2013年7月4日(木)に発表になったウィルコムの2013年新製品。
その中で異色の存在になる機器が、「だれとでも定額パス<WX01TJ>」です。敢えて「機器」と書いたのはおよそ「端末」とは言えない仕様だからです。要約した機能としては、
・スマフォとBluetoothで繋ぎ
・通話はスマフォで行うが、通信は「だれとでも定額パス<WX01TJ>」を経由したPHS回線を使う
・オプションのだれとでも定額に入れば、低コストで誰にでも電話がかけられる(通話が楽しめる)
というものです。写真を見れば分かりますが、本体にはダイヤルボタンなどは一切付いていません。イメージ的にはポケットWi-FiのPHS回線版といったところでしょうか。
詳しく書くと、まず対応するスマートフォン側の仕様は、AndroidでOSが4.0以上のもの。それともちろん、Bluetooth機能は必須です。この条件を満たしながら、次に専用の通話アプリケーションをGoogle Playよりダウンロードし、通話はこのアプリ経由で行う事になります。PHSが圏外だった事も考え、GUIで表現されたダイヤルには3GとPHSの切り替えアイコンもあります。ですから、わざわざ専用のアプリを立ち上げて通話をしようとしたらPHSが圏外で、通常の(スマフォ標準の)通話アプリを立ち上げなおす必要はありません。
また、電話帳はスマートフォンに登録されているものをそのまま使えます。そして、機器自体は
クレジットカードサイズで持ち歩きにも便利
薄さ5.5mmのスリムボディーで、クレジットカードとほぼ同じコンパクトサイズだから、ポケットやカバンに入れて持ち歩いても邪魔にならず、自宅でも外出先でもいつでも利用いただけます。
なので、スマフォとだれとでも定額パスを両手で持つ必要はありません。だれとでも定額パスは身近な所に閉まっておけば良いのです。つまりコバンザメ商法のような製品なんですね。これは。
ちなみにこのような機器とサービス、別にウィルコムでなくとも出来る・可能である事は発表会当日に宮内社長自らが暴露しています。ただ、ウィルコムが提供する利点として、PHSは省電力である事から電池の持ちが良い(ポケットWi-Fiがそうですが、あのサイズのほとんどを電池が占めています)、アンテナがマイクロセルなので災害時に通信制限などを掛ける必要性がない、という2つを上げていました。
前半は、機器のコンパクトさに現れています。3G回線を使用となれば、このサイズでは実現出来なかったのでしょう。後半は、確かに東日本大震災で実証されましたが、今後、誰もが予想出来ない未曾有の危機で発揮出来るかは分かりません。ただ、あの大型震災で優位性が立証された事は事実ですね(これはぼく自身がウィルコムユーザーで、家の人がauユーザーで、その差は明らかでした)。
この機器はAndroidユーザーにメリットがあるものなので、ウィルコムのだれとでも定額は馴染みのない言葉でしょうから、簡単に説明します。
・月額料980円
・他社携帯電話や固定電話へ1回あたり10分以内の国内通話が月500回まで無料
・ウィルコムどうしが24時間通話無料
という仕組みです。ウィルコムでは
「パス専用プラン」基本使用料:月額490円
オプションサービス「だれとでも定額」へご加入の場合、月額料980円が別途必要となります。
と言っていますが、実質だれとでも定額が目的の機器になるので、実際は1,470円/月という考え方になるでしょう。この金額を上回る通話料を毎月払っている人にはメリットがある機器、と言えるのです。実際、ぼくはPHS端末でこのだれとでも定額を利用していますが、仕事などでちょっとかける電話(10分以内)はまったく課金されないので、かなりウハウハです。
イメージ図とアプリ画面のイメージを貼っておきます。
左下の「PHS」というアイコンで3Gとの切り替えを行います。
本製品は2013年7月下旬発売予定、となっているのでまだ細かい料金が明らかになっていませんが、そこそこ需要あるのではないでしょうか。
サイズ感はこんなです。とてもコンパクトで軽いので、注意しないとペキッと折っちゃうかもしれません。
仕様は、
メーカー/TJC株式会社
サイズ(W×H×D)/約54×85.6×5.5mm(突起部を除く)
質量/約32g
フル充電時間/約2時間
連続通話時間/約3.5時間
連続待受時間/約250時間
Bluetooth/(Bluetooth標準規格Ver.2.1+EDR準拠)
リモートロック代行サービス/○
SAR値/0.339W/Kg
なお、気になるのがiOSへの対応ですが、これは残念ながら皆無です。というのが、今回の製品を作るにあたり専用のBluetoothプロファイル(PVP=PHS Voice Profile)を構築したそうなのですが(開発が始まったのは丁度1年程前からだそうです)、iOSはこの仕様がガッチガチに固められていて、開発の余地がまったくなかったのだそうです。独自路線を貫き、純海外製というところが裏目に出た格好で、しかしユーザー数を考えれば無視出来ない存在なのは明らかで、開発者にとっては頭の痛い問題だと思います。
だれとでも定額パス<WX01TJ>については機器価格なども含め、続報が楽しみなところです。
