《 エピソード その4 》
1959年スタートのテレビ番組
ザ・ヒットパレード。
確か、最初の頃の司会は
ミッキーカーチスと芳村真理?
当時のテレビ番組はほとんど生放送だったから
有名な歌手がスタジオに来て
持ち歌を歌って、、
という番組だった。
家族4人で夕食をとりながら
この番組を見ていた時のこと。
私は、歌手が歌っている画面を見て
音を聴いていると
本当に歌っているか、いわゆる口パクか
普通に当たり前にわかった。
でも、父も母も姉も、一切そういうことに気づいていないようだったので
言ってみた。
「この人、本当は歌ってないよね。
自分の歌のレコードの音に合わせて
口を動かしてるだけ」
まず母が
「え~?そんなはずないでしょう。
みんなちゃんとスタジオに来てるんだから
そんなことする必要ないでしょ?」
と、理屈で反論。
姉は
「え~?だって、ちゃんと口の動きと合ってるし
どうしてそう思うの??」
それを聞いて、いつもは寡黙な父が
私を弁護?しようとしてくれたのか、
「きっと〇子(⇐わたし)は、眼が良いから
僕たちより早く画面の動きが眼に入って
音とずれて見えるんじゃないか?」
(笑) いや、それはあり得ないけど、と内心思ったけど
全然疑っていない人たちを説得するほどの言葉を
当時はまだ持っていなかったので
私はそのまま、その話はなかったことにした。
でも、今ならどうしてそう判断したか
言葉で言えます(^^)v
確かに表面的には、口の動きと聴こえてくる歌の歌詞は
合ってる、、、、と言えば、合ってる。
でも、その時の私の感覚を敢えて
今の私の言葉で表現するとすれば、
・この声の張りなら、口の中の広がりと内筋の引っ張り合いで
頬や顎のまわり、首筋の筋肉がもっと使われるはずなのに
顎や首筋の筋肉がゆるんでる
・今の母音の発音なら、口腔内の空間がもっと確保されているはずなのに
顎と口の形が違ってる
・ブレスのタイミングは一応合ってるけど
あの息の流れからのブレスにしてはインパクトが無さすぎる
とか、こんな感じ?^^;
実はこのことが、後になって
この番組は歌手が実際にスタジオに来てはいるけど
自分のレコードの音に合わせて口パクをしている人も居る、
ということが問題になって
私の観察が正しかったことを
なんとなくは、わかってもらえました^^;
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・・・・と
色々エピソードを紹介してはみたものの^^;
要するに何が言いたいか、というと
人それぞれ、色々なことをとらえる感覚の得意分野があって
私の場合は
声や言葉の発音については
微妙な違いをふつうに弁別出来る感覚があるらしい、
ということを言いたいだけです^^;
20年前ぐらい?までは、
この感覚はみんな普通に持っているのだと思っていました。
だから、合唱の練習の時に
皆さんに伝える言葉が足りなかったこともきっと多かったと思います。
逆に、多くの人が普通に持っている感覚で
私にはすごく足りないものも、もちろんあります。
例えば、服装。
合唱の練習で、
その日メンバーの誰が、どの曲の時にどんな感じで歌っていたか、
表情や雰囲気は、ひとりひとりかなりちゃんとキャッチ出来ています。
ところが!!
それぞれの方がその日どんな服装をしていたか、
よほど練習中に話題にならない限り、全然記憶に残っていません💦
だから、練習後のランチの時に誰かが
「今日の〇〇さん(その場にはいない)のブラウスの色、素敵だったわよね」
「うんうん!春らしくて綺麗だった!」
というような会話があっても
私は全くその会話には参加出来ないのです。
覚えてないから^^;
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さて。
また一緒に集まって声を出して歌えるまでには
数週間かかりそうですね。
体操、呼吸、ハミング、他のパートを鍵盤で弾きながらハモル、などなど
毎日出来ることを工夫して
続けましょう♪
コメントも
お待ちしていま~す\(^o^)/