色々とご苦労になった、タミヤのKV-2(KB-2)。
というのが、いつもどおり作っていたら、最終的にコンテストにまで出すことに。
まあ、同社にとってモータライズは黒歴史なので、このシリーズで応募する限り、延々に入賞はしないのですが👎
今回のKV-2は、前作の『シングルモータライズ NO.44 ソビエト戦車 T-34/76(1942年型)』のような中途半端な時期のギヤボックスではなく、初期の「ほぼ」金属製だったので、その時のような奮闘はありませんでした。それだけに、普通の作業に集中できたような。
▲当然、いわゆる“小鹿製”と呼ばれる時代のキット。
▲当時モノの接着剤が入っていました。ハイジョインなんて、初めて聞きました。
▲シングルタイプでよく使う、現代はRE-260RAモーター。
▲鈴木さ〜ん、お元気ですかー! 金属製のギヤボックスは、低速か高速が選べ、登坂力を優先するので低速にセットしました。
というか、どれもそうだと言えばそうですが、このKV-2のモータライズキットもかなりのレアです。発見しても相当な高値を覚悟しなければならず、毎度、不満ブーブー💢 絶対に再販しないんでしょうね🔪
気を取り直して。
▲恒例のハンダ付け。走行中に結線解けたら嫌ですからね。
前回までのいくつか作ったモータライズ系で、うちでは問題になったことはないのですが一般的には頻発するらしい、ギヤボックス後ろ周りの強度不足について、この時はFPRちっくな施工をしてみました。
これは、ちり紙などに瞬着を浸して、それを該当部に貼り込んでいくと、紙の繊維が補強材のようになるらしく、何か他のプラモデルで見掛けたので真似してみました。
▲これがその、FRPモドキ。
▲今回は、キッチンペーパーを使ってみました。効果の程は、ナゾ。
ただし、使った瞬着の粘性が高く、やりづらかった……。昔懐かしの輪ゴム作戦と、今は安価で入手がしやすくなった固定具も併用して、あっちもこっちもしっかり接着。キット自体は1972年と古いですが、合いなどに特別、問題はなくこのあたりはすごいなーと思いました。というか、このキット、ぼく産まれる前だよ、お爺ちゃん😨
▲ガンプラの旧キットなどでもお約束の、輪ゴム作戦。ただ、流し込み接着剤とは相性悪いですよね。
▲今は、こういう治具が安価で手に入れられるので、良い時代ですよね。
▲製造年になかなか痺れます。自分が産まれる前のキットを触るなんて。
そんな精度を誇ってか、相変わらずハッチが一部可動式。この組み立ては、毎度、接着に苦労します。匂いの問題で接着剤はリモネンセメントを使っているのですが、コレ、時間が相当経過すればイチバン強い固着力を持っているらしいんですが、短時間ではなにせ弱い。特に、このように接着面積が小さい箇所は、なかなかくっつきません。
▲ウルトラ細かい部品でもあります。説明書の解説がアバウトで、どこをカットしていいか解らなかった。
▲はぁ。
▲ハッチ周りの可動部は毎度、苦戦しがちなのはタミヤ共通かな?
