単独行の山歩き(yamakuma)

「一人は危険」と言われながら、一緒に行ってくれる人がなくいつのまにか単独行が身についてしまいました。

南アルプス・光岳~池口岳

2014-10-01 | 山歩き

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<概  略>

2013年

8/7(水)ウソッコ沢小屋(泊)
8/8  (木)  光小屋(テント泊)
8/9  (金)  平岡駅・龍泉閣(泊)

2010年に挑戦して敗退した池口~光岳縦走 の再挑戦ですが逆コースをとりました。
やはり、池口側から登るのは厳しいです。 

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<詳  細>

 

8/7(水)

 静岡~9:50 静鉄バス~13:20畑薙第一ダム・・・14:33鉄塔・・・14:54ヤレヤレ峠・・・15:33 梯子 R ・・・16:00 ウソッコ沢小屋(泊) 17:30雨

7月の西俣から間もないが、一度落ちた体力は元に戻らないようで、他の登山者から取り残される。
(2年間山から遠ざかっていました)
気持ちはあっても体はいうことを聞いてくれない。


畑薙ダムを出て、吊橋手前にある避難小屋。バス停ではありません。


その吊橋。


いくつか吊橋を歩き、沢を渡り・・・。

ウソッコ沢小屋が見えて今夜の宿は決まり。


ウソッコ沢小屋(無人)


先客がおられ、それぞれのルートや予定など情報交換。
先客は夕食にアルコールと「あて」だけで、なかなか豪勢でうらやましい。
夕食後は早く就寝。

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8/8 (木)

3:20 起床 5:00 S ・・・5:15 R 5:18 ・・・5:42 R 5:49 ・・・6:05 中の段 ・・・6:22 R 6:30 ・・・6:53 横窪沢 7:07 ・・・7:42 R 7:53 ・・・ 8:43 R 8:50 ・・・ 9:50茶臼小屋 R 10:37・・・ 11:15 ・・・11:15 茶臼岳頂上 11:41仁田池 ・・・ 12:07 喜望峰 ・・・ 12:37 R 12:47 ・・・13:47 易老岳 14:00 ・・・ R 14:50 ・・・ 15:13 R 15:27 ・・・ 16:19 R 16:23 ・・・17:00 光小屋

先客が早く起きられるのでこちらも目がさめました。
お陰で早立ちができました。


横窪沢小屋


茶臼小屋案内板


案内板の上にでると、こんな開けた感じになり小屋も見えてきました。


茶臼小屋~昔来た時は崩れそうな小屋でしたが、建て替えられたようで、きれいになっています。


茶臼岳頂上


茶臼小屋までは元気でしたが、陽が高くなるにつれて暑くなり、昼食をとるとますます動きが鈍くなります。


いい感じの道は少なく・・・蒸すような暑さで体力を奪われていきます。



便ガ島への分岐までは歩いたことがあるのですが、ほとんど記憶は残っていませんでした。
そこから先は初めてですが、道はしっかりしていて、問題はないのですが、
問題は暑さでバテてしまったことです。


迷うことはないが、歩きにくいところ。


やっと雰囲気が変わった。


標識も出てめどが立つ。


このとき、水は涸れていました。


光小屋もガスでかすんで見えません。


ツエルトを張って一安心。
ここの小屋はネット情報で、「60歳以上でないと食事は出してもらえない」とか「三伏峠以遠でないと云々」
もろもろ言われているので、初めから小屋泊まりは考慮せず、テント泊したが、小屋で申し込みすると
「水もいるだろう」と先方から声をかけて下さり、4リットルを無料で入れて下さった。
年寄りが疲れて遅く着いたから情けをかけていただけたのか、ラッキーでした。
翌日、追いついてきた若者は聖平から来たのに、小屋で水をわけてくれず
「若いんだから小屋の下の水場まで汲みに行くよう」言われた、と怒っていました。

今日は12時間動いていましたのでさすがに疲れました。

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8/9 (金)

