西俣に行ったので、東俣にも行きたいな・・・、ということで、次のようなコースで行った記録です。昨年、西俣から蝙蝠尾根を下りた時は、「二度と来たくない」と思うほどバテたのに、1年経つとまた行きたくなるのが不思議だが・・・。
大井川源流 東俣~農鳥岳~間ノ岳~北岳~両俣小屋~北沢峠
2007. 8.11~17
6泊7日(小屋3泊・テント3泊)
天気 晴れ
11日(1日目)
新幹線で静岡駅へ、8:15・・・ バスで畑薙第一ダムへ ・・・ 11:30 道路崩壊によりダムの上まで歩く。15分。12:00 東海フォレストのマイクロバスで椹島へ。さらに、ワゴン車(デリカ)に乗り換え、二軒小屋へ。13:30到着。
畑薙第一ダム
昨年に引き続き二軒小屋ロッジに宿泊。
標柱に「浩宮殿下御登山記念」と書いてあります
二軒小屋ロッジ内部
食堂
料理内容は昨年とほぼ同じであった。鹿の刺身、岩魚の甘露煮、煮野菜、ローストビーフ、そば、佃煮、小魚と漬物、吸い物とご飯でした。食前酒もありました。
今年は、宿泊客も多いが、それでも、椹島からの車は5人だけでしたた。この5人は静岡からのバスも一緒で、いろいろ会話が楽しかった。2人は蝙蝠尾根を、一人は千枚へ登るへ登るとのこと。さすがにここまで入る人はみんなすごい。
12日(2日目)
6:20 出発 早起ちが鉄則ですが、べテラン組はまだのようです。早ければいいというものでもない、ということもあるのですが、それはまたの機会にご紹介させていただくとして、こんな日は早く出たい。
昨年は、このトンネルを抜けたが、柵があり乗り越えました。
昨年は、左へ。今年は右へ。
6:45 蝙蝠尾根取り付き点
7:12 蛇ケ沢 (ロッジが朝食代わりに作ってくれた弁当を食べる)
8:36 曲輪沢
橋の跡
9:08 扇沢
秋田テッポー跡あたりか
カーブミラーが残っている
10:30 どういう訳か標識があります。「池の沢小屋」はわかるが、「奈良田越」は、道はもちろん踏み跡もなにもない。どころか、とりつきすら難しそうな斜面に草木が生えて、昔こんなところに道があったのかと思います。黒河内縦走の下山で奈良田越があったが、ここにつながるルートらしきものはわかりませんでした。
14:00 取水施設
ここを境に水量が大きく異なる。下の橋の上流は大量の水が流れているが、下流は難なく渡れる程度の流れです。実際、川の水の流れの音が違い、渡渉するのにこんな流れなら渡るのに躊躇するほどです。
地元の人に聞いた話では、昔は水の流れのおかげで、霧が発生し、それがお茶の栽培に適していたが、ダムができてから昔ほどではない、とのこと。
15:17
昔、林業が盛んだったころの施設跡。ここでテントを張ろうかと思ったが、人がいそうな感じで、夜になると何かでてきそうなのでやめました。この奥にもたくさんの建物が残っていた。この他に、地図には「秋田テッポー跡」などの記載あるが、水をせき止めてそこから水の勢いで木材を流したのだそうです。
16:32 しかし、なかなかテントを張れそうなところがなく、結局広い河原に出てしまい、少し高台になった平らなところでテント設営。
13日(3日目)
朝、少し雨が降ったが、すぐ回復し、今日もいい天気になりました。
9:36 池の沢の合流付近で一人のおじさんに出会う(よく考えると私もおじさんだが)。「雪投沢はどこですか」と尋ねられたが、こちらも登ってきたところで、わからないが沢の合流はまだであると告げる。一緒に上流へ歩いていくとおじさんの仲間が6~7人休憩されていた。池の沢を下ってきた、とのこと。(こういう出会いからいつか「池の沢」とやらに行ってみようかと興味を持ちます)そのおじさんはGPSを装備されていた。私はGPSを使ったことがないので、使い方や、どの程度誤差があるのかなどわからない。
ちなみに、西俣でも使った、万歩計で距離を測りながら、事前に地図でマップメータで図った距離を照合して、枝沢などで現在地を確認しながらでも結構迷うことなく行けているので、現状不自由していない。なお、「孤高の人」の主人公の加藤文太郎氏は地図に自身の歩いた歩数に歩幅をかけて歩いた距離を赤鉛筆で記入していかれた、とのこと。もちろん、それを参考にさせていただきました。
しかし、欠点は、足を大きく上げたときに外れて、気づかず誤差が大きくなる。また、深いところに入って水に濡らし、使えなくなることもあります。
9:59 池の沢小屋
正面の岩に赤ペンキの目印があります。しかし、目に付いたのはここだけでした。
正面に、魚止ノ滝(写真中央の白いところ)が見えます。
16:20 魚止ノ滝
東俣唯一の滝
滝の上から見降ろす
16:40 滝の上流100mくらいのところに流れが穏やかになり、すぐ横に平らなところがあって、今日のネグラにします。上の写真の左にも小さい川が流れていて、絵に描いたようなキャンプ適地。南アルプス最深部ならではのロケーション。
南アルプス 大井川源流 東俣(後)へ