今年で第9期となるヴィッセルカレッジで今年も講義をしてきました。
今年で4回目、でしょうか。毎年ご指名ありがとうございます。人と人の繋がりで始まったことですのでいと有り難し。勿論、講義内容がよろしくなければ人と人の繋がりがあってもクビになるでしょうから、そこそこ?評価されたのでしょうかw。
それはさておき、年々変わってくるスポーツ業界の実情を基に、スポーツ業界としてすべきサポーター・ファン施策の基軸となるCRMを講義してきました。そもそも論として、マーケティング戦略とは経営戦略の中でどう位置付けられているのか、そして顧客戦略が何故スポーツ業界で重要なのか。しかしながら何故マスマーケティングでは集客が出来ないのか、CRMが重要なのか、などを講義してきました。依然として、データベースマーケティングとCRMの違いも分からずにCRMと唱えている大人が多い中で、学生にはしっかりとCRMを理解してもらうべく。。
スポーツ業界が他の業界とどのような類似点があり、どのような制約条件があるのか、等を考えていくことは、これから前途ある若い学生にとっては将来的にスポーツ業界で仕事に就きたいのであれば非常に重要な要素となりうる。
一般事業会社のビジネスモデルの理解を基にスポーツ業界の理解をしていくことが彼らにとっては分かり易くなると言うのがここ数年大学で教えてきた教訓と言うかスタイル。残念ながら、学生は物事を構造化し、要素を分解して分析をすると言うことが極めて苦手であるようだ。これは、一般社会人ですら難しい事なので、学生には『構造化』と言う意味すら分からないであろうね。仕方ない。
スポーツ業界で身を立てたいと思っていても大して調べていないんだなぁ、と言うのがどんな偏差値の大学で教えても思うこと…。であれば、身近なところから説明しないとスポーツ業界の構造や非合理性などはとてもでないが理解できない。毎度講義の際には冒頭で必ずこの講義で学ぶべきこと、と言うことを示すが、その目的を90分間保持出来ないんだよねぇ。だから繰り返し繰り返し、紐解いて、同じことをパラフレーズして伝えると言うのが最も効率よく講義をデリバリーする方法論。5個も10個も講義の中で重要である、と言う要素を繰り返しても大人でも全て理解するのは無理ですからな。
今回は特に気にしながら、しかも2時間みっちり話してきたので学生にはオーバーフローだったかも知れませんが、CRMはスポーツ業界で重要であると言う最低限の最低LINEはクリアしてもらったと思うし、他業界でも直面している困難にスポーツ業界もどのようにCRMを使って集客戦略、MD戦略、などB to Cの収益向上策を取ろうとしているのか、は理解してもらったかと思う。
是非来年も話をしたいと思います。
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