やかん
その中で異色の存在になる機器が、「だれとでも定額パス<WX01TJ>」です。敢えて「機器」と書いたのはおよそ「端末」とは言えない仕様だからです。要約した機能としては、
・スマフォとBluetoothで繋ぎ
・通話はスマフォで行うが、通信は「だれとでも定額パス<WX01TJ>」を経由したPHS回線を使う
・オプションのだれとでも定額に入れば、低コストで誰にでも電話がかけられる(通話が楽しめる)
というものです。写真を見れば分かりますが、本体にはダイヤルボタンなどは一切付いていません。イメージ的にはポケットWi-FiのPHS回線版といったところでしょうか。
詳しく書くと、まず対応するスマートフォン側の仕様は、AndroidでOSが4.0以上のもの。それともちろん、Bluetooth機能は必須です。この条件を満たしながら、次に専用の通話アプリケーションをGoogle Playよりダウンロードし、通話はこのアプリ経由で行う事になります。PHSが圏外だった事も考え、GUIで表現されたダイヤルには3GとPHSの切り替えアイコンもあります。ですから、わざわざ専用のアプリを立ち上げて通話をしようとしたらPHSが圏外で、通常の(スマフォ標準の)通話アプリを立ち上げなおす必要はありません。
また、電話帳はスマートフォンに登録されているものをそのまま使えます。そして、機器自体は
クレジットカードサイズで持ち歩きにも便利
薄さ5.5mmのスリムボディーで、クレジットカードとほぼ同じコンパクトサイズだから、ポケットやカバンに入れて持ち歩いても邪魔にならず、自宅でも外出先でもいつでも利用いただけます。
なので、スマフォとだれとでも定額パスを両手で持つ必要はありません。だれとでも定額パスは身近な所に閉まっておけば良いのです。つまりコバンザメ商法のような製品なんですね。これは。
ちなみにこのような機器とサービス、別にウィルコムでなくとも出来る・可能である事は発表会当日に宮内社長自らが暴露しています。ただ、ウィルコムが提供する利点として、PHSは省電力である事から電池の持ちが良い(ポケットWi-Fiがそうですが、あのサイズのほとんどを電池が占めています)、アンテナがマイクロセルなので災害時に通信制限などを掛ける必要性がない、という2つを上げていました。
前半は、機器のコンパクトさに現れています。3G回線を使用となれば、このサイズでは実現出来なかったのでしょう。後半は、確かに東日本大震災で実証されましたが、今後、誰もが予想出来ない未曾有の危機で発揮出来るかは分かりません。ただ、あの大型震災で優位性が立証された事は事実ですね(これはぼく自身がウィルコムユーザーで、家の人がauユーザーで、その差は明らかでした)。
この機器はAndroidユーザーにメリットがあるものなので、ウィルコムのだれとでも定額は馴染みのない言葉でしょうから、簡単に説明します。
・月額料980円
・他社携帯電話や固定電話へ1回あたり10分以内の国内通話が月500回まで無料
・ウィルコムどうしが24時間通話無料
という仕組みです。ウィルコムでは
「パス専用プラン」基本使用料:月額490円
オプションサービス「だれとでも定額」へご加入の場合、月額料980円が別途必要となります。
と言っていますが、実質だれとでも定額が目的の機器になるので、実際は1,470円/月という考え方になるでしょう。この金額を上回る通話料を毎月払っている人にはメリットがある機器、と言えるのです。実際、ぼくはPHS端末でこのだれとでも定額を利用していますが、仕事などでちょっとかける電話(10分以内)はまったく課金されないので、かなりウハウハです。
イメージ図とアプリ画面のイメージを貼っておきます。
左下の「PHS」というアイコンで3Gとの切り替えを行います。
本製品は2013年7月下旬発売予定、となっているのでまだ細かい料金が明らかになっていませんが、そこそこ需要あるのではないでしょうか。
サイズ感はこんなです。とてもコンパクトで軽いので、注意しないとペキッと折っちゃうかもしれません。
仕様は、
メーカー/TJC株式会社
サイズ(W×H×D)/約54×85.6×5.5mm(突起部を除く)
質量/約32g
フル充電時間/約2時間
連続通話時間/約3.5時間
連続待受時間/約250時間
Bluetooth/(Bluetooth標準規格Ver.2.1+EDR準拠)
リモートロック代行サービス/○
SAR値/0.339W/Kg
なお、気になるのがiOSへの対応ですが、これは残念ながら皆無です。というのが、今回の製品を作るにあたり専用のBluetoothプロファイル(PVP=PHS Voice Profile)を構築したそうなのですが(開発が始まったのは丁度1年程前からだそうです)、iOSはこの仕様がガッチガチに固められていて、開発の余地がまったくなかったのだそうです。独自路線を貫き、純海外製というところが裏目に出た格好で、しかしユーザー数を考えれば無視出来ない存在なのは明らかで、開発者にとっては頭の痛い問題だと思います。
だれとでも定額パス<WX01TJ>については機器価格なども含め、続報が楽しみなところです。
やかん