この日、ありえないほどの北風が吹き、「クルマに積んで行ったら?」と心配される程の中、先日突如として壊れたビンテージ級シフター(変速機/ラピッドファイヤー)の様子を見てもらいに、お店に行きました。
実際、凄まじい北風でしたよ。電動アシスト自転車なのに押しているオバちゃんいたくらいですからね。
おまけに、うちの丸石号はカバンを大量に付けているので、横風になるとラインを維持できなくなる程です。それでも、どうにかいつもの休憩ポイントまで、一旦は。
この後は、待ち構えていた急坂でギリギリのテンションでセンターに保持されていたチェーンがインナーに落ちてしまい、そこから超ローギアの状態で、どうにかお店まで。かなりチェーンに負担掛けちゃったと思います。まずいです。
▲お店に到着。昭和のネガのような写真が撮れてしまった……。
そして、結論から言うと、ビンテージ級シフター(変速機/ラピッドファイヤー)は、やはり直りませんでした。
というのが、シフトレバーを保持しているボルトが途中から破断しており、正しい位置で固定できない状態に。年代的にも、またそもそもここだけのボルトをメーカーは持っておらず(折れて残っているボルトを摘出するのもたいへんだし)、このシフターはここで終わりに。
さらに悪いことに、この頃からすでに各社とも『コンポーネンツ』、「うちのはうちの商品同士で組ませて使え」の概念が始まっており、このラピッドファイヤーも形状や構造を合わせたブレーキレバーと一緒になる作りをしています。ラピッドファイヤーを何か別の物に置き換えるなら、ブレーキレバーも一緒に変えないと、に。
古い太めの泥除けを付けていることもあり、カンチブレーキの方が具合がよく、Vブレーキには変えたくありません。フレームの時代的にも違和感ありますし。
それで、事前に手元にストックしてある古い部品を3つ程、持って行ってました。その中に1つぐらいはカンチブレーキに対応した商品があったと記憶してもいたからです。
▲全部、他の部品に交換したり、お店が「いらないけど欲しい?」と言われたデッドストック品を溜め込んであります。ただ、すべてシフターとブレーキが一体のタイプです。
その中から、一番古いヤツがひょっとしたら対応かも、ということで店長が型番から検索。結果的にはカンチブレーキ非対応のレバーが付いていましたが、考証的にもそれでカンチブレーキを引くことにしました。
非対応のレバーで引くと、効きが極端に悪くなるそうです。BMXみたく。まあ、レバー比などが違いますからね。でも、仕方がありません。手持ちにはその3つしかなかったので。
作業時間は35分程度ですぐにやってもらえる、とのことだったので「○○円も掛かるけどいいの?」と聞かれましたがお願いしました。丸石号に付けているグリップは、交換が凄くやっかいなヤツなので、コンプレッサーのエアーでやってもらった方が断然楽なのです。
油分が抜けて固着してしまった変速部に苦労しながらも、作業は完了。フロントのギアの歯の摩耗も凄まじいので店長の思ったような気持ちのよい変速にはなりませんでしたが、まだ乗り続けられる、というのは自分にとっては大きな福音でした。
▲帰り道。
▲オムライストレイン、ってなんだろ?
帰りは豪快な北風と、アウターにまで入るようになったギアのお蔭で爽快に帰宅。
ひょっとすると預かりになるかも、と思って色々用意していった物も杞憂となり、また、帰りにスーパーに何軒か寄ったのでカバンがパンパンですが、駐車場〜。
それと、今回新しく充てがった ST-M560 (Deore LX)という部品は、納得がいかずシマノのサービスに問い合わせたところ、カンチブレーキ対応品でした。いぇ〜い。良かった、良かった。かなりレバータッチは変わりましたが、徐々に慣れていくしかないですね。
やかん