カサカサの感想ハダで備忘を保てるか

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「エコ」の話

2008-08-29 20:40:18 | Weblog
先日、割引に乗じてスーツをクリーニングに出した。
ついでに店舗の会員カードを更新したら、粗品にエコバッグをもらった。
この店では、1年前に初めて行ったときにも同じエコバッグを粗品でもらった。

別の日、新聞代金の引き落とし領収の粗品に、エコバッグが添えられていた。

すでに、エコバッグなるものは、スーパーで150円を出して購入済みである。
しかし、無料だと、貧乏性なので、つい、もらってしまう。
もらい癖は改めたほうがよいかもしれない。

粗品でもらったり安く買ったりするエコバッグは、どう見ても化学繊維なので、
本当に環境のことを思いやるのであれば、無料でばら撒かないほうがよい。
スーパーでやっているように、おつり程度のお金で一つ買うのがよいと思われる。

エコバッグにまで財力もまわせない、と主張する人もなかにはあるかもしれないが、
最近は、レジ袋を有料化する動きもあり、
そんなところで買えば、レジ袋分の財を放出することになる。
実感として、環境への意識や動きが何となく空回りに見えるので、
エコバッグを買えないほどの窮状にある人にまでエコバッグを買えという気はない。
志があれば、レジ袋を持ち歩いて何度も使えばよい。
私も、エコバッグのなかにレジ袋を数枚入れている。

そういえば雑談で、コンビニの箸ももっと積極的に有料化して、
金がかかるなら買わないという流れをつくってもいいという話をしたことがある。

日本の割り箸は間伐材や加工の残りなどを製品化していると聞いたことがある。
だから付加価値がつかず、食堂などで無料で出して使い捨てても、
コストパフォーマンスに大きな影響を与えていなかったのだろう。

最近は、中国製の割り箸が輸入されているらしいが、中国製は割り箸目的に木を伐採し、
中国での外食産業が増えたことも手伝って、割り箸需要が増え、
需給バランスと市場価格に影響を与えているらしい。
昔ながらの日本の割り箸観から見ると本末転倒に思える。

実体験から言えることだが、
エコバッグや割り箸に財をまわしたくないほど窮乏しているときは、
コンビにでは食品を買わない。何もかもが高いからである。

環境への意識や動きを空回りと書いたのは、
例えば、典型的ではない気候が少し続くと、間髪いれずに「温暖化」と言う
ニュースキャスターがいたりするのを見るだけでも辟易することを意図している。
最近新語めいて定着しつつある「ゲリラ雷雨」も、同様の現象は7~8年前にも起きている。

かつてない気象現象や平均気温の上昇は確かに、地球が温暖化していることと関わるらしい。
しかし、どうも目の前のことにとらわれすぎのような気がしてならない。

環境対策の一環でクールビズも定着した感があるが、環境省の政策に経済産業省も便乗したので、
クールビズが夏のおしゃれのアイテムになった。
つまり、男性が夏に服を買う市場が開拓されたわけで、
化学繊維製品を増産しているのではないかという懸念を、つい、してしまう。

そういえば、未だに“極地方の氷が解けると海水面が上昇する”という論法は
生き続けているのだろうか・・・。


 

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