シフターを固定する軸となるボルトが途中から破断して、「使用不要」、と言われたビンテージ級の変速機。
後日、どんな風になってしまったのかを、見てみました。
モノはこちらで、『200GS』というシリーズ名なのかな? が確認できます。
また、シフターの方には、『SHIMANO TOTAL INTEGRATION』の文字があり、これが当時からもう既に各社が導入していた『コンポーネンツシステム』です。「他社との組み合わせは許さないぞ〜」、なヤツですね。
今は、シマノの部品がまったく供給されない状況なので、各店苦労していると聞きますが。
1枚目の写真はブレーキとシフターをバラした状態になりますが、実際は次の写真のように組み合わせてハンドルに装着されていました。
▲ブレーキのほうは、『BL-M201』という固有型番が確認できたが、シフターには発見できず。珍しい?
それで、シフトレバーの動きをセンターで止めているボルト(ねじ)を外してみました。
▲特殊なボルトのようで、途中からなにか細い板状の物に変わっている。
▲ここが経年劣化で破断した模様。○○年とは言えませんが、まあ、よく今まで持ってくれた、というのが正直なところ。
ブレーキレバー側にはなんの問題もなかったのですが、前述のように自社同士を組み合わせて使え前提ですし、今とはたいへん異なる組み合わせ構造をしているので、結局、丸々の交換となった訳です。
昨今は、フロントシングルが当たり前になったこともあり、このあたりは『作り』がたいぶ融通効くようになりましたが、この当時はそんな概念など1つもなく。
まあ、どーにかなって、車両がまだ乗れる状態になって、そこはセーフでした。今どき、こんなマウンテンバイク、ありませんからねー。
やかん