MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



悪法もまた法なり、と言う言葉があるが、このGo to travelと言うキャンペーンは、後世においてどのように評価されるのであろうか…。

既に、御為ごかしな論法で、第三波発生との相関性はなく、必ずしもこれだけが主因ではない、と言うようなことを政府は言っている。いやまぁ、先日の沖縄の時にも使ったし、このキャンペーン自体は止めなさないと心底思っている訳ではないけれど、人が動かなければ罹患することは避けられる訳だから、主因に間違いはない訳だ。詭弁にすらなっていない、このような、自分が裁判官にでもなったような面持ちで、違法ではないと承知している、と言うようなことを平気にさらっと言っている姿は、最早滑稽ですらある。


まぁ、これはGo to travelの件に限らずなので、特にこれだけを論って言うつもりはない。


10月以降、東京都民も享受者として対象となった訳だが、35%の減額とクーポンが15%付いてくると言うのは、端的に政府があなたの旅行代金を半分金出すぞと言っている訳だ。コロナ禍の最中、旅行業者、飲食業者にだけ支援をしていて不公平、と言うような言説があったが、そんなこと百も承知でやっている訳である。旅行業界の族議員が幹事長だから、とかそういうことではない。現に、旅行業者が潰れる瀬戸際と言うか、潰れてしまったところが山程ある訳だから、観光立国を目指して、インバウンドの需要が当面見込めない中で、業態を維持出来ないとコロナ禍一過の際に、担い手が居なくなるし、現に働いている人及びその家族が路頭に迷うことを避け、完全失業率の数値を押し上げてしまうようなことを避けるために実行している訳だ。こんなこと、2分考えれば誰だって分かる話で、仮に観光資源がなく、そこは求めていない、詰まり、観光立国なぞは標榜していない、となればここまではやらないだけの話だ。


ワクチンが出来るまでは、ずっと家に居ろ、経済回すことなんぞ後回しである、と法改正をし、戒厳令でも出すような話でもない限り、何らかの理由で人は自宅から出る。


それがオフィスに行くことではなく、スーパー、薬局などに限定しているのがロックダウンだが、今の日本政府に法改正をし、ロックダウンを履行するような勇気はサラサラない訳だ。いわゆる族議員が数多の業界から支援を受けており、ロックダウンなんかを実行した日には、潰れゆく企業が山のように出てきてしまい、既得権益を享受出来なくなる。そんな族議員の塊が国会議員、特に与党議員な訳だから、明白に第三波が来ていても、まだ分からないと言うようなことを言い続けていくだろう。ましてや、Go to travelのキャンペーンで、生き残りが出来た旅行業者の企業からの企業献金が裏にはあるので、実はそのドンが幹事長である以上は、Go to travelを止めるなんてまさか言ったりする訳ないよな?と恫喝しているのは明々白々。


まぁ、そんな状況において、経済と防疫の比較衡量なんぞ絶対していない訳だから、継続してGo to travelはキャンペーンが進む訳だ。


そうであれば、自分で考えて、自分で責任を取る限りで、自己の居住地をいっとき離れ、他所の地において何らかのメリットなどを享受することを主目的として、旅路に出る選択肢は妨げようがない。もちろん、罹患させない、しないことをある程度の一般水準レベルでし続けることは前提条件である。ちゃんとマスク、うがい、手洗い、携行出来る除菌シートやジェル持って常に気を付けるのは当然。

 

そう言う前提であれば、別に高尚な目的なんぞ誰も掲げなくとも良いのである。

 

ただ、温かいところに行ってゆっくりしたい、温泉に浸かりたい、美味しい物を彼の地において食べたい、それだけで充分なのである。それが今ではない、と言うのであれば、ただひたすらに自宅に居れば良いのである。いや、揶揄しているのではなく、これは個々人の判断に完全に依拠する話であり、他人に自分が考えた(浅はかな)結論を押し付けるのは止めるべきだということ。詰まり、自分は旅に出るが、政府援助がある中で家から出ないお前はアホだ、とか、逆になんでウィルスを撒き散らすような行為を率先してやるのだ、自宅に居ろ、と言うようなことを強制力を持たせたり、同調圧力で他人に強要することが間違っている、と言うことである。

 

須らく、自分で決めれば良い話。

 

自分とは信念や信条が異なるからと言って、高圧的なことをしたり、言ったりするようなことは愚かな行為である、と言うことである。考えようによっては、人口の一番多い東京に居てもずっと自宅にいる訳にはいかず、スーパーで食材の買い物とかをする訳だが、統計上、確率論上は、人口密度が多ければ多いほど、罹患率は上がる。故に、逆に疎開ではないが、閑散としたところにいっとき居を移し、そこの地で同じようにスーパーで食材の買い物をしてひっそりと暮らす方が罹患する可能性はグッと下がるに決まっている。どこぞのブランドの商品を買うために店舗に行き、かごを頭の上に乗せなければレジにも行けない、と言うような寿司詰め状況の中に仮に居たりした人は、なんで旅に出るんだ、とか人の行為に対して文句を言うことも、ある意味自己矛盾であり、論理破綻が最初からあるので、決して言わない方が良い。


みんな、ストレス抱えて、鬱積とした中で過ごしているんだから、自分のことを自分で責任取れる範囲内で一定の自由裁量に基づいて行動していくのがせめてものカタルシスと言うものである。




我々家族の年末は、公共交通機関は使わずに某所に赴くことにした。新車納入からほぼ走っておらず、3ヶ月で走った距離は本当に微々たるものだし、今日、ディーラーの担当者からも言われたが、本来は高速走行でその本領が発揮される車なので、運転に気を付けながら是非旅行を楽しんでくださいと励まされた。うん、そうするつもりです。あと、一泊分のホテルを予約したら、コンプリート。ラストピースを埋めるべく、予約してしまおうっと。



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