってしまうことなどがあるやも知れない。2試合Romaの試合を観て、彼に関しては、正直それ程のレベルに成り下がってしまったように思えた。とても残念である。元より、Azzurriには彼は要らない…



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