3:00 起床 5:15 S ・・・ 5:33 光頂上・着替え 5:49 ・・・ 光石 ・・・ 6:09分岐 ・・・ 7:00 2381m のピーク(ルートを探しロスタイム) ・・・ 8:08 2300m R 8:15 ・・・ 9:00 L 9:30 ・・・ 10:00 加加森分岐~頂上往復 10:22 ・・・ 水場標識 沢へ下る11:46(2分~さらに下流へ下る5分)も水はなし 12:00  12:14・・・12:46 ジャンクション ・・・13:05 池口岳 13:25 ・・・ R 13:34 ・・・14:04 R 14:20 ・・・14:50 R 15:08 ・・・ 15:45 ザラ薙ぎ平 ・・・ 16:12 R ・・・ 16:53 黒薙(1837.5m)  ・・・17:44 R ・・・ 18:40 登山口 龍泉閣に予約を入れ、タクシーを呼ぶ。


昨日は遅かったので、光岳頂上から光石に行けなかったから時間はかかっても回って行く。


光石


光石の上


加加森山・池口岳への分岐~同じコースを行く人が4組いたが、みんな昨日のうちに光石を見ていたのか
寄ることもなくさっさと行かれ、その後、追いつくことはなかった。
光石で30分以上ロスしていたから追いつくことがないのは当然ですが・・・・。


分岐の先はこんな状態で・・・


かろうじて踏み跡があり・・・


尾根の上を行くようにして・・・

そのうち道がはっきりしてきて、朽ちてはいるが、また少ないながらも標識もあり・・・なんとなく歩ける。
私は1か所「右の尾根へ踏み込まないように」というネット情報に影響を受け
まっすぐ行こうとしてルートを失い、また戻って右の尾根へ行くと立派な道があり、
時間と体力をロスしました。

また、二重山稜のところがあり、そこまであった踏み跡がなくなり、行ったり来たりルート確認をして
相当時間と体力をロスしました。


加加森山頂上~ここで若い男性に追いつかれました。


池口ジャンクションへ向かって下ります。
この先、倒木帯があります。


ネット情報ではジャンクションに至る尾根に水場への下降点を記してありましたが
写真のように目印はありましたが、残念ながら水はありませんでした。
7分以上下りても水の気配すらなく、やむなく登り返してきました。
一昨日はウソッコ沢小屋で雨がしっかり振りましたが、光小屋あたりは全く降らなかった
との情報があり、水がないのもそのせいかも知れません。

実は、この時点で水は残り少なく、残りの行程を思うとやや不安でした。


ジャンクション~池口岳と加加森岳分岐
加加森からの尾根からジャンクションまで登っているが
ジャンクションから池口岳へもさらに登っていまます。
そして、池口岳を往復してジャンクションから下山が始まります。


池口岳北峰~南峰はさらに1時間以上歩かなければいけません。


下りだすと、いきなりこんな急な難所でしばらく続く。


薙(ナギ)のついた地名が出てきますが、こういう崩れた所のことだそうです。


この手前が大崩壊地。道はしっかりしています。


道はしっかりしていますが、なかなか先が進まない。
いつもなら、下りに入るとペースアップして(重力エンジンのおかげ)予定より早く着くのに
今日は全く元気がでない。
明るいうちに着けるか不安になってきました。
休みたいが、日暮れが刻々と近づいてきて気が気ではない。
そして、ビバークしたくても名だたるヒルの生息地なので
絶対ビバークは避けたい。水もない。


という状況で18:40 やっと登山口に下山。
3年前に来たところです。
この林道のすぐ上に避難小屋があるのはわかっていますが、水がない。
2Km下れば民家(遠山家)があり水をわけてもらえるかも知れないが
水を抱えて戻る力はない。

仕方ないので、携帯電話でタクシーを呼んで無事JR平岡駅に至る。
駅に併設の龍泉閣に宿泊して翌日帰宅。

かなりぎりぎりでした。行動時間13時間半。

<感想>
その後の山行き(特に大峰奥駈)で感じたのは、体力はもちろんだが
食べないと体力が持たない、というか
テント泊だと全部自身で持っていかなければならず
また、調理器具・方法などレパートリーが限られるので
栄養不足になり、後半に力が出ない。
小屋泊りでしっかり食べた時は後半のがんばりが効く。

当然といえば当然のことでした。

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