あんた、まるいもの好きだね~♪

「まるいもの」について、適当に書いています。まるいものとは、自転車、モーターサイクル、クルマ、カメラ、CD/LPとか。

■読書強化-継続(恩田 陸)

2018-11-22 10:39:44 | Weblog
 実は彼女の未購入作品は溜まりに溜まっているのですが、資金難なこともあり、書棚にありながらまだ読んでいないハードカバーを攻めることにしました。

 今回は、『夢違』。

 「ゆめちがい」と読むそうです。ゆめたがえ、とも読めますが。

 刊行は2011年、かなり古い作品ですね。

 そのためか、本作はスマフォが出てきません。携帯電話のみです。

 個人的には気持ち良かったです。

 とんでもなく分厚い本でしたが、実は、2日で読破しました。

 エンディングが相変わらずの恩田節でどこにも帰結していなかったり、かつてない程、広げた風呂敷がそのままなのですが、まあある意味このひとらしい、というか。

 でも、492ページのハードカバーを2日で読み切らせる圧倒的な文章力は、認めざるを得ません。

 終着がふわっとしているのは先述の三雲 岳斗の作品(忘られのリメメント)も一緒ですし、割合如何に関わらずSFタッチの作品ではこういう着地は仕方がないのかもしれません。
※恩田陸本人は後述のインタビューでは、「ファンタジー」と言っている。

 なんでもストンと落ちるのが正解ではないでしょうし。

 最近はそういうの、テレビドラマでも多いですよね?

 個人的には、古藤 結衣子のビジュアルがどうしてもイメージしにくかったのですが、結構ホラータッチに描かれる女性なのに気になるひとでもありました。

 というか、ハナシの進行役になる主人公と古藤 結衣子の関係性とかもそうですが、恩田 陸先生って、いっつもこの「男性独特の機微」ってやつの表現や描写が上手いですよね。

 女性なのによくそこまで男のひとの感情を読み取れるなー、と今までも何度も驚いた記憶があります。


 ちなみに本作、あるキーワードから同じ作者の、『禁じられた楽園』を少しイメージしました(あっちは熊野だけど)。


 あと、こんな感じで夢をテーマにしたサスペンスとして、『ワン・ドリーム ~みんなでひとつの悪い夢~』(中井 拓志)を想起しました。

 個人的、オススメの小説です。


 と、恩田センセーの未読小説を確認していたら、まだ手元にすらない作品がたくさんありました。むー、金欠~。


やかん



楽天ブックス: 著者インタビュー
https://books.rakuten.co.jp/event/book/interview/20111208-onda-riku/
これはひとつのこたえかと
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