ワーグナー:ニーベルングの指環 ハイライツベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カラヤン(ヘルベルト・フォン),スチュアート(トーマス),トーマス(ジェス),デルネシュ(ヘルガ),リッダーブッシュ(カール),グローブ(ドナルド),フィッシャー=ディスカウ(ディートリヒ),ヴィッカーズ(ジョン)ユニバーサル ミュージック クラシックこのアイテムの詳細を見る |
ワーグナーは音楽が壮大なので、自分の好みが固定化してくると、
「これ」という演奏には出会いにくくなるように思われる。
個人的には、動的で、ディナミク(ダイナミックス)が弱いときにはやさしくて、
強いときには、音圧に圧倒されるような演奏だと、放心状態になる。
ひところ人気を博したようだが、
オーマンディ/フィラデルフィアの管絃楽曲集は壮大な演奏のように聴こえて、
私には、壮大さをつくろうとだけしているように聴こえてならない。
ショルティ/シカゴも人気がある。ショルティ好きはもちろんであろうが、
おそらくワーグナーを聴く中高生に人気があるように思われる。私もそうであった。
何しろ、シカゴは金管が美しいので、吹奏楽関係から足を踏み入れた人には、
ワーグナーやブルックナーの演奏はたまらない。
今は他の演奏も知っているので、優先度が低くなってしまった。
フルトヴェングラーのディスクも持っている。
微妙なニュアンスだが、フルトヴェングラーらしい細かいところの「ツル」っとした
光沢などは出色に思え、丁寧に聴き入るあまり動きも止まる。
音圧に圧倒される感触ではない。
個人的には、シューマンやブラームスでの演奏が好みである。
クナッパーツブッシュのディスクもある。
全体の音色が重い。嫌いではない。むしろ良い。
戦後まもなく、バイロイトの常連として人気を博し続けたのは、
そういう音色と聴衆のワーグナー観がしっくりいったからだろう。
(そのワーグナー観が何であるかはわからない。)
以前書いた気がするが、ベームは器用である。
ワーグナーでは、やさしさも強さも大きさも満足させてくれる気がする。
冒頭に掲げたカラヤンのディスクは、幅が広い。
カラヤンのワーグナーでは、管弦楽曲だけを集めたものも持っているし、
色々なメディアでも聴いたが、それらから持つ印象は「クリア」という言葉に尽きようか。
ワーグナーを聴いているというよりは、カラヤンを聴いているという感じがする。
ただ、この録音は、音色の幅(イメージ)も広く聴こえるし、
物理的に、ディナミクの幅も音色を全く変えることなく大きな振れを聴かせてくれる。
ピアノが聴こえにくいので、ボリュームを上げると、そのままクレッシェンドが続けば、
たいへんな音量になる。
テンポも楽譜どおりというよりは、舞台の流れを意識したかのようなゆとりも感じられる。
もちろんカラヤンらしく音もきれいである。シカゴとは違う美しさがある。
少し濁りがあるのだろうか。
一番出しと二番出し・三番出しのお茶、
吟醸酒と普通の清酒、
焼酎の甲類と乙類、
どれも良いものは美味しいのであるが、どれを選ぶかが迷いどころである。
ワーグナーはトリスタンとイゾルデのビデオを持ってるだけで全然知識がありません。(見てないんです)
だからコメントできません(ならするな~~笑)
ほとんど荒らしのようなコメントすみません・・汗
コメントありがとうございます。
ワーグナーの楽劇は長いですね。観るには気合が必要だと思います(笑)
奥が深いですね・・・。
私は直感型人間でイメージが頭の中でできても言葉での説明がなかなかできないのでこの表現力もすばらしい、と感心しました。
ワーグナーは私の中では重く壮大な男性的イメージがありますが昔から好きです・・が演奏家で聴き比べまでは考えていませんでした。
参考になります・・・・。
ワーグナーです(^^)小学校の卒業式でやったというのはどういう形態ですか?ブラスバンドですか?
コメントありがとうございます。
私の主観的な感想ですから、参考になるかどうか・・・
ワーグナーに限らずですが、ぜひ聴き比べをなさってみてください。きっと楽しみ方が広がることと思います。