事前に塗った白色塗料も邪魔して、何回もこのあと取れました。
▲塗料と、固着しないために極所に塗ったグリスが邪魔をする。
▲転輪付けると届かなくなる部分は、事前にウェザリングペーストをちょめちょめやっておきました。
▲前側も輪ゴムと治具で、固着を待つ。
ゴムプラ製のベルトみたいな履帯は、今回は事前に糸縫いを試してみました。しかし、これは色々なトラブルを誘発することに後で気が付きます。
それと、この履帯素材はある有機溶剤とものすごく相性悪い。注意しないとスペアが買えない個体だと号泣します。
▲縫い糸の太さや交差のさせかたによって誘導輪や起動輪と干渉して、直進性を阻害したり悪路で履帯外れを起こします。
▲それと、この素材は油彩とめちゃくちゃ相性悪いです。シャバシャバ掛けなくても、あっという間に縮んだり撚れます。今回もアフターで注文することに。
▲かなり負荷掛かると思って、太めの糸使ったのもNGでした。糸補強は、焼き止めが切れた時だけでいいかな、と思いました。
▲入手したキットは、もう車体がランナーから外れちゃってて、無理やりやったのか千切れちゃってる。
▲それっぽく修正しました。まあ、現地修理した、という解釈で。
▲車台の蓋を仮で被せて、雰囲気出て来ました。
▲ところが、ここにもハッチが……。操縦手のですね。
▲可動するのはよいのですが、まあ、固着がたいへん。
とまあ、なんか砲塔部の作業写真がまったくないのですが、これはきっとコンテスト〆切に間に合わなくなりそうで、それどころでなくなったからだと思います。
このキット、一度停滞して(履帯を取り寄せてた)、そこからコンテスト用に急遽、舵を切ったので……。
▲いきなりここまで飛んで、すみません。
▲砲塔などの作業時は、よほど慌ててたのだと思います。
タミヤ KV-2(II) かーべーたん(頼れる同志) ソ連 シングルモータライズ試験走行(ギガント) 1/35スケール
▲芝生が冬枯れしてる季節……。というか、ホース乗り越えたのは驚きました。
▲たぶん、トップコートか何か吹いて定着させている最中の写真。
▲このデカールも用意はしたのですが、結局、使いませんでした。なんか、激シブでイキたかったので。
▲ゴリゴリ走らせたり泥の水たまりに突撃させたりもしたので、乾燥中。でも、泥は落とさないのだ。
▲良くないですか? この具合。
タミヤ KV-2(II) ソ連 モータライズ 夜間行軍テスト(ギガント)1/35スケール かーべーたん(頼れる同志)
▲やはり金属製ギヤボックスはいいです。なかなか音を上げないで👍
スタジオ風撮影は、何テイクかあり、ノーマルでゴリゴリ土の上を走らせた後に撮ったヤツやら、コンテスト用に追加でウェザリングしたり人形(フィギュア)を追加作業して乗せたモノなどがあります。
▲人形(フィギュア)は、ほんとうは別のを乗せたかったのです、コンテストの〆切と商品の納期が折り合わず、こちらを改造して使いました。
▲元々、車長か操縦手に使える人形は1体入ってたので、そちらは操縦手にしました。
▲フィッティングの結果、右のひとを戦車長に。
でも、KV-2ってとにかく砲塔がデカイのでせっかく細かく塗っても、まるで目立たず、嘘で見えるようにとかしてます。史実でもあまり資料などがないのか、車長がどのように立っていたのか不明っぽい。(本国の展示品は中身、NGなのかな?)
▲ギャグで乗せたパターンも。でも、実は後ろのこの部分もハッチらしいので(?)間違ってはいないかも……。
▲まだ全体的に汚しが平和な頃ですね。
▲キャー! カッコイイー! かーべーさん、コッチ剥いてー!! (えっ? 露出狂?)
■スタジオ風撮影写真
▲まだ全体的に汚しがおとなしかった頃。
▲しっかり絞り込めるカメラが欲しいです。どうしてもアングルが単調になりがちで。
▲足回りの汚し具合がそれなりにオカシクなった頃。
▲というか、戦車にこういう木のベースって、もう手垢付いてて飽きますね😩
▲乾いちゃうと色味がおもしろくない
コンテスト用は、ベースをおもしろくしてみたのですがダメでした。箸にも棒にも掛からず。まあ、地味な仕上げですからね。
個人的には、戦闘兵器かつ鉄の塊(棺桶)である当時の戦車なんて、こんなもんだと思ってるのですが。(いわゆる映えない)
▲コンテスト用カット1
▲後部の砲身整備の時だけ開けるハッチは、オミットされてた手すり(?)を自作してます。
▲このキットは、排気管のディティールが甘いんです。ここは作り込めませんでした。最新版の1/48スケールは、しっかり出来てる。
▲規程で応募は3枚なので、選外にしたカット。
ちなみに、この完成品、内装のホワイトと登場者以外、すべて無塗装です。汚しオンリーでこのように仕上げてます。戦車はいっつもそうですね。成型色いかしです。楽ですよ。
▲煽ってみました。アングル的に、ドイツ兵にはこう見えたんだと思います。
▲まあ、遭遇したら腰抜かしますよね。
てか、なるたけひこーきも作ろうと意識はしてるんですけど、やっぱり戦車好きですね。書籍は圧倒的に戦闘機の方が持ってるのですが。
タミヤ | KV-2(II) | 重戦車 ギガントの紹介 & 走行 | ソ連 | シングルモータライズ | 1/35スケール | かーべーたん(頼れる同志)
※ようは、動くモノが好きなんだと……。
やかん