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「まるいもの」について、適当に書いています。まるいものとは、自転車、モーターサイクル、クルマ、カメラ、CD/LPとか。

■エンジン・ウェザーストリップの交換(VW・T-II/1975年)

2012-06-27 19:01:00 | VW・T-II
 予告したマダナイの修理解説です。

 エンジン特性(点火順の都合?)の為か、家のT-IIはエンジン始動時、正面に見て左側が大きく下に傾きます。
 その性あって、この部分に挟み込まれている(仕切り)スポンジに強い負担が掛かります。そうすると、このスポンジは振動だけでなくエンジンとサイレンサーの熱、地面からの泥水撥ねに長い時間さらされ、段々と劣化していきます。
 そのダメージを想定してかなりタフには作ってあるのでしょうが、昨年のいつ頃からか、モロモロに崩れ始めていました。

 それで、前回専門店に持ち込んだ時にその件を相談したら、「この部分は、大事な仕切りであるだけでなく、(特に)夏場、サイレンサーから上がってくる熱でエンジンルームが熱くならないように、その熱を遮断しているんだ」、と説明を受けました。
 つまり、それを指摘された冬場や快調に高速道路を走っている時などは関係ないのですが、真夏に山道をノロノロ走ったりしたら、あっという間にエンジンルーム内が熱くなってしまい、その熱せられた空気をエアクリーナーが吸い込むのでエンジン・オイルも必要以上に熱くなってしまうのです。

 で、そうは言われながらも当時はまだ真冬でしたし、今年はいつまでも寒かった。おまけにぼくは下道が大きらいですぐに高速道路に乗るので、まあいいやまあいいやと、先延ばしにしていました。

 ところがどっこい、先日の定期オイル交換の時に「あれ、新しいスポンジ渡さなかったけ?」「月内に必ず変えてよー」と釘を刺されてしまい、さてどうしようか、と思っていたある日、午前中までは前日から続く雨だったのに、お昼から急速に晴れだした休日があり、クルマで出ていた事もあり、出先の駐車場でスポンジ交換を実行しました。

 それでは、以下からは写真を使ってその様子をお伝えしましょう。




 これが、スポンジがモロモロになってしまい、原型を留めないどころかもうどっかに構成部品がいってしまった左側。暫定的に隙間風用スポンジシールを使ってみましたが、まったく意味がなかったです。



 エンジン右側。こちらが正常な状態。こっちは始動時、ほとんど上下に振幅しないので、綺麗な状態を保っています。



 これが仕切り用のスポンジ。ただのスポンジと思うなかれ。防水を企図してか片面はちょっとコーティングされています。でも、テープ剥がすまでただのスポンジだと思っていました、ぼくは。ゴメンナチャイ。



 ラベルをクローズアップしてみると「エンジン・ウェザーストリップ 」と書いてあります。だから、本質的には水などを下から巻き上げてもエンジンルームに侵入させないのが目的なんですね。しかし、結果的に遮熱という重要な役割も担っている、と。



 で、早速、今付いているスポンジのある箇所を外します。ある箇所、っていうのと、もうモロモロになっていたのに、何でそんなにスポンジが出るんだよ? っていうのは、交換する時のポイントとして、「ダメになっている箇所だけでなく、手前1/2ぐらい大雑把な範囲で交換してやった方がいい」というのです。さらに、外した量よりもすこし長めに新しいスポンジを切って、その余り分を押し込む形で装着すると密着度が上がる、と。
 なるほど。

 だから、たとえば、40cmぐらいスポンジがダメになっていても、160cmぐらいの範囲のスポンジを取り除き、170cmぐらい新規でスポンジを切り出し、左右5cmぐらいは押し込んで嵌めて行くんです。
 確かに、ぴっちり装着できました。



 という事で完成の図。手前1/2ぐらいの範囲を交換したので、右側も新しいスポンジになっています。外していてわかったのですが、一件健全そうに見えるこちら側も、裏は熱の影響や水の跳ね返りでけっこうヤレていたので、いっそ交換してしまったのはよかった事でした。

 そういう事でこれから訪れる真夏でも、しっかり遮熱をしてくれるでしょう。しかし、前のスピードメーター・ワイヤーの交換もそうですが、こういうポイントって、海外で出版されているメンテナス本には記載がないんですよね。
 結局、経験者からの口伝しか手段がない、というまさにマエストロの世界。
 また何かにつけ、教えてもらおうと思いました。書物に記載ないものは、人に聞くしかないですからね。

やかん

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