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光回線からCSの番組が見られるようになり、夜半のぼんやりしている時間帯に、我々の世代に合わせたとしか思われないアニメ・キッズ系チャンネルのラインナップが並ぶ。テレビっ子であった自分としてはついつい見てしまう。
さて、その中で「天才バカボン」と「元祖天才バカボン」を比較的短期間にまとめて見た。そんな事してないでやるべきことはたくさんあるのだが…。
自分はコミック連載の世代よりは後だと思う。両番組の本放送のタイミングも自分が物心つくかどうかの時期のようである。専ら記憶にあるのは平日の夕方にやっていた再放送で、全ての回を見たわけでもないし、友達のうちにコミックがあるのを見つけてその場で読ませてもらったくらいである。友達のうちにあったコミックもだいたい「お兄ちゃんのやつ」かと思われる。
テレビアニメになったのは「天才バカボン」が先で「元祖天才バカボン」が後。双方の違いについて何となく気になったので、かの有名なWikiほにゃららを繰ってみた。
そうすると、前作ではテレビ放送向けの演出が入ったらしく、バカボンのパパやバカボンの「バカ」な思いつきや振る舞いは期せずして、何らかの問題の解決を導き、「めでたし」で終わるようになっていたらしい。
この有り様に作者の赤塚不二夫は不満だったらしく、後作のほうは原作のまま作るように意向が伝わったらしい。
そんな知識が入って両者を見比べると、たしかに出来が違う。
前作では、特にバカボンの日常が学校を中心に描かれるようになってから、演出らしい出来栄えが顕著に見て取れる。バカボンのパパとバカボン以外の人はほぼ全員が常識人で、感情の機微なども豊かに感じられる。ドラマ性が高い。
個人的な印象では、あの漫画ではママだけが常識人でハジメちゃんが神のように他の全てを凌駕して賢く、それがパパやバカボンと空間を共有している近い距離感で対比するから両方ともキャラクターが映えておもしろいのだと思う。
後作のほうでは、バカボンのパパは「バカ」な事はしているけれども、周りの、そこで出くわす他の人もパパと同じテンションでパパのペースに巻き込まれるし、パパの台詞も注意していると、実は世間並みの発言をしている。
前作ではそれがなくなってバカボンのパパとバカボンを除いてみんなが常識人になったことで、2人だけが知恵の及ばない振る舞いをしているようになってしまう。
見ていて切なくなるのである。
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コメントありがとうございます。
HOK、なつかしい響きです(笑)
「ハクション大魔王」も「ドラえもん」もそうでしたが、30分で3話入ってましたよね。賞味10分弱でストーリーが完結していたわけで。しかし物足りないこともなく。そう思うとすごいですね。
エキセントリックなテンションだったから、速いストーリー展開が可能だったのかな…?
昔のアニメらしく、かなりエキセントリックな描写が多かった印象です。息子(6歳)の目にどう留まったのかは不明です。
幼少の頃、夕方の再放送で見た「ハクション大魔王」も、ブットんでて面白かったな~。
最近はそういうアニメ、無いですよね(多分)。